下町ドウジョー

どのような競技なのかも正確には知らない『競馬』の、ブログ製作を、成り行きと勢いで引き受けてしまった下町の小さな町工場の2代目(タマネギ)と、好奇心程度の軽い気持ちでそれに参加した予想家たち。そんなメンバーが、競馬予想で東京オリンピック出場を、職人の意地と誇り=モノづくりの心に火をつけられ、「下町ドウジョー」と名付けられたプロジェクトとして、それぞれの持つ技術を結集して競馬予想に挑戦するドラマである。

2017年04月

【マイラーズC】2年7カ月ぶりの美酒!イスラボニータ復活V

スポニチアネックス 4/24(月) 7:01配信


000

京都のメイン「第48回マイラーズC」では2番人気イスラボニータが14年セントライト記念以来、2年7カ月ぶりの復活勝利を挙げた。

 やっとの思いでつかんだ勝利は、これ以上ない好騎乗がもたらした。イスラボニータは14年セントライト記念以来、2年7カ月ぶりのV。ルメールも5度目のコンビで初勝利だ。

 「ついに一緒に勝てました。2着ばかりだったから。最後まで頑張ってくれて、勝てたのがうれしい」

 大外枠からポンとゲートを出た。それでも内のスタートが速く、程なく中団へ。馬群はバラけ縦長に。そこでスッとラチ沿いへエスコート。開幕週の芝は内が優位、経済コースを気持ちよく進めて直線へ。ラストは内で粘るヤングマンパワー、その外から脚を伸ばすエアスピネルの間をスパッと割った。終始内々のコース取り。勝負どころで少し外へと出して差し切った。

 「プランにはなかったけど、馬場は良かったから、内からの方がいいと思って残り300メートルくらい内を通った。最後は馬の間に入るといい反応をしました」

 昨年のマイルCSで惜敗2着だった時、ルメールは「また2着。これも競馬。ノーエクスキューズ」と肩を落としていただけに喜びもひとしお。栗田博師も納得の表情で切り出した。

 「いい形で運べた。(馬群を)割ってきた時も、安心して見ていられた。気持ちもしっかりとしていたし、脚もありました」

 3連続2着の惜敗続きにサヨナラ。自信を持って安田記念(6月4日、東京)へと向かう。「この馬のためにもG1を積み重ねてあげたい。今年は何とか獲りたい」とトレーナーは力強く宣言。混戦を告げるマイル戦線に、はっきりと主役の姿が見えた。

 ◆イスラボニータ 父フジキセキ 母イスラコジーン(母の父コジーン)牡6歳 美浦・栗田博厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道浦河町社台コーポレーション白老ファーム 戦績21戦7勝 総獲得賞金6億5730万3000円。


アラカルト フジキセキ産駒、重賞18年連続勝利

第48回マイラーズカップ(23日、京都11R、GII、4歳上オープン国際(指)、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金5900万円、1着馬に安田記念の優先出走権=出走11頭)フジキセキ産駒は今年のJRA重賞初勝利で、18年連続勝利。史上2位タイとなった。1位は19年連続のパーソロン。フジキセキはノーザンテースト、ブライアンズタイムの2頭と並んだ。フジキセキの父サンデーサイレンスは17年連続でストップしている。


~レース後のコメント~
※ネット競馬からコピペ

1着 イスラボニータ(C.ルメール騎手)
「今日は休み明けで馬もいい状態でした。レースでは流れにも乗って、直線の反応も良かったです。とりたててレースプランはありませんでしたが、スタートも良く、先行馬からそれほど離れていないところにポジションを取りました。今の馬場は内のほうがいいと思い、ラスト300mは内を通りました。最後は馬の間に入ってよく伸びました。今日は最後まで頑張りました。この馬はGIホースで能力があります。使って良くなると思います。安田記念が楽しみです」

2着 エアスピネル(武豊騎手)
「内容は悪くないと思います。もう一歩伸びきってほしいところですが、ここ2回の競走よりいい走りでした。次が楽しみです」

笹田調教師も「悲観する内容ではなかった。だいぶ落ち着きが出たのでメンコを外したし、次につながると思う」とGI初制覇へ前を向いた。


3着 ヤングマンパワー(松岡正海騎手)
「スローな流れから上がりのレースになると思ったので、早目のレースをしました。まだ、馬として一段階上があるように思います。ですから次は楽しみですね」

4着 ブラックスピネル(M.デムーロ騎手)
「今日は馬場が合いませんでした。ラストはこの馬なりに伸びて、勝ち馬と同じ脚を使っているのですが……」

5着 サンライズメジャー(松若風馬騎手)
「楽に先行できました。流れもよく、最後まで辛抱してくれました。8歳という年齢の割に、馬は若い感じです」

6着 フィエロ(福永祐一騎手)
「道中左に行こうとして、2番手の馬の後ろに入ろうとしていました。脚が当たりそうでした」

8着 ダッシングブレイズ(浜中俊騎手)
「スタートからペースが遅く、ある程度の位置から行きたかったのですが、一歩目が遅く、後ろからになりました。それに上がりのレースになり、メンバーも強かったですからね」


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敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い。より

2017 マイラーズカップ(GII) 京都芝外1600m良
レース回顧・結果

1:32.2 12.4 - 11.2 - 11.7 - 12.1 - 11.4 - 11.3 - 10.8 - 11.3
47.4-44.8 S^3

 正直このドスローのペースで1:32.2が出るとは全く思っていなかった。馬場が土日で少し変わった?というのも他のレースはそこまで極端ではないしなあという感じ。まあ若干日曜の方が軽くなっている感じはしていたんだけど、それにしても後半の上がり4Fで44.8、45秒を切ってくるとは、って感じ。かなり驚かされた一戦。個人的には久々に3連複で当てられたけどまさかイスラが外枠からあの位置でとは思わなかったし3単予想で外していて綺麗に当てられなかった。ただまあスランプが酷かったからこれで満足しておきたい。レース的にはある程度前にいなきゃだけど、そこから直線でもう一段加速するという流れだし、後ろからでは苦しいし前にいても動き出しが甘ければ苦しい、というような競馬になったと思う。ヤングマンはこの展開でよく3着粘ったなという感じ。


1着イスラボニータ


 11番枠から好発、控える形で好位まで下げていく。明かに早い段階で内を意識して中団に下げ切ってからエアスピネルの直後、内内を取っていく。3~4角でも好位3列目の内内でフィエロの直後、そこから4角で仕掛けを待ちながら直線。序盤でスッと反応してまずフィエロの内で加速、そこから進路を外に出して狭いところを割ってくるとL1までしぶとく伸びてエアスピネルと競り合い、半馬身差抜け出しての完勝だった。とにもかくにもまずギアチェンジ、というのがこの馬の良さでありそれが最大限に引き出された。そしてルメールが縦のポジション差を覚悟で3~4角でのロスを極力減らす最内への潜り込み。これによって究極まで仕掛けを待ってかつポジションを落とさなくて済んだ。3列目から直線入りの10.8への加速の地点で一頭だけグンと違う脚を使っていたようにこれがこの馬最大の武器。トップスピードの質も高くそこまで持っていける反応速度が段違いで、そこでしっかりとあれだけのスペースでトップスピードに乗れたからこそ、今度は外に出したいときに勢いがあるのでエアスピネルのプレッシャーをはねのけることができたという感じ。その点で今日のルメールはイスラボニータを骨の髄までしゃぶりつくした、良いところを全部出し切った素晴らしい騎乗だったと思う。リスクはもちろんあったけど、要所でグンと動けるという自信があるからこそああいった狭いところを突けるわけだし、その辺はまさに馬の良いところに頼って競馬しているなという感じ。それを引き出すためにコーナーでのロスを減らしてやるという人ができることも最大限にやってのけた。蛯名には申し訳ないけど、正直イスラボニータにはルメールの方が合っていると思う。最高のコンビですな。


