下町ドウジョー

どのような競技なのかも正確には知らない『競馬』の、ブログ製作を、成り行きと勢いで引き受けてしまった下町の小さな町工場の2代目(タマネギ)と、好奇心程度の軽い気持ちでそれに参加した予想家たち。そんなメンバーが、競馬予想で東京オリンピック出場を、職人の意地と誇り=モノづくりの心に火をつけられ、「下町ドウジョー」と名付けられたプロジェクトとして、それぞれの持つ技術を結集して競馬予想に挑戦するドラマである。

2016年02月



-------------スポーツ報知--------------------


【中山記念】ミルコ、ドゥラメンテは「強いです」通算500勝に笑顔


昨年のダービー馬、ドゥラメンテが約9カ月ぶりの復帰戦を勝利で飾った。鞍上のMデムーロ騎手は「強いですね。追い切りの時から強いと思っていたし、ずっと強いと思っていた」と評価した。

 道中は5番手。「良いスタートで、良いポジションだった。前走は2400メートルで、今回が1800メートル。ちょっと短いかもと思ったけど、本当に良いポジションが取れて良かった」と語った。

 「最後は危なかったけど良い手応えだった」と直線を振り返ったデムーロ。自身は重賞施行機会5連勝、武豊の持つJRA記録に並び、この勝利でJRA通算500勝となり「知らなかった。みなさんいつもありがとうございます」と笑顔を見せた。


【中山記念】アンビシャス2着「休み明けでもいい競馬」とルメール


 ルメール騎手(アンビシャス=2着)「2着だがうれしい。とてもリラックスして、最後はいい脚を使ってくれた。勝ったドゥラメンテに差のない2着。休み明けでもいい競馬をしてくれた。次のレースが楽しみ」


【中山記念】リアルスティール3着「結果が欲しかったので残念」と福永

福永騎手(リアルスティール=3着)「勝負どころで右にもたれた。休み明けで余裕残しだったことが影響したのかも。最後はスパッとは切れなかったが、ジリジリと伸びた。使って次は良くなるだろう。結果がほしかったので残念だったが、この4歳世代は強い」

-----------------------------------------------



------------敗因分析のバイブル----------------

2016 中山記念(GII) 中山芝内1800m良
レース回顧・結果

1:45.9 12.6 - 12.0 - 11.9 - 11.6 - 11.3 - 11.6 - 12.0 - 11.1 - 11.8
48.1-46.5SS


 全体のペースで見ればスローなのだが、非常にトリッキーな競馬になってしまった。ここまでへんてこなラップを刻まれるとなかなか判断が難しいが、ひとまずまとめると入りはドスロー(3F36.5)、向こう正面で前が急激にペースを引き上げ、3~4角で前が急激に緩めすぎているという感じ。2段階加速にはラップ的になっているんだけど、これ前がこのラップで楽だったとは思えんかな。L6から11.6、そこから11.3-11.6-12.0-11.1とこの5Fだけで57.6だからラストはどうしたって甘くなる。個人的には上位3頭が強かったのはもちろんだが、それ以前に前の集団が策を弄しすぎたのかなという感覚もある。前がペースを引き上げた時に無理をせずに4角での緩みで外から取り付けた方が良い展開ではあるが、そこからはTS持続力を含めた実力勝負というところかな。ここまで差が開いたのは前が自滅した面が大きいと思う。


