【マイラーズC】2年7カ月ぶりの美酒!イスラボニータ復活V
スポニチアネックス 4/24(月) 7:01配信
京都のメイン「第48回マイラーズC」では2番人気イスラボニータが14年セントライト記念以来、2年7カ月ぶりの復活勝利を挙げた。
やっとの思いでつかんだ勝利は、これ以上ない好騎乗がもたらした。イスラボニータは14年セントライト記念以来、2年7カ月ぶりのV。ルメールも5度目のコンビで初勝利だ。
「ついに一緒に勝てました。2着ばかりだったから。最後まで頑張ってくれて、勝てたのがうれしい」
大外枠からポンとゲートを出た。それでも内のスタートが速く、程なく中団へ。馬群はバラけ縦長に。そこでスッとラチ沿いへエスコート。開幕週の芝は内が優位、経済コースを気持ちよく進めて直線へ。ラストは内で粘るヤングマンパワー、その外から脚を伸ばすエアスピネルの間をスパッと割った。終始内々のコース取り。勝負どころで少し外へと出して差し切った。
「プランにはなかったけど、馬場は良かったから、内からの方がいいと思って残り300メートルくらい内を通った。最後は馬の間に入るといい反応をしました」
昨年のマイルCSで惜敗2着だった時、ルメールは「また2着。これも競馬。ノーエクスキューズ」と肩を落としていただけに喜びもひとしお。栗田博師も納得の表情で切り出した。
「いい形で運べた。(馬群を)割ってきた時も、安心して見ていられた。気持ちもしっかりとしていたし、脚もありました」
3連続2着の惜敗続きにサヨナラ。自信を持って安田記念(6月4日、東京)へと向かう。「この馬のためにもG1を積み重ねてあげたい。今年は何とか獲りたい」とトレーナーは力強く宣言。混戦を告げるマイル戦線に、はっきりと主役の姿が見えた。
◆イスラボニータ 父フジキセキ 母イスラコジーン(母の父コジーン)牡6歳 美浦・栗田博厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道浦河町社台コーポレーション白老ファーム 戦績21戦7勝 総獲得賞金6億5730万3000円。
アラカルト フジキセキ産駒、重賞18年連続勝利
第48回マイラーズカップ(23日、京都11R、GII、4歳上オープン国際(指)、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金5900万円、1着馬に安田記念の優先出走権=出走11頭)フジキセキ産駒は今年のJRA重賞初勝利で、18年連続勝利。史上2位タイとなった。1位は19年連続のパーソロン。フジキセキはノーザンテースト、ブライアンズタイムの2頭と並んだ。フジキセキの父サンデーサイレンスは17年連続でストップしている。
~レース後のコメント~
※ネット競馬からコピペ
1着 イスラボニータ(C.ルメール騎手)
「今日は休み明けで馬もいい状態でした。レースでは流れにも乗って、直線の反応も良かったです。とりたててレースプランはありませんでしたが、スタートも良く、先行馬からそれほど離れていないところにポジションを取りました。今の馬場は内のほうがいいと思い、ラスト300mは内を通りました。最後は馬の間に入ってよく伸びました。今日は最後まで頑張りました。この馬はGIホースで能力があります。使って良くなると思います。安田記念が楽しみです」
2着 エアスピネル(武豊騎手)
「内容は悪くないと思います。もう一歩伸びきってほしいところですが、ここ2回の競走よりいい走りでした。次が楽しみです」
笹田調教師も「悲観する内容ではなかった。だいぶ落ち着きが出たのでメンコを外したし、次につながると思う」とGI初制覇へ前を向いた。
3着 ヤングマンパワー(松岡正海騎手)
「スローな流れから上がりのレースになると思ったので、早目のレースをしました。まだ、馬として一段階上があるように思います。ですから次は楽しみですね」
4着 ブラックスピネル(M.デムーロ騎手)
「今日は馬場が合いませんでした。ラストはこの馬なりに伸びて、勝ち馬と同じ脚を使っているのですが……」
5着 サンライズメジャー(松若風馬騎手)
「楽に先行できました。流れもよく、最後まで辛抱してくれました。8歳という年齢の割に、馬は若い感じです」
6着 フィエロ(福永祐一騎手)
「道中左に行こうとして、2番手の馬の後ろに入ろうとしていました。脚が当たりそうでした」
8着 ダッシングブレイズ(浜中俊騎手)