2着エアスピネル


 4番枠からまずまずのスタートを切って先行策。ただはっきりとサンライズメジャーも早い段階で行くというほどでも無く、またフィエロが上がっていったので2列目のポケットを取れずに一列下げて3列目と恐らくBプラン。3~4角で外目から出すタイミングを探りつつ仕掛けを待つ、4角で外からスッと仕掛けていくがまだ一気にはあげずに3列目で直線。序盤で仕掛けてスッと反応してくるが内からイスラも負けずにグンと伸びてきて蓋をしに行くがこれを上手く交わされてしまう。L1では抜け出されたイスラに対してこちらはL3のロスも多少は影響があったか伸び切れずの2着惜敗だった。まあ、強い競馬はしてくれたし、最初の展開の段階で難しい形になったので恐らく想定より一列下げる形になったと思う。これがちょっと響いたのは間違いないかな。使える末脚の絶対量がそこまであるタイプではなく、どちらかというとイスラボニータにタイプが近い。要所でスッと動けるのが魅力ではあるが、外から4角地点でのロスがあった分は考えないといけないかな。ただこのドスローの中で10.8の究極のトップスピード勝負で見劣らずにしっかりと差を詰めてきたのは大いに評価をしたい。ダービーの時に坂加速で動けたので府中も合うと思うんだけど、府中適性どうこうよりも単純に淀が合っている気はする。こういう競馬で良さが出たし、マイルならTS持続不足がそこまで気にならないのはイスラと一緒だから適性が合っているんだと思う。この辺の距離を使っていきたいね。安田記念も楽しみだし、ペースが上がっても一瞬鋭く脚を使えるのは京都金杯で証明済み。良いレースになると思う。この勝ち負けはちょっとした差ではあると思うけど、イスラも厳しい流れ自体は得意だからね。


3着ヤングマンパワー


 6番枠から五分のスタート、そこから無理せずじわっと出していってサンライズメジャーの番手を確保する。そこでペースをドスローに落ち着けて3角。3~4角でじわっとペースが上がったのでついていきつつ、ただ一気には仕掛けずに直線に入る。序盤の最速地点でサンライズメジャーに並びかけるが流石にイスラとエアスピネルには迫られる。L1でもしぶとく踏ん張ったが及ばずの3着完敗だった。ん~まあ惜しい面もある。3角の下りで12.1-11.4と一気に上がったように感じたはずで、ここでもう一段上げる勇気を持てなかったかなという感じ。L3の地点で外のエアスピネルに対して早めに仕掛けてコーナーで脚を使わせる選択もあったかな。ただ思った以上にL2の地点では伸びていたし何とも言えんね。早仕掛けすると内の差し馬のアシストにもなるし、結果的にL2最速10.8だけどL4-3でもある程度速くなったので錯覚的な感じにはなったかも。まあ今回は上位2頭を褒めた方が良いかもしれんね。


4着ブラックスピネル


 8番枠から五分には出たかなという感じ、そこから無理せず下げて中団。道中もドスローで中団の中目で進めつつ3角。3~4角でも仕掛けを待たされてエアスピネルの後ろを狙いつつだが4角での反応がイマイチ。序盤でそこから追いだされるが究極的にはキレ負けしてエアとの差は2馬身差ぐらいで少し広がる。L1でようやくジリジリと伸びてきて最後は4着、エアとの差も1馬身ちょっとまで詰めたが物足りなかった。まあこういう時に戦法の選択肢を減らすとよくないんだよね。結局控えてとなると前に目標をおく必要が出てくる、展開が読みにくい中でとなると一旦下げないといけないし、その中で下がってきたエアスピネルがいただけ良かったけど、結局この展開だとエアに出し抜かれてしまうので良さが出にくかった。最後は来ていたし悪くない競馬だったと思う。ただ飛ぶパターンとしては1,2着のイスラ、エア程ギアチェンジの性能が高くないので本仕掛けがL2で待たされてしまうと後ろから差すのは難しい。ヤングマンに対しても前で粘られてしまった形だからね。この馬に関しては基礎スピードの幅も持っている、逃げても結果を残せたわけで鞍上に任せてその都度バランスの良い競馬をするって方が良いと思う。京都金杯の内容からみても流れた時に嵌ればエアスピネルを喰うチャンスはあると思うので、安田記念でもチャンスがある一頭。イスラもエアも器用な馬だけど早仕掛けだとL1はちょっと甘くなるのはマイルでも若干見せているし、この馬はそこで突ける馬という認識。本番で怖いタイプなのは間違いないしこの4着で評価は落とさない方が良いと思う。


5着サンライズメジャー


 1番枠からまずまずのスタートを切って迷いなくハナを主張、ただそこからはペースをコントロールしてドスローに持ち込む。3角下りでじわっとペースアップだが加減しつつ、直線入りで出し抜きを狙うがヤングマンに食らいつかれて並ばれる。L1では流石に上位勢相手に少し甘くなって最後は掲示板確保までだった。まあ難しいところだけど、スローのトップスピード戦としては強敵が多かったかなという感じはある。2着に粘った時のような展開に持ち込めたんだけどね、今日は相手を褒めないとというところかな。良くも悪くも予想の範囲内の内容になってしまった。最内だったしコーナーの段階で一気に上げ切っても面白かったかもだけどね。


6着フィエロ


 3番枠から五分のスタート、ただサンライズがそこまでスペースを広げなかったことでその直後を突いてエアスピネルより先に2列目ポケットを確保しきる。3~4角で一段階目の加速だが下り坂で持っていかれる感じになってブレーキ、4角でもスペースを確保するのに必死でブレーキブレーキで加速の意識を持てないまま直線に入る。序盤で外に出したいが減速扶助をしながらと勢いをつけて内外から来たイスラ、エアとで進路確保の勝負などできようはずもなく、詰まって最後は伸びてきたがの6着完敗だった。ん~…まあどういやええんや…って感じの騎乗だった。まあ結果的に詰まったわけだから福永の騎乗に問題があったのは間違いないけど、詰まったシーンよりも個人的にはフィエロの適性でイスラやエアより前の2列目ポケットを狙ったのが正解だったかどうか?ってところだよね。瞬時に動ける馬ではないからポジションを取ってというよりはできるだけ仕掛けの地点で加速用のスペースが欲しい馬。動ける有力馬の後ろで進路が勝手にできるのが理想で、あの位置だと当然エアを外に締め出す形になるからそういう競馬にならなかった。結局最序盤で2列目を取れる、となったから2列目を取っていったけどスペースを作らずに3角の下りで詰まりそうなので当然ブレーキを踏むことになる。ここで馬にスイッチが入ってしまってコントロールできずに前とのスペースを置けずに直線に入ってきたのがL2での進路どりでのミスに直結しているわけで。詰まったことを糾弾するよりもなぜ詰まったか?と考えるとフィエロであの位置取りが拙かったと思うんだよね。ああいう器用な競馬ができるならやってるしね。福永的にはアイデアで勝負したと思うんだけど、フィエロの適性的にあれをやっちゃうと要所で苦しむ。よく前につけたことで満足して仕掛けの意識が拙くなる、って表現をすることが多いんだけど、前につけるのと緩い流れから動きだす仕掛けというのはあんまりリンクしていないからね。フィエロみたいに動き出しの鈍い馬の場合は前につけてもしっかりとスペースを取ってやる必要がある。3角でああいう形になった段階で詰まるのは自明の理というか、そういう感じ。なので多少ポジションを犠牲にしてでも動けるイスラやエアの後ろを狙う方がフィエロの力は出し切りやすいかったと。逆に言えば自力で勝つタイプじゃなく注文が突く馬だから前哨戦の緩い流れで動く競馬でとなると難しいね。凄い個人的な見解だけど、この馬が早い段階で下がってエアを前に入れていたらイスラも苦しかったと思うし、自分もエアの直後を取れてエアとの関係でWIN-WINだったのに福永がいらんことしやがってかつ潰れたのがフィエロの方やんけ、という何とも言えないもどかしさがある。まあギャンブル的に前を取ってエアを潰す選択自体はアリだけど、馬のタイプ的に2列目ポケットを取ってからはいかに前とのスペースを作っていくかを考えんといかん。3角下りでああなった段階で終了ですよ、と