 1着ドゥラメンテは9番枠から出負けしながらもリカバーしてポジションを取っていく辺りはミルコ流石、という声が瞬時に出るほど。スローの段階である程度の位置をしっかりと確保した。ただ前が途中でペースを引き上げていく中で、ついていくことなくがっちりと我慢して進めて3角。3角で少し手を動かしていったら前が減速してきたので馬なりで押し上げることになり、4角ではもうトップスピードに乗せる形で楽に2列目に。そこからこの流れでも楽に切れる脚を引き出してきたが、L1ではやっぱりちょっと甘くなってアンビシャスには喰らいつかれての勝利になった。目標が先、骨折明けという中でこの結果を出してきたのは素直に評価すべきで、高いパフォーマンスを見せてきた。まあ敢えて言えばやっぱりアンビシャスとドゥラとの比較でという話で、前の集団が変な競馬になり過ぎて後方でフラットに向こう正面~3角を立ち回った方が楽だったラップ。ここが噛み合ったのも確か。そのうえで中盤は激流に近いところから4角出口で強烈なトップスピードの質を引き出してきたように、やっぱり基本的には基礎スピードの幅がめちゃくちゃ広くて2段階加速でも同じようなことが言えるのかなと。前述のとおり後半6Fの走破ラップだけで見れば1:09.4だからスプリント戦に近いような走破。この中でL2最速10秒台を刻めてしまうというのがやっぱり武器だと思うんだよね。要所での良さが目立つしL1ではちょっと甘くなる傾向という点でも合致している。個人的にはドゥラメンテは基礎スピード色が強い馬だと考えていて、その点ではここまで中盤で流れ切って前も自滅したというのは大きかったかな。ペースバランス的には明確にスローなんだけどここまで特殊な流れだとちょっと何とも言えないところがある。勝ったことはミルコも含めて流石、と言いたいんだけどこのパターンだとドバイシーマクラシックは相手にもよるけどもしかしたら勝ち切れるかどうか微妙かも、というのはあるかな。今回でもこのロンスパの中で鋭い脚をL2で使えてしまうけど、本当にいい脚というのはそこまで長くない印象で、ペースが上がってトップスピード戦になった時にしぶとく踏ん張り切れるかどうかというのは課題になりそう。派手な競馬にはなったけど、前が流石に早仕掛け無駄に緩めすぎてつぶれる競馬、ロンスパで脚を使わされたイスラなんかには厳しい展開だったと思うし、4着以下との着差はあまり参考にしない方が良いと思う。かなり特殊な競馬ではあったので。とはいえ2冠馬がここでしっかりと勝ち切ったのは競馬的にはやっぱり熱いし、4角での手応えにはグッとくるものがあったね。やっぱり強い馬が不安視されながらも一掃する競馬ってのが終わった時には一番気持ちいい。57kg背負って休み明けでというのは評価しないとね。


 2着アンビシャスは10番枠から出負けして最後方近くからと苦しい展開からのスタート。前が2角過ぎの下りでペースを一気に引き上げていく中でこの馬は後方からじわっと追走しながらそれでも後方のままで3角に入っていく。3~4角で前にいたドゥラメンテが動いていく、イスラやフルーキーを目標にしながら後方で直線。序盤の最速地点でのキレはイマイチなんだがL1でグンと伸びてくると最後は強襲、2着まで入り込んだ。率直にちょっと驚いた。まあ仕掛け自体がかなり速い流れ、3~4角で緩んだところでもうちょっと押し上げてほしかったなという印象ではあるんだけどね。この馬にとっては向う正面から流れに沿っていける競馬になっていたし、あそこで動いていればと感じる内容だった。ただL2で最速11.1とあの流れからでもトップスピードを要求される競馬で流石にキレ負けしていたんだけど、L1でのグンと来た伸びはこれまでとはちょっと違ったかなというレベルのTS持続力だった。まあ比較すべきイスラなんかはこの展開ではロンスパで脚を使わされる形で力が出せなかったし、ドゥラメンテもそこに関しては個人的にはそこまで超一級とも思っていないので評価が難しい所かなあ。結局ここまでへんてこなラップの中で一度の仕掛けで3角までの緩急をフラットに進めてしっかりと戦えたというのは良かったと思うし、TS持続力面、ポテンシャル面での良さが出ていた馬なのでもうちょっと3~4角で強気に動いても面白かったけどなあ、という気持ちもある。トリッキーな競馬に持ち込もうとして前がつぶれた展開ではあると思うので、ドゥラメンテ同様4着以下の派手な着差をそのまま額面通りに受け取るのは危険かな。それにドゥラに近い適性で、厳しい流れからでもいい脚を使えるというか。この馬の場合はL1で3馬身差ぐらいを詰めてきているし、L1でも11.2~3ぐらいは使えていると思う。逆に最速地点ではキレていないからドゥラメンテとの比較だとトップスピードの質はやっぱちょっと足りないかな。トップスピード戦とはいえ6Fからのロンスパだし、基本的にはエンジンがかかった状態を維持する方が良いと思うし、中距離でもペースを引き上げて自分で競馬を作ってほしんだけどね。今のこの馬ならかなり期待できそう。少なくともパフォーマンスそのものも上げてきているはず。


