21日に東京競馬場で行われた16年のJRA・GI第1弾フェブラリーS(ダート1600メートル)は、2番人気のモーニン(牡4・石坂)が1分34秒0のレコードで快勝。GI初挑戦で一気に砂界の頂点に立った。昨年5月16日のデビューから282日目、わずか7戦目でGI取りを果たした若きチャンピオンの前途は洋々。レース後の関係者の証言をもとに今後の可能性を探る。

 勝ちタイムはコースレコードを更新する1分34秒0(重馬場)。文字通り、モーニンのスピードがライバルを圧倒した一戦だった。

 前走の根岸S同様にスタートは速くなかったが、そこは初騎乗のM・デムーロも織り込み済み。すぐさまダッシュを利かせて押し上げると、4番手の外という絶好位をキープ。4ハロン通過が46秒1という速いペースにも戸惑うことなく流れに乗って最後の直線に向かう。

 残り300メートルの地点で鞍上の左ステッキの連打にモーニンは応えて一気にスパート。「少し早めに先頭に立ったので物見をした」とM・デムーロ。それも杞憂に終わる。外から脚を伸ばした2着ノンコノユメの追撃はあったが、1馬身1/4差をつけてゴールした。

 昨年5月16日の遅いデビューながら、7戦6勝で一気に頂点に立ったモーニン。JRAのダートGIでは史上最短、最速の優勝馬の出現により、ダート界の勢力図は大きく動くことになる。舞い込んだチャンスをきっちりとモノにしたM・デムーロは「初めてコンビを組んだが、前から乗ってみたかった馬で自信を持っていた。ダッシュがいいのでいい位置が取れたし、そこで勝てるんじゃないかと思ったよ。ノンコノユメが気になったが、最後まで楽だった。かなり強い馬だね」と同馬の能力を絶賛した。

 管理する石坂調教師は「長手綱でうまく折り合っていたし、直線も追い切り同様のいい脚を使ってくれた。これまでとは違う新しい面を見せてくれたね。短いところの馬だと思っていたが、これなら距離が長くなっても大丈夫。具体的なレースはまだ決めていないが、ローテーションも考え直さないと」と愛馬の認識を改めたほどだ。

 天性のスピードに加えて距離の融通性まで身につけたとあれば、まさに鬼に金棒? JRAのもうひとつのダートGIは中京1800メートルのチャンピオンズカップ(前身はJCダート)。1ハロンの違いならば、フェブラリーSの結果が反映される可能性は高い。となれば、2011年のトランセンド以来、久々にダート2冠馬の誕生も十分あるだろう。モーニン時代はもうすぐそこまできている

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敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い よりコピペ↓


2016 フェブラリーステークス(GI) 東京ダ1600m不
レース回顧・結果

1:34.0R  12.2 - 10.8 - 11.1 - 12.0 - 12.3 - 11.9 - 11.6 - 12.1 
46.1-47.9HH


 結果的に2秒近いかなりのハイペースになっているんだが、レースラップで見た時に流れたことで各馬の意識がコーナーでかなり下がった。これは想定とはちょっと違う競馬になってしまって、思ったよりも中弛みがあった。まあここ2年ほど顕著ではないんだけど、最速11.6を要求されていることと、ノンコやアスカ、ロワジャルダンが突っ込んできたというのもこの辺かなという感じ。スピードタイプではなくコントロールして総合力を活かしてきたモーニンが勝ち切っていて、スピード色の強い馬が苦戦した、読みが外れたのは個人的な分析では上がり切らなかったことが大きいかなという感じ。これだけの超高速馬場なんだしスピードタイプの馬にはビビらんともうちょっと3~4角でも緩めず進めてほしかったかな。でもまあ反省要素で今はこういう馬場でも完全にゴリゴリにスピードでっていう意識を持つ騎手はいないんだろうけどね。スピード不足の馬でも中弛みで取り付くチャンスがあったレースと言える。ゴリゴリのスピード勝負なら多分33秒台半ば~前半もあり得たかもしれないラップ推移かな。それぐらいの異次元の高速ダートだったことは確かだったと思うね。