7着プロディガルサン


 7番枠から出負けして最後方近くから入っていく。そこから前半も超スローの中で後方外々から正攻法の競馬。3~4角でブラックスピネルの後ろを狙いながらだがペースが上がったと察知したか仕掛けを待ちながらで後方に置かれながら直線。序盤の最速地点でも反応鈍く、L1でようやくグンと来たけども、という7着完敗だった。…川田は正直追込みが変わらんよな。ペースが上がったように感じるとどうしてもロスなくロスなくとなってしまうから、3~4角でまだ上がり切ってない中で我慢しちゃって実は勢いをつけきれていなくて直線入りの最速地点で置かれる感じになった遠因となっていると。L1は来ているわけで勿体ないというしかない。まあ勿論難しい競馬になったし、淀の3角下りからペースが上がり切ってしまって外々を回す形だとまず終了だから、その意識が強く残って仕掛けが甘くなっちゃうのはある程度仕方ない。実際ペースとしても12.1-11.4と多分体感で上がったことは間違いないと思えるレベルには加速しているからね。ただ実際はもう一段上げられたわけなので、結果としてみて3~4角で動かなかったことが伸び始めが遅かったことに繋がっていると。基本差し馬である以上どこかで動く必要があるわけなので、あの位置になった以上腹を括って仕掛けてほしかったね。まあどっちにしてもこの流れであの位置では上位まで食い込めたとは思っていないけど。

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+++++ポイント結果+++++

111

222



~タマネギのレース感想~

ついに11頭立てでも当たらなくなりました……


まっ今週は楽勝なんで余裕っすわwwwwwwww



いまから馬体診断記事にとりかかりマウス。


2017年4月23日(日) | 3回京都2日 | 15:35発走

第48回読売マイラーズカップ(GII)

芝・右・外 1600m

111

予想カテゴリーではレース出走時間までコメント欄に予想を受け付けております


◎=本命[ホンメイ]=「勝つ可能性が最も高い馬」

〇=対抗[タイコウ]=「本命馬を負かすとしたらこの馬」

▲=単穴[タンアナ]=「◎〇に劣るけれど勝つ可能性もある馬」

△=連下[レンシタ]=「1着は無理でも2、3着なら可能性あり」

×=連下と同じ。ポイント集計の都合上×を代用



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コース攻略検証・見解

京都競馬場 芝1600m(外)

京都競馬場

コース攻略検証・見解

マイルCSや、京都金杯、シンザン記念などが行われるコース。

向正面直線を2コーナー側に延長したポケットからスタート。3コーナーまでの直線距離は712mと長く、まるで新潟の直線競馬のように出たなりで横広の状態のまま先行争いになる。よってテンからペースは速めで、中盤で緩むことも少ない。淡々とした流れで脚をタメることが出来るかどうかがポイントとなる。

芝のマイル戦は逃げ切りが難しいが、京都外回りも同様。特にクラスが上がると差し・追い込み馬の活躍が目立ち、重賞での逃げ切りは滅多に見られない。最後の直線に向いた時に、馬群がバラけるのと内ラチが開くので、後続馬が抜け出しやすくなっていることも要因の一つだろう。

 3コーナーにある、高低差4.3mの坂が大きな特徴。スタートからコーナーまでの距離が長い。向正面から上り、3コーナー途中で一気に下る。この下り坂で勢いをつけ直線に入るので、外に振られて距離ロスしやすく、馬群がバラけやすい。その上、最後の直線は約404mと長めなので、坂も無く平坦だが差しが非常によく決まる。インを突ける器用な馬に注目したい。

また、芝質が軽い事が多く、高速決着になりやすい。スピード・瞬発力に優れた馬が狙い目。


京都芝1600m(外)|血統(種牡馬)別成績

種牡馬着度数勝率
単回値
複勝率
複回値
ディープインパクト25-23-21-13712.1%
59
33.5%
65
ダイワメジャー7-9-3-737.6%
57
20.7%
72
アグネスタキオン7-7-6-3911.9%
197
33.9%
99
キングカメハメハ7-7-5-807.1%
52
19.2%
62
アドマイヤムーン5-2-2-2017.2%
74
31.0%
90
サクラバクシンオー4-5-3-2411.1%
136
33.3%
107
ネオユニヴァース4-4-6-536.0%
38
20.9%
80
フジキセキ4-2-5-427.5%
84
20.8%
67
ハーツクライ4-2-4-447.4%
163
18.5%
70
ダンスインザダーク4-1-2-447.8%
81
13.7%
49

京都芝1600m(外)|騎手別成績

騎手着度数勝率
単回値
複勝率
複回値
浜中俊13-7-2-5117.8%
105
30.1%
67
池添謙一10-6-3-4715.2%
154
28.8%
126
川田将雅10-5-6-4814.5%
94
30.4%
65
岩田康誠9-9-9-4712.2%
90
36.5%
87
福永祐一7-11-8-3611.3%
52
41.9%
83
武豊6-8-5-4110.0%
52
31.7%
65
和田竜二6-6-10-597.4%
189
27.2%
104
ルメール5-9-4-2112.8%
83
46.2%
106
小牧太4-3-8-466.6%
38
24.6%
66
秋山真一4-1-3-418.2%
58
16.3%
88

※検索期間:2012.1.1~2016.12.31

京都芝1600m(外)|予想ポイント

  1. かなり荒れやすいコース
  2. 差し・追込が有利なコース。
  3. 内枠(特に1・2枠)
  4. ディープインパクト、アドマイヤムーン、サクラバクシンオー、アグネスタキオン
  5. 浜中俊、池添謙一、ルメール

差し・追込が有利なコース。

枠順では内枠が圧倒的有利で、特に1・2枠が好成績を残している。

種牡馬は、ディープインパクトがリーディング。回収率は低いですが、高い好走率を誇ります。狙い目は、アドマイヤムーン・サクラバクシンオー・アグネスタキオン。

騎手は、リーディングの浜中俊、回収率の高い池添謙一、連対率が35%を超えるルメールに注目。




過去5年データ分析

5歳馬が(3.1.3.14)と好成績。
・枠は2枠が(2.2.0.6)、また7.8枠で3勝と好成績。
逃げ&先行で3勝各率も好成績。
後方は(1.0.0.25)と厳しい成績。
1番人気は(0.1.1.3)と不振傾向。
3番人気は(3.0.1.1)と好成績。
多少の波乱の傾向あり。
前走大敗馬でも巻き返してきている傾向。
前走ダービー卿CTは(0.0.1.17)と不振傾向。
・過去5年ディープインパクト産駒は(1.3.3.11)複勝率は高いが、勝ち馬は1頭のみ



競馬道場予想師16年度好成績者

222


2017出馬表

※コピペです 間違えている可能性もあるのであくまで参考程度にし、この表だけでマークカード記入しないでね

馬名騎手名
11サンライズメジャー松若 風馬
22アクションスター佐藤 友則
33フィエロ福永 祐一
44エアスピネル武 豊
55ダッシングブレイズ浜中 俊
66ヤングマンパワー松岡 正海
67プロディガルサン川田 将雅
78ブラックスピネルM.デムーロ
79クルーガー松山 弘平
810シェルビー四位 洋文
811イスラボニータC.ルメール


【皐月賞】1冠アルアイン 池江調教師「ダービー仕様に馬をつくり直さないといけない」

東スポWeb 4/17(月) 22:05配信


000

3戦無敗の牝馬ファンディーナの挑戦が注目を集めた牡馬クラシック第1冠・第77回皐月賞(16日=中山芝内2000メートル・4着までにダービー優先出走権)は、9番人気の伏兵アルアイン(牡・池江)が優勝。鞍上の松山にとって、うれしいJRA・GI初制覇となった。3連単100万円超の大波乱で幕を閉じた激戦を、5・28日本ダービーの展望とともに振り返る。

 ある意味、混戦の前評判にたがわぬ結果と言えようか。勝ったアルアインは9番人気。4戦3勝のディープインパクト産駒という字面からは一見想像しにくい低評価だが、実はその背景が今回の勝因になるのだから競馬は面白い。