 3着リアルスティールは2番枠からまずまずのスタート、そこから2列目を取っていくかなと思ったが控えて3列目、ダービー同様ドゥラより後ろでの競馬になる。向う正面で前がペースを引き上げたところでは無視して少し離れた中団で内々にこだわって3角。3~4角で前が下がってくる中で進路確保では一歩後手を踏む、ドゥラの直後を取って直線に入る。序盤でそこから勢いをつけきれずに先にどぅにら抜け出されて2馬身半差、L1で1馬身差まで詰めるが、という競馬での3着完敗だった。まあ、これが一番予想通りだったかな。ドスローの最序盤の段階で2列目からすぐに引いちゃう辺りがね。ダービーでもそうなんだけど、なんで簡単に前を譲るのかなという感覚はある。今回は前が超早仕掛け、コーナーでかなり明確に緩んでいたし、その中で内内でスペースを無くしながら4角ではドゥラが前を向いてトップスピードに乗っていくのを待ってから直後のスペースを取って追いだすという点ではダービーに近い。ギアチェンジがそれなりにある馬なのでそれでも反応はそれなりにできていたが、既に勢いに乗っていたドゥラメンテに出し抜かれるのは必定。L1で対ドゥラでは持ち味といえるTS持続力では食い込んできたけど、という感じかな。ドゥラメンテの今の出来でミルコとしてはそれでも馬を信じて強気に乗る一方で、リアルスティールの福永は結局どう勝ちたかったのか、ビジョンが見えない競馬だったと言わざるを得ない。もちろん最序盤からゴリゴリのハイペースなのに無理していけとは言わないし、向こう正面での動きがあまりにも速いと考えるなら動かないのも良い。今回は向こう正面で動かなかったこと自体は正解だったと思うけど、3角までに進路を意識できないこと、ポジション取りが欲しい。早い段階で下げ過ぎたのも。ドゥラより前に楽につけられる余裕があって、ドゥラの仕掛けを前で受けられる立場を捨てちゃったのは不満だった。向う正面の段階では少なくともドゥラより内にいたし前との間にスペースもあったし自分で仕掛けていく競馬が欲しかったと思っている。結局敗因は4角で進路どりで後手を踏んでトップスピードに乗せるタイミングが遅れてしまったのが致命傷だった。その点でも中山1800は騎手の腕がもろに問われるんだよなあ。あんまり言いたくないけど、やっぱりな、というしかないかな。最序盤からペースが早かった皐月で差された印象が強いんだろうけど、しっかりとケースバイケースで進めてほしい。2列目から向こう正面でスペースができた時に外に出してドゥラの仕掛けを待って仕掛けるぐらいのイメージってないのかな。ここまでコーナーで淀んでしまうと内にいて踏み遅れたらギアチェンジを一定レベル持っているリアルスティールと言えども辛い。個人的にはこの上位3頭は少なくともそんなに目に見えて顕著な差はないし、各々個性があってこれからちょっとしたことで逆転があっても驚けないレベルだと思う。リアルスティールの方が長距離色が強いしゲートセンスは上。スローの中でポジションを取れた時にドゥラを意識せず横綱競馬をしてほしいんだけどねえ。