「スタートからペースが遅く、ある程度の位置から行きたかったのですが、一歩目が遅く、後ろからになりました。それに上がりのレースになり、メンバーも強かったですからね」
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敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い。より
2017 マイラーズカップ(GII) 京都芝外1600m良
レース回顧・結果
1:32.2 12.4 - 11.2 - 11.7 - 12.1 - 11.4 - 11.3 - 10.8 - 11.3
47.4-44.8 S^3
正直このドスローのペースで1:32.2が出るとは全く思っていなかった。馬場が土日で少し変わった?というのも他のレースはそこまで極端ではないしなあという感じ。まあ若干日曜の方が軽くなっている感じはしていたんだけど、それにしても後半の上がり4Fで44.8、45秒を切ってくるとは、って感じ。かなり驚かされた一戦。個人的には久々に3連複で当てられたけどまさかイスラが外枠からあの位置でとは思わなかったし3単予想で外していて綺麗に当てられなかった。ただまあスランプが酷かったからこれで満足しておきたい。レース的にはある程度前にいなきゃだけど、そこから直線でもう一段加速するという流れだし、後ろからでは苦しいし前にいても動き出しが甘ければ苦しい、というような競馬になったと思う。ヤングマンはこの展開でよく3着粘ったなという感じ。
1着イスラボニータ
11番枠から好発、控える形で好位まで下げていく。明かに早い段階で内を意識して中団に下げ切ってからエアスピネルの直後、内内を取っていく。3~4角でも好位3列目の内内でフィエロの直後、そこから4角で仕掛けを待ちながら直線。序盤でスッと反応してまずフィエロの内で加速、そこから進路を外に出して狭いところを割ってくるとL1までしぶとく伸びてエアスピネルと競り合い、半馬身差抜け出しての完勝だった。とにもかくにもまずギアチェンジ、というのがこの馬の良さでありそれが最大限に引き出された。そしてルメールが縦のポジション差を覚悟で3~4角でのロスを極力減らす最内への潜り込み。これによって究極まで仕掛けを待ってかつポジションを落とさなくて済んだ。3列目から直線入りの10.8への加速の地点で一頭だけグンと違う脚を使っていたようにこれがこの馬最大の武器。トップスピードの質も高くそこまで持っていける反応速度が段違いで、そこでしっかりとあれだけのスペースでトップスピードに乗れたからこそ、今度は外に出したいときに勢いがあるのでエアスピネルのプレッシャーをはねのけることができたという感じ。その点で今日のルメールはイスラボニータを骨の髄までしゃぶりつくした、良いところを全部出し切った素晴らしい騎乗だったと思う。リスクはもちろんあったけど、要所でグンと動けるという自信があるからこそああいった狭いところを突けるわけだし、その辺はまさに馬の良いところに頼って競馬しているなという感じ。それを引き出すためにコーナーでのロスを減らしてやるという人ができることも最大限にやってのけた。蛯名には申し訳ないけど、正直イスラボニータにはルメールの方が合っていると思う。最高のコンビですな。
2着エアスピネル
4番枠からまずまずのスタートを切って先行策。ただはっきりとサンライズメジャーも早い段階で行くというほどでも無く、またフィエロが上がっていったので2列目のポケットを取れずに一列下げて3列目と恐らくBプラン。3~4角で外目から出すタイミングを探りつつ仕掛けを待つ、4角で外からスッと仕掛けていくがまだ一気にはあげずに3列目で直線。序盤で仕掛けてスッと反応してくるが内からイスラも負けずにグンと伸びてきて蓋をしに行くがこれを上手く交わされてしまう。L1では抜け出されたイスラに対してこちらはL3のロスも多少は影響があったか伸び切れずの2着惜敗だった。まあ、強い競馬はしてくれたし、最初の展開の段階で難しい形になったので恐らく想定より一列下げる形になったと思う。これがちょっと響いたのは間違いないかな。使える末脚の絶対量がそこまであるタイプではなく、どちらかというとイスラボニータにタイプが近い。要所でスッと動けるのが魅力ではあるが、外から4角地点でのロスがあった分は考えないといけないかな。