「道中はペルシアンナイトばかり見ていた。ゴール前で何か来たな、と思ったらサンデーレーシングの勝負服。実況でアルアインという声が聞こえて初めて分かった」

 2頭出しの池江調教師がこう語ったように、当初からクラシックを意識された馬ではない。デビューから3戦はすべてマイル。だが、初めてその殻を破ったGIII毎日杯(芝9ハロン)の勝利が陣営を動かすことになる。

「タフな競馬で時計(1分46秒5)も速い。小回りの二千なら十分いけると感じた」(同師)

 レースを振り返ろう。前半5ハロンは59秒0。決して緩くない流れだが、ラスト4ハロンは11秒9→11秒4→11秒4→11秒7。勝利に求められたファクターは高速馬場への対応。その一点に尽きる。

「毎日杯もそうだったが、すごく自在性のある馬。それを生かして人気馬を見ながら流れに乗りたいと考えていた」

 鞍上・松山の言葉通り、道中は1番人気ファンディーナを外から徹底マークする形の先行策。豊富なマイル経験が、スピード負けしない戦法を可能にしたと言える。勝負どころは馬場に脚を取られて一瞬、手応えが鈍ったが「(差し返した)毎日杯で感じた持続力、粘りが最後に生きた」と松山。同厩ペルシアンナイトとの叩き合いをクビ差で制しての勝利は、1分57秒8のレースレコード。ゴール前で外にヨレる場面こそあったが、高速の持久戦こそアルアインが最も得意とする舞台だったということだ。

「折り合いは全然問題ない馬。距離延長は心配ないと思います」

 初のGIジョッキーに輝いた松山は、2冠への展望をこう答えた。それでも豊富なダービー経験を持つ池江調教師は決して楽観はしていない。

「母が短距離馬で、この馬の体形も胸前が厚く胴も詰まっている。東京の2400メートルはタフなレースだし、ダービー仕様に馬をつくり直さないといけない」

 指揮官の言葉を借りれば、皐月賞馬が混戦に断を下したわけではない。むしろ5月28日の日本ダービーに向けて、戦国模様が一層増した――そんな今年の牡馬第1冠だったのかもしれない。




騎手コメント

※ネット競馬からコピペ
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1着 アルアイン(松山弘平騎手)
「少し信じられない気持ちです。今まで関係者の皆様にすごくチャンスをもらっていましたが、去年もGIは2着2回で、早く勝ちたいと思っていました。今日は3~4コーナーの馬場の悪いところで手応えが少し悪くなりましたが、直線に向いてしっかり伸びてくれました。自分が必死に追ったせいで馬が外によれましたが、後半はよく頑張ってくれました。毎日杯は休み明けでしたがしっかり走っていましたし、馬自体成長していました。自在性のある乗りやすい馬です。距離が伸びても大丈夫です。馬と一緒に頑張って行きたいです」


池江調教師「前走の毎日杯から中2週というのは、繊細でカイ食いが細い馬なら別ですが、この馬にとっては仕上げやすかった。トレセンではヤンチャなところを見せるんですけど、今日はパドックでも馬場入りのときも、どっしりと落ちついていましたね。スタートが速かったので先行争いに巻き込まれそうになっていましたが、1コーナーではもうポジションが固まっていた。流れからしても、いいところでしたね。4コーナーで死んだふりをして内を突いたのが勝因かもしれません」

デビューからマイルで3戦して、1、1、6着となり、前走1800mの毎日杯を勝ってここに来た。

 池江調教師「こういう距離を選んで使ってきたのは、ぼくの発想の乏しさです。母系や体型から、マイルがいいかな、と、既成概念にとらわれてしまった。毎日杯ぐらいから、そうしたものを打ち壊す馬だな、と思いました」

 次走はダービーになる模様。

池江調教師「距離が延びてもある程度対応できるよう、調教でしっかりつくるしかない」



2着 ペルシアンナイト(M.デムーロ騎手)
「1コーナーと3~4コーナーでスムーズにできませんでした。勝ち馬は強かったです。折り合いは問題ないと思います」

3着 ダンビュライト(武豊騎手)
「いつも通りのレースができて、良さを生かせました。タイムがもう少しかかってほしかったですが、反応はしてくれていました」

4着 クリンチャー(藤岡佑介騎手)
「4コーナーで先頭に立つ思った通りの形ができました。使うごとに良くなっていますし、折り合いも問題ないです」

5着 レイデオロ(C.ルメール騎手)
「最後はいい脚でした。東京に替わるのはチャンスかもしれません」

7着 ファンディーナ(高野友和調教師)
「競馬の進め方は上手だったと思います。大きな不利があったわけでもありません。力負けだと思います。勝ち馬は同じ位置から少し位置を下げるところがあって勝ったのですから強かったです。今後はクラブと相談しますが、ダービーの可能性は捨てていません」

9着 カデナ(福永祐一騎手)
「落ち着いていると聞いていましたがスタートしてから進んでいきませんでした」


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敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い。より


2017 皐月賞(GI) 中山芝内2000m良
レース回顧・結果

1:57.8R 12.1 - 10.8 - 12.2 - 11.7 - 12.2 - 12.4 - 11.9 - 11.4 - 11.4 - 11.7
59.0-58.8 M 

 まず予想的には本当に申し訳ない。自信はあったんだけど、こういうもんですね。この辺りを常にフラットに、意識しすぎないように予想しないといけない。思い入れがあると予想がダメになる典型。正直予想的にスランプが長くて、メンタル的にしんどいですけど頑張ります。毎年このタイミングで調子が悪くなる気がするわ…季節の変わり目、あったかくなる春があかんのかな。馬場が高速化しているなというのは土曜の段階で掴めていたので、春雷Sも含めて結構自信があったんだけど、その馬場のイメージをもう一段超えて軽かったというか…ここまで超高速に振り切ってくるとは…というのがまず第一感想。先週と比較すると(まあ雨の影響があったからね)異常なレベルで超高速化した。流石に土曜だけで判断してもここまでとは思わなかったかな。


 そのうえで全体像を見ていくと、まず少し緩みがあった。昨年ほど極端なラップの変動ではないが、向こう正面地点で12.2-12.4と緩んでいる。2角過ぎの下りで緩んでいるので各馬が勢いがついている中で前がコントロールしてきたのでここで馬群が凝縮した。ここでブレーキしてしまうとちょっとしんどいし、逆にここでフラットに勢いをつけて取り付けた馬というのは流れにも噛み合ったといえるかなと。そのうえでL3で11.4と実質最速、L2でも落とさず11.4で入ってラストは11.7。L3は丸々4角地点になるのでここでインを立ち回った方が良かったのは良かったが、絶対的に見ても超高速馬場で11.4なので恐らく有酸素運動の範囲内のレベルだと思う。トップスピード戦には微妙になり切っていないかもしれないと。超高速馬場で基礎スピードを求められ、そこからの4角での立ち回り、中間的な脚をそこからしっかりと引き出せたかどうかが問われた。厳しい流れのマイル~1800で結果を出してきた馬が上位、後ろから最内を通していてばてた馬を交わしたレイデオロが5着、外から動こうとしたクラシックトライアル路線を歩んだ馬がほぼ全滅している。この辺りからも軽い馬場での基礎スピード面というこれまでに問われなかった部分を問われてきたのが波乱の要因にはなってくるんだと思う。