 4着フルーキーは5番枠からまずまずのスタート、ある程度はポジションを取って中団という形で進めていく。前が一気にペースを引き上げた向う正面でも無理をせずに中団で我慢、ドゥラメンテを徹底マークして3角に入る。3~4角でもドゥラの直後をぴったりとマークして直線に入る。序盤でそこから追いだされるがジリジリ、L1でも伸びあぐねて何とか4着を確保したという形。まあ、戸崎の得意パターンというか目標を作ってケツについていく。ちょっと足りない馬でこれをやらせるとうまいよねって感じかな。馬としては後半のロンスパ気味の競馬の中なので、もうちょっと伸びてくるかなと思ったが…という感じ。フルーキー比較で見ると上位3頭は強いかなとも思うんだけど、完璧に立ち回ったエプソムCでもエイシンヒカリや上位陣には結構差があったからなあ。少なくともフルーキーは帯に短し襷に長し的なポジションに落ち着いてしまったのかなあ。1600だと基礎スピード的に強気になれんが、かといって1800でスローロンスパでトップスピードの質で勝てるわけでもTS持続力で明確に優位に立てるほどでもない。ドゥラが早めに突き放してスペースがあった中で進路を完璧に取って乗られた中での4着ということを考えると、少なくともトップスピードの質ではちょっと厳しいかもしれん。まあL2最速が明確ではあったし、この馬的にはL3最速戦の方が噛み合うかもしれないけど。



7着ロゴタイプは3番枠からまずまずのスタート、好発のマイネルラクリマを行かせて外に出して2列目の真ん中に入り切る。道中どういう競馬に持って行くかなと思ったがやや消極的な競馬になりブレーキをしているうちに外からラストインパクトに前に出られて2列目。前の激流に合わせる形で2列目外から勝負に行く。3角で前がペースを落とす中で先頭列の外に並びかけに行く、4角でラストを目標に進めながら直線に入る。序盤でドゥラメンテ相手に抵抗、ラストとの差も詰めていたがL1で甘くなって失速、完敗となった。まあ前述のとおり前の集団についていく形なら6Fのロンスパに巻き込まれたわけだし、そのうえでコーナーで息を入れようにもここでフラットに進めて取り付いてきた後続ということを考えればロスが大きかったね。まあ上手くいかないにしてももうちょっと主体的にレースを作るぞ、っていう意識が田辺にはほしかったかな。そこは不満がある。展開的に見てもL6で11.6、L5が11.3でかなり速いラップを要求されながらコーナーに入って小回りの中山だと11.3とトップスピードに近い速度で入ってくると流石に減速しちゃうし、11.3-11.6-12.0の地点を無理なく11.6-11.6-11.6辺りでフラットに進めてきた方が11.1の地点でもトップスピードに乗せやすいという点も含めて楽に決まっているからね。自分で主体的にレースを作った結果なら仕方ないけど、巻き込まれる形でこうなっちゃったのは不満かな。馬に関しては向こう正面で行くなら行く、控えるなら控えるができていたらまた違ったと思うけど、ひとまずここまでのロンスパになってしまうと辛い。もちろんラップ的に見れば2段階加速にはなっているんだけど、L5がかなり速いしコーナーでかなり緩んでいるので後続がコーナーで押し上げちゃう余裕を作らせる競馬になったからね。ここまで崩れたのはその辺が悪い意味で噛み合いすぎた感じ。まあイスラやこの馬にとってはかなりつらい展開になったと言っていいと思う。


 9着イスラボニータは出負けしてリカバーの意識も小さく中団外になる。道中は諦めてドゥラメンテの直後から追いかける競馬を選択。3~4角でも外々からドゥラの直後を取ろうとするがコーナーで置かれて直線ではもう後方に下がってしまう。そのまま伸びあぐねての完敗となった。まあ出負けした段階でこの馬の武器は捨てたようなもんだから仕方ないな、というところだしロンスパになり過ぎてついていってもう一足というのがなかった感覚。4角で動くだけの余力がなかった感じで、後ろで無理をしなかったとはいえL6から11.6というような流れでは如何とも、というところ。ここもL2最速だしもうちょっとスッと動けてほしかったんだけどな。この辺りは右回り、左回りの巧拙が意外とあるかもしれない。この馬に関しては昨年の中山記念もそうだが追い切りが微妙だったのもあって、判断が難しいんだよなあ。皐月賞馬だけど、皐月賞は比較的仕掛けが早い流れだったし。府中巧者というのも左回りから直線で加速するというのが噛み合っているのかもしれない。まあ今回は出負けも響いたし展開も良くなかった、追い切りも微妙だったのでまだ何とも言い難いんだけど、一応右左での加速の巧拙は考えた方が良いかもしれないというレベルかな。






ポイント集計


111



222



ダストさんお見事!!