ただこのドスローの中で10.8の究極のトップスピード勝負で見劣らずにしっかりと差を詰めてきたのは大いに評価をしたい。ダービーの時に坂加速で動けたので府中も合うと思うんだけど、府中適性どうこうよりも単純に淀が合っている気はする。こういう競馬で良さが出たし、マイルならTS持続不足がそこまで気にならないのはイスラと一緒だから適性が合っているんだと思う。この辺の距離を使っていきたいね。安田記念も楽しみだし、ペースが上がっても一瞬鋭く脚を使えるのは京都金杯で証明済み。良いレースになると思う。この勝ち負けはちょっとした差ではあると思うけど、イスラも厳しい流れ自体は得意だからね。
3着ヤングマンパワー
6番枠から五分のスタート、そこから無理せずじわっと出していってサンライズメジャーの番手を確保する。そこでペースをドスローに落ち着けて3角。3~4角でじわっとペースが上がったのでついていきつつ、ただ一気には仕掛けずに直線に入る。序盤の最速地点でサンライズメジャーに並びかけるが流石にイスラとエアスピネルには迫られる。L1でもしぶとく踏ん張ったが及ばずの3着完敗だった。ん~まあ惜しい面もある。3角の下りで12.1-11.4と一気に上がったように感じたはずで、ここでもう一段上げる勇気を持てなかったかなという感じ。L3の地点で外のエアスピネルに対して早めに仕掛けてコーナーで脚を使わせる選択もあったかな。ただ思った以上にL2の地点では伸びていたし何とも言えんね。早仕掛けすると内の差し馬のアシストにもなるし、結果的にL2最速10.8だけどL4-3でもある程度速くなったので錯覚的な感じにはなったかも。まあ今回は上位2頭を褒めた方が良いかもしれんね。
4着ブラックスピネル
8番枠から五分には出たかなという感じ、そこから無理せず下げて中団。道中もドスローで中団の中目で進めつつ3角。3~4角でも仕掛けを待たされてエアスピネルの後ろを狙いつつだが4角での反応がイマイチ。序盤でそこから追いだされるが究極的にはキレ負けしてエアとの差は2馬身差ぐらいで少し広がる。L1でようやくジリジリと伸びてきて最後は4着、エアとの差も1馬身ちょっとまで詰めたが物足りなかった。まあこういう時に戦法の選択肢を減らすとよくないんだよね。結局控えてとなると前に目標をおく必要が出てくる、展開が読みにくい中でとなると一旦下げないといけないし、その中で下がってきたエアスピネルがいただけ良かったけど、結局この展開だとエアに出し抜かれてしまうので良さが出にくかった。最後は来ていたし悪くない競馬だったと思う。ただ飛ぶパターンとしては1,2着のイスラ、エア程ギアチェンジの性能が高くないので本仕掛けがL2で待たされてしまうと後ろから差すのは難しい。ヤングマンに対しても前で粘られてしまった形だからね。この馬に関しては基礎スピードの幅も持っている、逃げても結果を残せたわけで鞍上に任せてその都度バランスの良い競馬をするって方が良いと思う。京都金杯の内容からみても流れた時に嵌ればエアスピネルを喰うチャンスはあると思うので、安田記念でもチャンスがある一頭。イスラもエアも器用な馬だけど早仕掛けだとL1はちょっと甘くなるのはマイルでも若干見せているし、この馬はそこで突ける馬という認識。本番で怖いタイプなのは間違いないしこの4着で評価は落とさない方が良いと思う。
5着サンライズメジャー
1番枠からまずまずのスタートを切って迷いなくハナを主張、ただそこからはペースをコントロールしてドスローに持ち込む。3角下りでじわっとペースアップだが加減しつつ、直線入りで出し抜きを狙うがヤングマンに食らいつかれて並ばれる。L1では流石に上位勢相手に少し甘くなって最後は掲示板確保までだった。まあ難しいところだけど、スローのトップスピード戦としては強敵が多かったかなという感じはある。2着に粘った時のような展開に持ち込めたんだけどね、今日は相手を褒めないとというところかな。良くも悪くも予想の範囲内の内容になってしまった。最内だったしコーナーの段階で一気に上げ切っても面白かったかもだけどね。
6着フィエロ