1着アルアイン


 11番枠から何とか五分に出てそこから積極的に先行策、ファンディーナにプレッシャーをかけながら上手く2列目に入って折り合わせつつ進めていく。向こう正面の下りが終わってからはペースが落ち着いていく中で2列目真ん中で我慢、3~4角では少し下げる形で3列目、ファンディーナの内から立ち回りながら直線。序盤でその内からジリッと伸びてくるがここでは内からペルシアンナイトが手強い。それでもラストまでしぶとく踏ん張って最後はクビ差、前に出ての勝利だった。う~む…まあ、ある程度納得と言えば納得ではある。終わってみてそう感じるってことはもうちょっと頑張るべきだったんだろうな…2着ペルシアンは来ているし。まあ正直ダンビュライトは全く買えなかったけど、このパターンでのアルアインの好走は終わってみれば意外ではない。だから予想が下手だったな、に尽きる。前走の毎日杯で感じたのは確かになかなかの好時計だけど、それ以上に感じたのは高速馬場でこの馬自身は離れた番手で無理をせずに入って淀みで取り付いたという競馬だった。実際3Fバランスで見ても35.8-34.3とこれでもスローバランス。この馬としては距離延長でこれまでのマイル戦と比較して結構ゆったり前半入ったことで良さが出たというのはあるし、この感じなら距離延長そのものは問題ないだろうと。なので、それでも狙えなかったということは単に力関係の把握を間違っていたとみるべきで、クラシック戦線、とりわけスプリングS組を少々過大評価しすぎた感はある。ファンディーナに関しては仕方ないにせよ、スプリングS組が想像以上にダメだったわけだし、アーリントンCのペルシアンナイトを評価しているならこの馬も時計的に、かつ距離延長での結果を考えると少なくとも印は回さないといけなかった。まあこれまでマイルでも通用する基礎スピード面をゆったり進めて良さが出た毎日杯、2000なら基礎スピードも活きるし前走見せたスパッとは切れないが長くトップスピードに近いラップを維持してきたというのは噛み合ってきてもというところだったね。なんにしても人馬ともに2000で基礎スピードを活かして積極的な競馬で結果を出せた。基礎スピードタイプは前半いかにうまく乗るか、後半いかにロスを小さくするか。この辺を上手く噛み合わせてくれたかなと思います。松山弘平おめでとう!


2着ペルシアンナイト


 7番枠からやや出負けは仕方ない、そこから無理はせずにひとまず中団馬群の中で入っていく。ただこの辺りは流石ミルコ。内のスペースを突いていって一気に3列目まで押し上げるが3角の手前でファンディーナが内に入ってきたので一旦ブレーキ。3~4角で前にいたファンディーナが我慢していたところで外に出してくれたのでそのスペースを上手く取って加速しながら2列目で直線。序盤で勢いに乗って前を捌いて一気に抜け出しを図るがアルアインが手ごわい。最後は競り負けて2着までも強い競馬だった。流石ミルコというか、調子が良い時は動くタイミングを感覚で分かっているんだろうなという感じ。パトロール見てもかなり狭い最内を取っていて、やはり勝負所までには良いところにいる。ファンディーナが動いた段階でレースが動くというのも嗅覚としてわかっている、そういう進路どりで一気に仕掛けていって最速地点でばてたアダムを交わした分のロスはあったが、他との比較で見ればロスは最小限。その分が直線での伸び、そして3列目からファンディーナのスペースを使って勢いをつけてきた分だけ直線狭いところもすぐに割れた、という感じ。またファンディーナが外に出てくれたことでダンビュライトも外を回すことになったし前目、内に対してのプレッシャーがなくなったことで内のスペースがかなり楽になった。ファンディーナの動きによって最も大きな恩恵を受けた一頭にはなると思う。ただ、それももちろん馬の実力、このペースで中弛みとは言え息を入れずに押し上げていって引き出せる基礎スピード面があってのもの。それはカデナと比較しても確かだろうし、ミルコがしっかりとそういう位置にリカバーしたこと。つまり人馬が能力を最大限に引き出す準備があったからこそ、ファンディーナのスペースを取る権利を得たと。マイラーが上位に来ているように軽い馬場での基礎スピード面が問われていたとみていいと思う。もちろんクラシック戦線のレベルが低かった感は否めず、レベル的に毎日杯やアーリントンCの方が高いパフォーマンスだったのも確かだろうしね。この皐月賞の結果はある程度素直に受け止めたい。


3着ダンビュライト


 10番枠からまずまずのスタート、そこからじわっと先行争いに加わっていくが流石に外の各馬ほどの二の足は見せられず好位の一角で進めていく。道中も好位外目で我慢しながらの競馬だが、下り終えた向こう正面途中で緩んだのを察知したか武豊も3角手前から進出。3~4角では外目を回す競馬になるがファンディーナを内に閉じ込めながら押し上げていく強気の競馬、4角ではファンディーナに出られたので一つ外を回して直線。序盤で瞬間的には見劣るが徐々に伸びてファンディーナは交わす。L1でそのまま最後までジリジリと脚を使って前2頭との差もジリッとは詰めるが流石に3着までだった。勝つチャンスまであったかもしれんねこれ。武豊もナイス騎乗というか流石というか執念が凄かったけど、ファンディーナを内に閉じ込めさせていれば2列目外で前2頭に対してもっと内に絞るような乗り方ができたから内のスペースが恐らくなくなっていたと思う。ファンディーナが外に出てきてしまったのでそのスペースをペルシアン辺りは使えたし、そこで勢いをつけたことと前2頭に対してプレッシャーをかける存在がなくなったので上手く捌けた。ダンビュライト武豊ならしっかりと前2頭の外から同じようにプレッシャーをかけてきたと思うので、もし仮にファンディーナが外に出していなければこの馬が勝っていた可能性まで十分にあったと思う。かなり強い競馬をしている3着で、皐月賞で着順とパフォーマンスのバランス的に見ても一番強い競馬をしていると思う。ただ正直これは戦前に見極めろというのは自分の頭では無理な話。この馬がここまでやれてしまった段階で予想的にはお手上げだったわけだけど、ただ超高速馬場でしっかりと好位、後半正攻法の形で中間的な足を長く維持してきたと考えると前後半のバランスで見てもかなり強い競馬。弥生賞は器用な競馬を強いられたのが良くなかったと考えれば、距離延長で前半の基礎スピード面とポテンシャル面に近いところを引き出してきたとみていいと思う。ダービーでも楽しみが出てきたし、序列もこれは上げるべきでしょう。ただトップスピード面は足りない馬なので、ダービーでも積極的に攻める競馬でペースを引き上げさせる必要は出てくると思う。サプライズだけどフロック要素は何一つないからね。惜しかったと思う。こういう出し切る競馬が良いのであればやっぱり豊かとは手が合ったんだろうね。


4着クリンチャー


 16番枠からまずまずのスタート、押して押して先行策だが流石にアダムバローズやトラストほど速くはなく好位の外からそれでも2列目まで上げて行く。向こう正面で少し緩んだ段階で2列目の外で我慢しつつ3角から進出しだす。3~4角では外から先頭列に並びかけて楽な手ごたえ。4角でアクション、追い出されてしぶとく先頭に立って直線。序盤でそこから伸び切れずにジリジリと伸びあぐねる。L1でも甘くはなって4着も圏内とは少し離された。これがまた、ダービーで怖いなと思わせるには十分な4着だったなと思う。正直前走のすみれSそのものは高く評価していたんだけど、皐月賞で59秒前後の流れでどうかってのは難しいと思っていた。ただこれを2列目で進めながら3~4角で動けたのは立派だった。高速馬場で質的には苦しんだけど、59についていってそこからしっかり加速ができた。ダービーでこの流れならもっと縦長になるしもうちょっと息も入る。ゆったり進めつつ後続に対してリードを取って直線に入ってくれば怖さは出てくるなと。それとディープスカイ産駒というだけで高速馬場は難しいという先入観があったんだけど、それもいい意味で裏切ってくれたかなと。これならダービーでもというのはその辺もある。


5着レイデオロ


 5番枠から出負けして後方からのスタートで、無理をせず後方2番手から入っていく。向こう正面で少し緩んで団子状態という中で最後方近い位置、内内でカデナが押し上げたスペースをそのまま押し上げていく。3~4角でもそのまま最内を無理せず進めて最短距離を通して直線。序盤で前にがっぽりスペースが空くこれ以上ない完璧な流れだがスパッとは切れない。L1までジリジリと前のスペースを押し上げてきて5着になだれ込んだ。まあ、この上位5頭の中では一番内容のない5着。ダンビュライトなんかは外から勝ちに行く強い競馬になっているし、ペルシアンナイトも早い段階で動いている。この馬の位置だと後方で進めているし、まあカデナよりは基礎スピード面で高いレベルにあったとは思うが、それでも詰めるところで鋭さを全く引き出せなかったし、最短距離でコーナーワークで押し上げてきて、しかも終始スペースがある状況と強烈に恵まれた。少なくとも2000mで完璧な競馬をしても1:58.2しか出なかったとみるべきで、2000mは距離的にむずかしかったと思うね。まあ休み明けではあったし、メイチは恐らくダービー、という点ではもちろん次へつながる競馬だから不気味さが無いわけではないけど、後半勝負に特化して鋭さを引き出せなかったから府中向きかは何とも。