隠れMVPはまさ★さん

SA☆SU☆GA☆です。




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2016 アーリントンカップ(GIII) 阪神芝外1600m良
レース回顧・結果

1:34.1 12.4 - 10.6 - 11.4 - 12.3 - 12.4 - 11.4 - 11.3 - 12.3
46.7-47.4M


 一応ペース的には平均で収まっているがギリギリの範囲でややハイ気味。ただ阪神マイルらしく3角で緩んで4角出口で再加速、ここでそこそこ速いラップを踏んでいると。L1はかなり落としているしこのレースの傾向の中心に近い競馬の展開にはなったといえる。コーナーで外から動いていく馬がL3の4角でロスがあったわけだし基本的にはここで外を回した馬の評価を高くすべきかなと。もちろん前でレースを作った馬もしんどかったはず。あとは47秒を切ってきているわけで一応これでも平均で締めてきたのは一定の評価が必要だし、1000万下に比べて0.8も時計が速い。まあもちろんペースが違うので一概には言えないけど、水準以上のレベルとみていいのかなと感じる。


 1着レインボーラインは6番枠からやや出負けかなという感じ、そこから押して押してリカバーして中団の外にはつける。3角の段階で大外から一気に押し上げて4角ではダンツプリウスの外から仕掛けながら直線。序盤で仕掛けを待っていたダンツとともに外目からジリジリとは伸びるが前の馬も抵抗して横一線の一頭という立ち位置。しかしL1での上り坂でしぶとく伸びて何とか接戦をものにすることができた。こういう競馬をしてくれれば好勝負になるだけの素材とは思っていたんだけど、自分の想像以上に相手も強かったなという感じだった。直線入ってすぐの反応はかなり微妙で正直馬券圏外も覚悟したんだが、そこからのしぶとさはやっぱり流石で、手応えがなさそうに見えて最後まで減速地点で伸びてくるというのが武器になるなあと改めて認識できたかな。ただ、正直に言えばロワアブソリューは転換して脚を引き出してきたという見方でいいとしても、ダンツプリウスが控えて溜めたことで良さが出た感じで、ここ相手に結構苦戦しちゃったわけなのでなかなかどこまで評価をすればいいのかは難しいところはあるね。まあダンツは良い意味で掴みどころのない馬ではあるんだが、それでも個人的なレース前の評価としてはここは体半分ぐらいは出てほしかったという感覚。評価を落とすつもりはないけど、手放しで上げることもできないなあ、と。かなりロスがあった中で脚を引き出し切った競馬で勝ったということ自体は評価したいんだど、器用さがあまりないので基本的にはこういう競馬になるしね。4角でもダンツが待っているぐらいの手ごたえでこちらはおっつけおっつけだったし。その辺が微妙ではある。


 2着ダンツプリウスは12番枠から五分には出てそこからある程度押していたが途中で控える形で中団。序盤はハイペースの中で無理をせずに中団の外で進めながら3角に入る。3角で外から押し上げてきたレインボーラインの内から抜群の手ごたえで上がってきて4角でも馬なり、2列目で直線。序盤で追い出されてからの反応そのものは目立たなかったがそれでも先頭列に食らいつく。L1でどうかと思ったがここでしぶとく踏ん張って2着を確保した。この馬に関してはTS持続がちょっと甘くなることが多いなと、逆に要所での反応の良さが武器で今回も4角でペースが上がった時にも馬なりで反応できていた。ここは間違ってなかったと思うがL1でここまで伸びてきたのは想定外と言って良いかな。ジュニアCにしてもきんもくせい特別にしても要所でスッと反応できたがL1では甘くという競馬をこのハイペースで中団に控えたと言っても4角の最速地点で外を回して最後まで伸びてくるというような印象はなかったのでこれは純粋に驚いた。阪神マイル向きじゃないと思ったんだけど、結果的にペースバランスも厳しい流れになったし前半を無理なくやり過ごせた、中弛みになったことも大きいとは思うが、この競馬なら東京1800とか2000とかで面白そうだなと。プリンシパルSとかで見てみたいかな。機動力があってコントロールも利くわけだしこれだけ長くトップスピードを維持してきたなら、中距離でも大丈夫そう。皐月賞戦線を目指すのもいいかもしれない。