 1着モーニンは14番枠から五分に出てじわっと手を動かすも追走力不足で中団に一旦下げる。そこからじわっと差を詰めつつ2列目の外までリカバーする形で3角に入る。3~4角でも好位の外から仕掛けを待ちつつ2列目で直線。序盤で加速していく流れでしっかりと伸び、L2の上り坂でスッと伸びてタガノトネールに並びかけるのは根岸Sの再現。そこからL1までしっかりと踏ん張っての勝利となった。いわゆる基礎スピードの幅をもろに活かした形になると思う。このハイペース、軽い基礎スピードを要求される中でリカバーしながらでも楽にポジションを取り、そこからペースダウンに合わせて直線でもう一足、最速ラップ11.6と速いラップを要求されたところでタガノにキレで勝つ。しかもこのペースで、というのがこの馬の武器だったんだろうと思う。逆に言えばやはり武蔵野Sの負けは稍重とはいえそこまで軽くなかった中で、この馬の基礎スピードの範囲を若干ではあるが超えてしまったという感覚はやはり正しいのかなと。不良馬場での46.1が今回、武蔵野Sでは稍重とはいえ極端ではない中で46.1。この差が後半の良さを引き出す要因として絡んできている気がするね。その点からもやっぱり根岸Sから見ても高速ダートの方がこの馬の脚を引き出す基礎スピードの範囲が広くなるんだと思う。このペースで楽についていってそこから一足を使っちゃうよ~っていう競馬で上手く勝ち切ったなと。コパノリッキーはこの馬をもうちょっとギアチェンジの質で高めてきたような馬だけど、タイプ的にはコパノに近いと言えば近いかもしれない。今回は超高速ダートということで各騎手も恐らくペースを上げ切ろうとしたとしても未知数の世界に入ったのもあると思うし、この馬にとってちょうどいいペースになったなあ、というのと枠が外でしっかりとポジションを良いところまで押し上げられた。これがベストウォーリアとの明暗を分けたと言っていいと思う。ここぞのミルコは確かだなと思うね。あのスタートでリカバーを怖がってポジションを上げなかったら意外と危うかったと思うし、あそこでしっかりと怖がらずについていったことで前から仕掛けを待ちつつ加速の競馬で出し抜けた。後半の要素だけでは足りない馬だから、その辺りが噛み合ったとみていいと思う。ミルコは勝つべくして勝つんだなというのは、やっぱり怖がることを知らないというのが大きいのかな。ただまだ一気に王者に駆けあがったかと言われると疑問かな。良馬場でペースを上げ切りやすい状態になった時に踏ん張れるのか、甘くならないのかが今後の課題になると思う。かなり特殊な超高速ダートで絶妙なバランスになったのも確か。コパノと違って逃げ番手に拘らないのは良いけど、絶対王者となるにはペースが上がり切った中でやれるかどうかはダート路線では重要な要素。


 2着ノンコノユメは7番枠から悪くはないゲート、じわっと下げつつ後方という形で進めていく。道中前がぶっとばしていく中で離れた後方集団の一番前でいい位置を確保しながら3角手前で外に出す。3角手前で手が動いて外から押し上げながら、4角でも手が動いて後方で直線。序盤でそこから追い出されるがL3の反応はやはりいつも通りちょっと遅い。L2の坂で徐々に伸びて中団、L1で猛然と追い込んでバテ差してきたがモーニンに出し抜かれての完敗だった。最高に理想的な競馬になったと思うんだけど、これで届かないとなるとって感じはある。というより、3~4角で動いていけそうで行けなかった辺りが辛かったかな。流石にL1では伸びてきていて減速ラップで突っ込んでくるのはこの馬の十八番ではあるんだが、前が加速するラップを刻んでいるので緩んでいる3~4角の地点での押上げが欲しかった。ただこれがルメールも手を動かして促しているのにイマイチ反応できなかったので直線勝負だけでは辛かったという認識かな。騎手がビビッて仕掛けを我慢していたなら仕方ないけど、ルメールが動かそうとしていて動けなかったのがなあ。L1の強襲を見ても明らかでばてていたとはまず考えにくいし、東京の比較的緩くスパイラルカーブ気味のコースの中で押し上げていけなかったのが何なのか?という不満はあるかな。敗因として挙げるなら緩んでいた3~4角で上手く押し上げられなかったことに尽きると思うし、ここで押し上げることができていたら結果は分からなかった。その点では馬の方に不満がある。状態は良くないとは思っていたけど、何かしら作用したのか、それともコーナーで全く動けない馬なのか。3角までのレースの流れもこれ以上ないぐらい恵まれた(団子の先行争い、前にスペースを置いて3角まで上手く外に誘導…)し、直線入りであの位置でしかも前が加速ラップでは厳しい。となると3~4角が全てだと思うし動かしていたルメールと動かなかったノンコノユメ。ここが全てになるんじゃないかなあとみている。ただエンジンかかればやっぱりすごいんだよなあこの馬…。中弛みで取り付くタイミングがあったのは良かったし、前走同様展開的にはかなり上手く噛み合ったんだけどなあ。う~ん…という感じの2着。