6着スワーヴリチャードはこちら


7着ファンディーナはこちら


8着ウインブライト


 17番枠からやや出負けして後方から、徐々に押し上げつつ中団馬群の中で進めていく。道中も中団馬群の外でダンビュライトの後ろから進めながら仕掛けを待ちつつ、じわっと促して3角に入っていくが一気には行かない。3~4角で外々を回して一気に押し上げようとするが馬場も軽くある程度速いラップを踏むのでなかなか動けない。それでも置かれずついていって3列目で直線。序盤でそこからの伸びが物足りず、そのままL1までいいところなくの完敗だった。ん~…まあまず状態面は微妙だったのはあると思う。調整が緩かったし、馬体減からのリカバーを意識しすぎたのかなと。ただ、松岡の仕掛けもワンテンポ遅かった。まあこの辺りは難しいと思うけど、ペースが上がり切ってなくて結果的にL3最速の流れで大外ぶん回し、しかも超高速馬場なのであそこで大外から押し上げるとなると当然前より速いラップを踏まされる形になる。本質的には4角で内を回せた馬が圧倒的に有利な展開になっていた中で、せめて3~4角で分散できれば良かったけど4角地点に集中していたのでここでの大外のロスがかなり響いているとは思う。なのでちょっと厳しい競馬になってしまったかな。ただそれだけではなくやはりL1まで見所が無かったことから考えても、弥生賞、共同通信杯、そしてスプリングSといった皐月賞の正ローテ組のレベルが低かったと考える必要もあるかなと。その点でも適性的にもダービーは更に一段序列を下げる必要が出てくるかな。非社台・非ノーザンで外級の調整面では圧倒的に見劣るわけだし、追い切りをしっかりと高いレベルでこなしてほしい。馬自体は長い目で見れば良い素質を持っている馬、まあ世代の順位は変わってきたと思うので、この辺りは柔軟に判断したいけど良い馬だとは思っている。



9着カデナはこちら


11着サトノアレス


 13番枠からやや出負け、無理せず最後方からの競馬となる。向こう正面での緩みも合って団子状態、凝縮する中でも最後方で我慢。3~4角でも後方の中目で我慢しながらできるだけロスを減らしつつも外目、後方で直線。序盤でそこからの伸びが欲しかったがイマイチ。L1では甘くなって11着完敗だった。まあスプリングS組が全然だったことからも力関係が大きいかなと思う。まあこの流れで出遅れて外目からの追走となると難しいのはウインブライト辺りでも苦労しているわけで、ある程度仕方ない。それに超高速馬場だけどこの馬としてはかなり流れてしまっていて、この馬自身は上がり33.9と悪くはないけど、流石に外々から押し上げられるほど鋭い脚を引き出す余力はなかった感じ。この馬も地味に高速馬場過ぎてむずかしかった感じはするなあ。内に絞っていたらもうちょっとチャンスはあったかもね。ただレイデオロより後ろにいるとなかなか難しいしね。


12着アウトライアーズ


 6番枠から五分のスタート、そこからじわっと進めつつ中団馬群の中目から進めていく。向こう正面の段階でも中団馬群の中でスワーヴリチャード辺りを見ながらの競馬で、ポジションを下げながら3角に入る。3~4角でも外々から仕掛けを待ちつつ、4角でスワーヴの直後を取って追い出しに掛かって後方に下がりながら直線。序盤でそこから脚を使ってくるがイマイチ。L1までスワーヴリチャード比較でも物足りず伸びが無いまま惨敗だった。ん~…半端な競馬にはなったけど、それだけではなくやっぱり力関係を少し見誤っていたというしかないのかな。中団馬群で半端に取りに行って中弛みで進路確保できずに後方に下がって、4角ペースが上がってから動いて最速地点で大外だからしんどいのはしんどい。ただそれでもスワーヴリチャードなんかはそこそこ頑張っているわけで、ここを相手に見劣ったのは物足りない。まあ軽い馬場であの位置だと恐らく後方外から11秒前後の無酸素運動に入ってこないと押し上げられないからここでいい脚を使ってしまって、百日草特別で見せたようにL1の甘さが出てしまったかな。本当にいい脚は一瞬しかないとは思っているので、こういう流れで後方で外から押し上げるというような競馬はしてほしくなかったけど、まあ仕方ない。冷静に見ても単純に能力的にもちょっと足りなかったと思う。スプリングSよりフラワーCの方が時計、ラップ的に上だし、そのファンディーナも崩れているわけで、となると上位勢を高く評価する必要はあると思う。そこまでトリッキーな流れではなかったはずだからね。なので一度見直してダービーまでに順列をしっかりと構成し直したい。

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+++++ポイント結果+++++

111

222


~タマネギのレース感想~

大・惨・敗!!


個人的な敗戦の弁ですが、レース前日から中山は高速馬場だ!!!

って情報がTwitterの競馬上手さん達から流れてきて知ってはいたんですけどね。

まさかこんな結末になるとは夢にも思いませんでしたよ…。

切った馬が掲示板独占するパターンは心が折れますねw

JRAのばーかばーーーか



今週は読売マイラーズカップのみの集計になりますが、よろしくお願い致します。



2017年4月16日(日) | 3回中山8日 | 15:40発走

第77回皐月賞(GI)

芝・右 2000m

000


予想カテゴリーではレース出走時間までコメント欄に予想を受け付けております


◎=本命[ホンメイ]=「勝つ可能性が最も高い馬」

〇=対抗[タイコウ]=「本命馬を負かすとしたらこの馬」

▲=単穴[タンアナ]=「◎〇に劣るけれど勝つ可能性もある馬」

△=連下[レンシタ]=「1着は無理でも2、3着なら可能性あり」

×=連下と同じ。ポイント集計の都合上×を代用



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コース攻略検証・見解


中山競馬場 芝2000m

中山競馬場 


中山芝2000m|血統(種牡馬)別成績

種牡馬1着2着3着着外勝率連対率複勝率単回値複回値
ディープインパクト33242513415.3%26.4%38.0%10182
キングカメハメハ20182212810.6%20.2%31.9%5664
ステイゴールド1616201796.9%13.9%22.5%7173
ゼンノロブロイ16999312.6%19.7%26.8%100105
ハーツクライ1317201088.2%19.0%31.6%107107
シンボリクリスエス12910949.6%16.8%24.8%89106
ハービンジャー101046611.1%22.2%26.7%6860
メイショウサムソン8774611.8%22.1%32.4%6577
ダイワメジャー688607.3%17.1%26.8%3957
マンハッタンカフェ652806.5%11.8%14.0%3536

中山芝2000m|騎手別成績

騎手1着2着3着着外勝率連対率複勝率単回値複回値
戸崎圭太2114128016.5%27.6%37.0%5666
蛯名正義2018119613.8%26.2%33.8%7774
内田博幸16899013.0%19.5%26.8%7457
田辺裕信1415131029.7%20.1%29.2%6275
吉田豊14649711.6%16.5%19.8%10064
田中勝春1089819.3%16.7%25.0%73101
三浦皇成1076998.2%13.9%18.9%8750
柴山雄一10686211.6%18.6%27.9%9792
北村宏司91721946.4%18.4%33.3%4971
ルメール9541428.1%43.8%56.3%13185

※検索期間:2012.1.1~2016.12.31

中山芝2000m|予想ポイント

  1. やや堅く決まりやすいコース
  2. 先行がやや有利なコース。
  3. 外枠(特に7枠)
  4. ディープインパクト、ゼンノロブロイ、ハーツクライ
  5. ルメール、戸崎圭太、蛯名正義