 3着ロワアブソリューは15番枠から出負けしてある程度リカバーしようとするが結局あきらめて後方から脚を溜める形を選択。道中も少し掛かり気味だが我慢して3角。3~4角では外目だがレインボーほどではなくこれらを見ながら出口で大外に持ち出す。序盤でそこから追いだされると少し時間差はあったが徐々に差を詰めて2列目に並びかけ、L1でもう一伸び欲しかったが後ワンパンチ足りずに3着に終わった。まあ新馬戦でもどすろーからのトップスピード戦で高いパフォーマンスを見せたわけなので、ある程度トップスピードを引き出す余力があればというのはあったかな。その点で出負けして諦めて無理をしなかったことと、中弛みがあったのはプラスに働いたかな。コーナーでも多少は外だったし、直線入りの最速地点で伸びを見せたようにトップスピードの質はここでは最上位だったと思うがポジションの差が出たかな。このペースでやれたというのは前述の事情があるにせよ個人的には少し驚きがある。出負けをリカバーできる中弛みの展開ではあったし額面通りの評価というわけにはいかないにせよ、自身でも恐らく前半47秒後半では入ってきていて、47.8-46.3ぐらいの感じで走れているというのは評価したい。これだけのペースであの位置からなら脚を使えたというのは良い材料で、きさらぎ賞からその点では上積みを見せたかな。




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ミルコ・デムーロ恐ろしい子…


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◎=本命[ホンメイ]=「勝つ可能性が最も高い馬」

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2016年2月28日(日) | 2回中山2日 | 15:45発走

第90回中山記念(GII)

芝・右 1800m


馬名騎手名斤量性齢父馬名
11サトノギャラント柴山 雄一56牡7シンボリクリスエス
22リアルスティール福永 祐一55牡4ディープインパクト
33ロゴタイプ田辺 裕信57牡6ローエングリン
44マイネルラクリマ柴田 大知56牡8チーフベアハート
55フルーキー戸崎 圭太56牡6Redoute’s Choice
66イスラボニータ蛯名 正義57牡5フジキセキ
67ラストインパクトF.ベリー56牡6ディープインパクト
78レッドレイヴン柴田 善臣56牡6Smart Strike
79ドゥラメンテM.デムーロ57牡4キングカメハメハ
810アンビシャスC.ルメール55牡4ディープインパクト
811カオスモス内田 博幸56牡6マイネルラヴ






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2/28 14:00予想反映





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父馬名を入れるとスマホ表示が変になるから次から抜こうかなぁ…



 

 

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2016年2月27日(土) | 1回阪神1日 | 15:35発走

第25回アーリントンカップ(GIII)

芝・右・外 1600m






-馬名騎手名斤量性齢
1アーバンキッドF.ベリー56牡3
2ウェーブヒーロー和田 竜二56牡3
3オデュッセウス 56牡3
4シゲルノコギリザメ太宰 啓介56牡3
5ダンツプリウス丸山 元気56牡3
6パールフューチャーC.ルメール56牡3
7ヒルノマゼラン古川 吉洋56牡3
8ビップライブリー小牧 56牡3
9ボールライトニング福永 祐一57牡3
10マディディS.フォーリー56牡3
11メイショウカネサダ酒井 56牡3
12レインボーラインM.デムーロ56牡3
13レオナルド川田 将雅56牡3
14ロワアブソリューF.ヴェロン56牡3
15ロードブレイド池添 謙一56牡3





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今回から新規の方が見てもわかりやすいように説明文をつけていきます!