 3着アスカノロマンは4番枠から五分には出てそこから無理せずに中団ぐらいに下げていくという競馬になる。内枠だったがいつのまにか外目に上手く持ち出して無理なく進めて3角に入る。3~4角でも外目から緩みで楽に進めながら中団で直線。序盤で追い出されるとスッと反応し、L2の上り坂でもジリジリと伸びてくる。L1でも最後までしぶとく差を詰めてきて3着を制しきった。4番枠から外に持ち出したのは先ずファインプレーだったと思う。それと3~4角では緩んでいてここで息を入れられたこと、直線で加速していく流れになったのも後半の総合力が高いこの馬にとっては良い材料だった。この高速ダートで無理なく追走し、そこからの一足を要求される競馬になったのが好走要因とみていいのかなと思う。東海Sは流石に極端なドスローだったが、みやこSでもあの流れで結構苦しいはずが健闘の4着だったし、ちょっと緩む競馬になってしまえば後半の総合力はロワジャルダンよりは上、というところもあったかな。力をつけて来ていた、特に基礎スピード面での進捗があったことと、こういった道悪で上がり切らなかったこと。これが噛み合ったかなと思う。まあ怖さはあったけど、内枠って段階、ペースも上がり切るかなと思っていたので、この辺が予想的には噛み合わなかったかな。それを上手く捌いてしっかりと外に持ち出して前を向いて動く意識を持って進められたという…太宰に申し訳ない、です。まあ総合力の高い馬が弱点を補って後半の要素を光らせてきたと。これは良い傾向だし今後も楽しみだね。


 4着ベストウォーリアは5番枠からまずまずのスタート、先行争いの中で雁行状態の2列目を嫌って下げながらの競馬になってしまう。道中もコパノともども中団の内目に押しやられる形になって3~4角でも動きだせず中団に下げて直線。序盤で外に持ち出してしっかりと進路は獲るがL2での伸びがジリジリ、L1でもばてずに食い込んではきたが外差しの勢いに屈しての4着完敗だった。ん~、まあやっぱりこの馬に関しては福永の方が良かったと思う。まあ福永がこの舞台でこれまでの競馬ができたかはもちろん疑問もあるんだけど。枠的に難しい競馬になったのは仕方ないが、3番人気馬で馬券圏内を外して勝ち馬に握手しに行くのはどうかと思うわ。非常に気分が悪い。良い競馬して力で負けたなら仕方ないけど、ポジション取れんわ道中も下げ下げだわ、後半あの位置で勝負になる馬じゃないのはこれまでみせていて、前目でスピードの幅を活かして良さが出てきた馬。枠の関係上難しい競馬になったと思うし、結果をもって一概に戸崎を責めるべきではないとも思う。それぐらい難しい競馬にはなったと思う。が、事実として人気馬で良い騎乗ができなかったんだから、もうちょっと自重しろよとは思うね。まあ同馬主だしモーニンにも乗っていたっていう戸崎の事情も分かるんだけど、ただのスポーツじゃなく競馬はギャンブルなんだからね。あの競馬でへこへこ握手しに行く気がしれん。俺がベストウォーリアに乗せてもらってあの競馬で負けたら悔しさしか残らんわ。その辺はもうちょっと意識してほしい。せめて人気通りの3着を確保してから行ってくれ。馬券を買っている人間がいるという点で他のスポーツとは違うからね。馬に関して言えば、やっぱりこれまでのフェブラリーSの内容からも中団で動き出す競馬ではちょっと足りないし、ペースが上がってスピードを活かしたいところだったから、あの雁行状態で下げちゃったら厳しいね。昨年も同じような感じでビビッて控えた戸崎だったからここをもうちょっとシビアに考えるべきだったかなと反省。出負け気味ながらもリカバーしていい位置に付けちゃったモーニンと悪くないスタートからビビッて中団になったという差は小さくないかな。まあコパノもそうだけど、内枠の馬はちょっと厳しかったからこういうケースは力関係だけでなく、やっぱり先行勢は外目の馬から入らないといかんね。戸崎のゴール後のあれでちょっとイラッとしたけど、冷静に見れば難しい条件に入った馬を狙ってしまったし、そこでビビらずに主張できる騎手でないと狙ってはいけなかったかなという感じ。