先行がやや有利なコース。

枠順では外枠が僅かに有利で、特に7枠が好成績を残している。

種牡馬は、リーディングのディープインパクトが高い好走率を誇ります。その他、回収率の高いゼンノロブロイ・ハーツクライに注目。

騎手は、好走率の高いルメールに注目。リーディング1・2位の戸崎圭太・蛯名正義も好成績を残しています。


・スロー~平均ペースが基本
・タフなレースになりやすく、スタミナを持ち合わせた馬が有利
 ・ディープインパクト産駒の強さが光り、単勝回収率は100%


過去10年データ分析

7.8枠の外枠で5勝と好成績。
先行は(1.4.2.27)複勝率は悪くない1勝のみ
中団は(7.3.6.67)で7勝と好成績。
1番人気は(2.2.2.4)複勝率は高い2勝のみ
8番人気までなら波乱要素ありの傾向。
前走勝ち馬が8勝
前走共同通信杯組は(4.0.2.4)と好成績。
・反対に前走毎日杯組は(0.0.0.13)と大不振。
・過去5年ディープインパクト産駒は(1.3.2.13)複勝率は高い勝ち馬は1頭のみ



競馬道場予想師16年度好成績者

111



2017出馬表

※コピペです 間違えている可能性もあるのであくまで参考程度にし、この表だけでマークカード記入しないでね

馬名騎手名
11マイスタイル横山 典弘
12スワーヴリチャード四位 洋文
23コマノインパルス江田 照男
24カデナ福永 祐一
35レイデオロC.ルメール
36アウトライアーズ田辺 裕信
47ペルシアンナイトM.デムーロ
48ファンディーナ岩田 康誠
59プラチナヴォイス和田 竜二
510ダンビュライト武 豊
611アルアイン松山 弘平
612アメリカズカップ松若 風馬
713サトノアレス戸崎 圭太
714キングズラッシュ柴田 善臣
715アダムバローズ池添 謙一
816クリンチャー藤岡 佑介
817ウインブライト松岡 正海
818トラスト柴田 大知



連絡事項

今週は1レースのみ集計です!!


そして…新規レギュラー2名!!

カフェオレさん

競馬歴 1年未満


えぬおさん

競馬歴 10年(ブランク8年)



よろしくお願い致します!!!!!!

※注意※CAUTION※注意※CAUTION※

この記事は

デイリースポーツ  の写真と

好調教+αで狙え大万馬券!!さんの

コメントをまとめた


個人用めもです。


※注意※CAUTION※注意※CAUTION※



エントリーNo.1

【カデナ=評価B】

kadena


父のディープインパクトと同じようなサイズに見えてしまうが、460キロと20キロほど重たい体重は筋肉の質感によるものか。

 1週前追い切り後の撮影とは言え、弥生賞時に比べると今回は余分な脂肪が一切見られない。その1週前追い切りが、テンから意欲的に追われるハードな調整が施された。今すぐにでもレースに使えるほど仕上がっており、来週のひと追いと長距離輸送でどこまで維持できるかが大きなポイントとなりそうだ。

 トモのボリュームや膨らみが弥生賞ほどではない分B評価にしたが、トモ高の体形や飛節、つなぎの角度からやはり切れ味が最大の武器だ。(馬サブロー栗東・吉田順一)


---------------スポニチ診断-----------------------

カデナ95点“バランスNO.1”これぞ名馬の理想像



混戦クラシックはボディー3強に注目だ。鈴木康弘元調教師がG1出走馬の馬体を診断する「達眼」。第77回皐月賞(16日、中山)では重賞2連勝中のカデナ、休養明けのレイデオロ、牡馬に挑むファンディーナを95点でトップ評価した。中でも達眼が捉えたのはディープインパクト産駒らしいカデナの柔らかい筋肉。ボディー3強は12日に追い切られる。

 沖縄の嘉手納には「野国青毛」という名馬伝説が残されているそうです。沖縄県が琉球国だった17世紀、嘉手納の北部、野国という馬産地に火災が起こりました。多くの馬が焼け死んでしまいますが、生後間もない青毛馬が牧草をはむ厩舎にだけは火の手が回らず、奇跡的に生き残ります。長じて野国青毛と名付けられた馬は、柔らかい体としなやかな走り、飼い主に従順な気性で国中に名声をとどろかせました。好事魔多し。飼い主をねたんだ者が馬場に落とし穴を掘り、その上を走らせましたが、琉球屈指の名馬は鳥のように跳躍して死のわなを跳び越えたといいます。琉球王朝の絵師・自了が青毛の美しい姿を後生に伝えているとか。

 そんな名馬伝説が残る嘉手納と同じ名のサラブレッドも世代屈指の姿です。首から肩、キ甲(首と背の間の突起部分)、背中にかけて素晴らしいバランスを保っている。絶妙な幅と奥行きのある首差し、筋肉量、角度とも申し分ない肩、キ甲が少し後ろに付いているため背中が短く映ります。それでいて、腹下にはゆとりがある。長腹短背。被毛の色こそ野国青毛と違って鹿毛ですが、名馬の理想像とされる体形です。

 惜しまれるのはトモ(後肢)。もう少し筋肉量を増やしてたくましさを見せてほしい。またがれば、たぶん緩い印象を受けるでしょう。だが、物足りない筋肉の量を補っているのが筋肉の質です。柔らかくて弾力性に満ちている。馬力よりもしなやかさでターフの上を弾むトモ。フレンチデピュティ(母の父)の硬さ、ごっつさはどこにもない。父ディープインパクトの特長がよく表れています。

 立ち姿にはライバルとの決定的な違いがあります。口の周りの馬具を見てください。ハミの代わりに、モグシ(ハミより制御力が弱い簡易頭絡)を着けています。古馬でもモグシだけで写真を撮らせるケースはほとんどありません。それだけ人に従順。悪さをしたり、暴れたりしないとスタッフが確信しているからです。そんな穏やかな気性は尾離れにも表れている。尾をごく自然に垂らして、とてもリラックスしています。

 野国青毛ならぬ、野国鹿毛とでも呼びたくなる体つきと立ち姿。現代によみがえった嘉手納の名馬像です。(NHK解説者)
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---------------akanemaruさんのコメント-----------------------


最終追い切り栗坂53.0-13.0馬なり。馬なりでの追い切り、今週の栗坂は全体的に時計がかかっているし、時計自体はそこまで気にする必要なし。1週前には栗坂全体51.6とこの馬の自己ベストの好タイムを記録していて一度使われて気配も良くなっている印象。今回しっかりと負荷もかけて追い切りされてきたし仕上がり良好。前走で中山コースも問題なく好走できたし不安要素もなし。過去全レースで上がり最速を記録するなど素質は間違いなし。やはり有力で。
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エントリーNo.2

【ファンディーナ=評価B】

fann

ヴィクトワールピサ産駒の兄ナムラシングンに比べると、柔軟性が雲泥の差。これはディープインパクトというよりは、父の父サンデーサイレンスの血か。

 長めの首差しとスラッとした胴長の体形、さらにトモ高のシルエットからすれば切れ者だが、実際は上質のスピード持続力が使えるタイプ。長くて柔らかいつなぎと質のいい筋肉を持ち合わせ、パンとすれば器は相当だ。

 ただ新馬戦に比べると腹のラインは徐々に巻き上がっていき、トモもこぢんまりしてきた。さらに目つきからもわかるように、半兄同様にテンションが高くなっているのも気掛かり。好素材だが、ローテや長距離輸送を考慮すれば多少の割引が必要か。(馬サブロー栗東・吉田順一)


---------------akanemaruさんのコメント-----------------------

最終追い切り栗坂54.5‐13.1馬なり。馬なりでの追い切り、併せ馬にも先着していたし動き自体は悪くない。ただ普段から調教ではかなりの時計を出してくる馬だけに、時計面だけを考えれば物足りない印象。今回この馬の判断が難しいところ、ここ3戦のレース内容は言うまでもないし、牡馬相手のここでも力上位は間違いなしとなれば当然有力。ただ今回の調教内容は普段と違うだけに、調教という観点からは強調できない印象で。
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---------------スポニチ診断-----------------------