3番枠から五分のスタート、ただサンライズがそこまでスペースを広げなかったことでその直後を突いてエアスピネルより先に2列目ポケットを確保しきる。3~4角で一段階目の加速だが下り坂で持っていかれる感じになってブレーキ、4角でもスペースを確保するのに必死でブレーキブレーキで加速の意識を持てないまま直線に入る。序盤で外に出したいが減速扶助をしながらと勢いをつけて内外から来たイスラ、エアとで進路確保の勝負などできようはずもなく、詰まって最後は伸びてきたがの6着完敗だった。ん~…まあどういやええんや…って感じの騎乗だった。まあ結果的に詰まったわけだから福永の騎乗に問題があったのは間違いないけど、詰まったシーンよりも個人的にはフィエロの適性でイスラやエアより前の2列目ポケットを狙ったのが正解だったかどうか?ってところだよね。瞬時に動ける馬ではないからポジションを取ってというよりはできるだけ仕掛けの地点で加速用のスペースが欲しい馬。動ける有力馬の後ろで進路が勝手にできるのが理想で、あの位置だと当然エアを外に締め出す形になるからそういう競馬にならなかった。結局最序盤で2列目を取れる、となったから2列目を取っていったけどスペースを作らずに3角の下りで詰まりそうなので当然ブレーキを踏むことになる。ここで馬にスイッチが入ってしまってコントロールできずに前とのスペースを置けずに直線に入ってきたのがL2での進路どりでのミスに直結しているわけで。詰まったことを糾弾するよりもなぜ詰まったか?と考えるとフィエロであの位置取りが拙かったと思うんだよね。ああいう器用な競馬ができるならやってるしね。福永的にはアイデアで勝負したと思うんだけど、フィエロの適性的にあれをやっちゃうと要所で苦しむ。よく前につけたことで満足して仕掛けの意識が拙くなる、って表現をすることが多いんだけど、前につけるのと緩い流れから動きだす仕掛けというのはあんまりリンクしていないからね。フィエロみたいに動き出しの鈍い馬の場合は前につけてもしっかりとスペースを取ってやる必要がある。3角でああいう形になった段階で詰まるのは自明の理というか、そういう感じ。なので多少ポジションを犠牲にしてでも動けるイスラやエアの後ろを狙う方がフィエロの力は出し切りやすいかったと。逆に言えば自力で勝つタイプじゃなく注文が突く馬だから前哨戦の緩い流れで動く競馬でとなると難しいね。凄い個人的な見解だけど、この馬が早い段階で下がってエアを前に入れていたらイスラも苦しかったと思うし、自分もエアの直後を取れてエアとの関係でWIN-WINだったのに福永がいらんことしやがってかつ潰れたのがフィエロの方やんけ、という何とも言えないもどかしさがある。まあギャンブル的に前を取ってエアを潰す選択自体はアリだけど、馬のタイプ的に2列目ポケットを取ってからはいかに前とのスペースを作っていくかを考えんといかん。3角下りでああなった段階で終了ですよ、と
7着プロディガルサン
7番枠から出負けして最後方近くから入っていく。そこから前半も超スローの中で後方外々から正攻法の競馬。3~4角でブラックスピネルの後ろを狙いながらだがペースが上がったと察知したか仕掛けを待ちながらで後方に置かれながら直線。序盤の最速地点でも反応鈍く、L1でようやくグンと来たけども、という7着完敗だった。…川田は正直追込みが変わらんよな。ペースが上がったように感じるとどうしてもロスなくロスなくとなってしまうから、3~4角でまだ上がり切ってない中で我慢しちゃって実は勢いをつけきれていなくて直線入りの最速地点で置かれる感じになった遠因となっていると。L1は来ているわけで勿体ないというしかない。まあ勿論難しい競馬になったし、淀の3角下りからペースが上がり切ってしまって外々を回す形だとまず終了だから、その意識が強く残って仕掛けが甘くなっちゃうのはある程度仕方ない。実際ペースとしても12.1-11.4と多分体感で上がったことは間違いないと思えるレベルには加速しているからね。ただ実際はもう一段上げられたわけなので、結果としてみて3~4角で動かなかったことが伸び始めが遅かったことに繋がっていると。基本差し馬である以上どこかで動く必要があるわけなので、あの位置になった以上腹を括って仕掛けてほしかったね。まあどっちにしてもこの流れであの位置では上位まで食い込めたとは思っていないけど。
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+++++ポイント結果+++++
~タマネギのレース感想~
ついに11頭立てでも当たらなくなりました……
まっ今週は楽勝なんで余裕っすわwwwwwwww
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