 5着ロワジャルダンは6番枠から五分に出て積極策で先行するギャンブル的な競馬、そこから隊列を見ながら無理なく下げずに好位の外と結構攻める競馬。ただ、3角手前ぐらいで少しブレーキで、掛かり気味になってしまう。3~4角でも持ったままで好位列の真ん中から直線ですっと前を向く。序盤でそこから追い出されると良い感じで伸びてきて2列目、L2の上り坂でちょっと脚色鈍ってモーニンが抜け出す。L1でそこからもう一伸び仕掛けたが外3頭に交わされての悔しい5着だった。ん~3角手前でちょっと狭くなった感じなんだよね、パトロール見ると。そこから考えると結構惜しい5着ではあったと思う。あとは芝スタートが上手かったなあという感じで、しかもそこでしっかりとノリがポジションを取りに行った。中盤緩んだことでスピード特化になり切らなかったのも大きいけど、そうなったらそうなったでL2最速でちょっと伸びあぐねていた感じだし、個人的には府中は若干合わないかもという感覚だったかな。ただこのペースが上がり切らなかったとはいえ序盤から結構前に付けられたし、基礎スピード面は大幅に詰めてきたと言っていいかな。かなり強い競馬をしていると思うし、この馬もこれからのダート中距離路線を担ってくれる一頭だと思う。


 7着コパノリッキーは3番枠から五分には出て押して押してという感じで先行策だが結局行ききれずに2列目のポケットという形になる。そこからも外々から内に切り込まれる形でポジションを下げながら3列目のポケットと苦しい競馬になる。3~4角でもポケットで溜めながら、出口で仕掛けて直線。序盤で進路どりも上手くできたがイマイチ反応がない。L2でも鞭が入っているがいつものギアチェンジが影を潜め、L1でもなだれ込むだけで終わっての7着完敗だった。まあ、思っていたよりも悪くはない競馬にはなったけど、やっぱり3列目から押し上げるのに脚を使う必要があったことと、やっぱりこの距離で軽いダートだとスピード色の強い馬が多くなるし主導権を取れんよね、っていう感じ。中弛み気味にはなったけど、それでも46秒台の中での話だし、緩むと言っても12.3まで、昨年13秒台までコントロールしての出し抜きという競馬は望めなかったかな。最後までばてている感じはなかったしこの辺は流石連覇しているだけはあるなというところだったけど、この馬のパターンにレースを支配できなければ脆いというのも確かな馬。この枠の段階で苦しかったのはあると思う。せめてコーリンが行ききった段階でペースが落ち着いてしまえばワンチャンスあったと思うんだけどね、そこから外々の押上げがあってもう一列下げた段階で致命傷だったと思う。まあその点では良い騎乗とは言えなかったが、難しい枠でもあったし仕方ない面も強い。


 10着ホワイトフーガは2番枠からやや出負けも比較的スムーズに二の足がついて逆に下げながら中団という形。3~4角でも最内を我慢して立ち回って直線。序盤で追い出されて反応していくがL2の上り坂最速地点でイマイチ伸びない。そのままL1までジリジリと伸び切れずになだれ込む形で終わった。ん~これでもペースが上がり切っていないんだよなあ。結局ポテンシャルタイプでばて差しの馬だし、サンビスタ比較でも総合力勝負ではサンビスタの方が分があって、こちらは上がり切って良さが出たタイプだから、結局は前がばてずに加速してというような競馬になったのと、そのうえでポジションを取り切れなかったことが響いたかなという気はする。まあ正直今回のケースだとベストやコパノもそうだが内の先行勢ってのは辛い立場だったし、外から様子を見ながらスムーズにポジションを取れる基礎スピードタイプが有利だったかなという感じ。そういう点ではベスト、コパノ同様少し難しい競馬になってしまったなと。









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濡れて不良馬場だと速いタイムになりやすいなんて不思議ですね

by ダートはやった事ない管理人





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