ファンディーナ95点!男勝りキ甲“完成度NO.1”

傑出した牝馬なら牡馬クラシックにも通用するのか。体つきだけで判断すれば、十分に太刀打ちできます。最初に目につくのは完成度の高い突き出たキ甲。今の時期は総じて牡馬よりも牝馬の方が成長度が早い。キ甲がそれを如実に伝えています。馬体重が500キロ超もあるようには見えません。それだけバランスが良いからです。筋肉量こそ牡馬にかないませんが、背中からトモにかけて無駄のない、機能的なラインを描いています。その無駄のない体形をディープインパクト産駒らしい柔らかい筋肉が包んでいる。疲労のたまりづらい上質な筋肉。さあ、レースをするぞ!と訴えるようにアバラをパラパラと見せています。

 珍しく映るのは蹄鉄の履き方です。蹄からズレないように蹄鉄の鉄心(装着の支え)は通常、前肢の蹄の先端に1つ(先鉄心)、後肢の蹄の側部に2つ(側鉄心)着けるもの。ところが、ファンディーナの左前肢には後肢と同じ側鉄心が着いているように見えます。何らかの理由があるのでしょうか。

 牡馬と戦う上で懸念したいのはただ一点。顔つきに優しさが残っている。まだ男勝りの精かんさがない。厳しい戦いをくぐり抜けた経験のない少女のような心を映す顔立ちです。
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---------------パドックくんコメント-----------------------


【皐月賞◎ファンディーナ】 トップクラスの柔らかさがある馬。その柔らかさの中に更にもう1段階のギア(飛節の可動域の広さ)があります。まさにバネ+バネ。それでいて好位で運べるのは鬼に金棒。トモの筋肉も仕上がっています。一完歩が大きく推進力が他馬と全然違います。次点◯ペルシアンナイト
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エントリーNo.3

【スワーヴリチャード=評価B】

suwa

首差しから背中のゆったりしたラインやスラッと脚長の体形は、父ハーツクライの血が出ているか。ただ胴の厚みがなく筋肉質の馬体は父ではなく母系の影響かもしれない。

 ホワイトマズル産駒で半兄のバンドワゴン同様に立ちつなぎ。共同通信杯時にはそれほど感じなかったが、今回は重心の問題や地面の傾斜もあるのかそう見える。さらに左前肢の爪の方が角度が立っていることを踏まえれば、左回りの方がコーナーリングがスムーズでパフォーマンスが上がる可能性は否定できない。

 父産駒にしては異質の切れ者だが、これは母系の血が成せる業か。筋肉質の馬体と鋭い眼光から仕上げにも抜かりはなさそうだ。(馬サブロー栗東・吉田順一)

 
---------------akanemaruさんのコメント-----------------------


最終追い切り栗CW(81.6)64.7‐12.3馬なり。水曜追い切りは馬場も悪く全体的にかなり時計がかかっていたが、この5F全体時計は栗CW全体3番時計と破格の好タイム。この不良馬場でもしっかりと動けているのはかなり魅力。前走共同通信杯では上がり最速での見事な勝利。キャリア4戦中3戦で上がり最速、また連対を外したことのない安定感も魅力。ここ最近の勝ち馬の多くは前走共同通信杯組。今回気配も文句なしで初めての中山でも問題なさそう、一度使われて上積みも十分でやはり要注意の存在。
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エントリーNo.4

【ウインブライト=評価B】

win

首差しは太めだが、筋肉量はそれほど多くないタイプ。全姉ウインファビラスと酷似した体形で、腹袋をボテッと見せるのは血統的なものが大きいのだろう。

 余裕を感じるように見せがちだが、これで結果が伴っている現状からも気にする必要はない。それでも前走のスプリングSでは2桁数字を絞ってきたように、全体の輪郭がくっきりとした姿。バランスが非常に良くなっているのは好材料で、距離を延ばしていくに向けて前、後肢部位がガッチリとしてきていないのはいい傾向。好気配を維持している。(馬サブロー美浦・石堂道生)

 〈1週前追い切り診断〉松岡を背に美浦Wで5F66秒6-37秒6-12秒6(馬なり)。直線で馬体を並べたが、歴戦の古馬を完全に子ども扱い。一杯の相手に対して馬なりのままいつでも抜け出せる脚勢で、さらなるパワーアップを印象づけた。


---------------akanemaruさんのコメント-----------------------


無し????
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エントリーNo.5

【レイデオロ=評価C】

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首回りが厚く、位置もやや高めだが、脚長で体高があり、均等な筋肉量。明け3歳になってもがっしりとし過ぎていないのは好印象で、前、後肢部位はいい意味でのシャープさを維持している。

 ただお腹のラインが少し緩く厚くなっているように、寸が詰まった体形に映り、その点は実戦を離れている影響が見て取れる。

 1週前の状態としては許容できる範囲ではあるが、いきなりのG1舞台。トライアルを自重した経緯があり、ダービーへと最大目標を切り替えた印象は否めない。底は見せておらず性能の高さは承知だが、今回は評価を落とす。(馬サブロー美浦・石堂道生)



---------------akanemaruさんのコメント-----------------------


1週前追い切り南W69.0‐12.7馬なり。馬なりでの追い切り、全体時計は速くないが終いは12.7と外目を周回して好タイムを記録。疲れの影響もあって4ヶ月と間隔を開けてのレース。今回この選択がどう出るか。中山2000mを2勝していて適性的には当然問題なし。現在3戦連続上がり最速の3連勝中と負け知らず、この休んでいる間の成長面を含めて今回どこまでやれるかが注目ポイント。最終追い切りの動き次第で評価を決めたい
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---------------スポニチ診断-----------------------


レイデオロ95点!キ甲とトモ傑出でスケールNO.1

スペイン語で「黄金の王」と名付けられたレイデオロはカデナと並ぶ均整の取れた馬体。いや、カデナを上回るスケールかもしれない。3歳春のサラブレッドとは思えないほどたくましく膨らんだキ甲。鋼のように強じんで立派なトモ。馬はキ甲で人を乗せ、トモで走る。馬体の要ともいえる2つの部位が傑出しています。トモのパワーを伝える飛節にも狂いなし。目を前肢に移すと、膝、球節、つなぎ、蹄…全てが絶妙な角度でリンクしている。超一流馬になる可能性を持った馬体です。

 その一方、腹周りにはもうひと絞りできそうな余裕があります。顔つきものんびりしています。集中していないため左耳を前方へ、右耳を後方へ向けています。休養明けの馬らしい立ち姿。ただし、レースを今日迎えるわけではありません。今週の追い切りと競馬場への移動でガラッと変わってきそうな雰囲気がある。現段階では5点割引の95点としましたが、レース当日に腹周りと顔つきがシャープになっていれば無条件で100点満点。年明け初戦の皐月賞優勝…。前代未聞の大仕事をやってのけても不思議がない黄金の王のスケールです。
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ネギ山タマ夫コメント


Web記事投稿日からまとめが遅れたせいで少数頭しか記事残ってなかったよ。ゴメンちゃいな。

今回はデイリー、スポニチアネックス、パドックくんの

3者対決として、それぞれの発言をまとめてみました。




素人目にはファンディーナの馬体はちょっと心配…新馬戦からずっとマイナス体重だし。

大型馬でスライドが大きい馬なので小回りの中山は少しあわない…かも??

陣営の弱気コメントも本当はダービー直行したかったけどオーナー指示で皐月使う事になったせいか!!?

って勘ぐってしまいますよおぉぉぉ



他に調教で気になったのはペルシアンナイト。

ゴリゴリにやりすぎじゃない???

調教後馬体重も1頭だけマイナスで、調教やりすぎるのはあまり良い印象じゃないけど

天下の池江厩舎だしパドックくんも高評価だしで切るに切れない。


あとはコース適性No.1のレイデオロ。

間違いなく強い馬だけど久々のくせに調教が……

調教師さんのスタイルらしいですが障害オープン馬に遅れるってどうなの??

私は強気の切りでいこうと思います。

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