最終的にはあと10人ぐらい増えたら嬉しいな~








注目の3歳馬カテゴリーでは今年の3歳クラシックを盛り上げる有力馬達の紹介と共に
web記事をまとめデータ収集を目的としています。

該当馬のレース感想や補足があればコメントにお願いします


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今年の2歳王者決定戦で見ることができたのは、天才騎手の大記録達成ではなく、最強牝馬の血による10年越しのドラマだった。

 第67回朝日杯フューチュリティステークス(12月20日、阪神芝外回り1600m、2歳GI)で、史上初のJRA平地GI全制覇を狙った武豊のエアスピネルは2着に敗れた。勝ったのは、2005年に日米のオークスを制したシーザリオを母に持つ2番人気のリオンディーズ(牡、父キングカメハメハ、栗東・角居勝彦厩舎)。シーザリオが、エアスピネルの母エアメサイアをゴール前で首差かわした'05年のオークスを再現するような結果となった。

「3回乗って、今回が一番いい走りだった」と武が言ったように、単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されたエアスピネルのレース運びは完璧だった。道中は中団で折り合い、直線で先頭に躍り出たときは、後ろをブッちぎるかに見え、スタンドが沸いた。ところが、外から来たリオンディーズにそれ以上の脚を使われ、3/4馬身差の2着に惜敗した。

「勝った馬が強すぎた。こういうところまでお母さん(エアメサイア)に似なくてもよかったのに。初めて似ているところが出てしまいましたね」

エアスピネルも素晴らしい走りだったが。

 2着から3着まで4馬身もの差がついたように、エアスピネルもGI馬となるにふさわしいだけのパフォーマンスを発揮したのだが、相手が一枚上だった。

「それでも来年のクラシックに向けて楽しみになりました」

 そう話した武の全GI制覇は来年以降に持ち越しになったが、その前に、クラシックでリオンディーズにリベンジすることができるか。またひとつ見どころが増えた。

 前半800mが47秒3、後半800mが47秒1。前後半のラップがほぼ同じで、先行した馬も充分余力を残せる流れだった。それを最後方から大外を回って差し切ったのだから、リオンディーズの強さは普通ではない。上がり3ハロンはメンバー最速の33秒3。2番目のエアスピネルが記録した34秒0よりコンマ7秒も速かった。これでまだデビュー2戦目なのだから、末恐ろしい。

デムーロ「2000mまではイケる」

 騎乗したミルコ・デムーロは、今年4度目のGI勝利となった。「すごい馬です。パワフルで、頭がいい。ずっといい手応えで、直線はちょっと外だったけど、すごく伸びた。今年は素晴らしい年です」

 前走、岩田康誠が騎乗して勝った新馬戦は京都芝内回りの2000mだった。

「今回は1600mで外枠だったので、ゆっくり行こうと思っていた。飛びが大きいので、スタートでダッシュをつけすぎると引っ掛かってしまう。ペースがあまり速くないし、4コーナーでエアスピネルが前にいたので、どうかなと思った」

 そう話すデムーロも、武の記録がかかった一戦であったことはもちろん知っていた。

「豊さんは朝日杯だけ勝っていないと聞いていた。豊さん、ごめんなさい」

 リオンディーズの距離適性に関しては「2000mまではイケる」と言い、「2400mは?」と問われると、「頑張ります」とだけ答えた。

角居調教師「空気を読まなくてすみません」

 管理する角居調教師は「いやあ、空気を読まなくてすみません」と苦笑した。

「前向きな気持ちで走っていくので、できるだけなだめるように調整しました。押して行けば掛かることを、ミルコは返し馬の感触からつかんだのでしょうね。2戦目なので、変な癖だけつかないように乗ってくれればいいと思っていました。何度も実戦を経験した馬との戦いだったので、直線に入っても、どれだけ伸びるかと思って見ていました」

 デビュー前から朝日杯を使うことをイメージしていたわけではなく、新馬戦を勝ったあと、さまざまな要素を考慮してここに向かうことを決めたのだという。

 デビューから29日目でのJRA・GI制覇は、1998年に阪神3歳牝馬ステークスを勝ったスティンガーと並ぶ最速記録。'84年のグレード制導入以降、キャリア1戦の馬が朝日杯を勝ったのは初めてのことだった。そうした舞台に、2000mで新馬勝ちした馬をあえて参戦させた智将の勝利でもあった。今後に関しては、現時点では何も決めていないというが、当然来年のクラシックで、エアスピネルや今週のホープフルステークスに出る馬たちと対決することになるだろう。


甦った10年前のオークスの記憶と、ディープ。

 母シーザリオは、角居調教師の管理下で新馬、500万下、フラワーカップと3連勝して桜花賞に臨み、追い込み及ばず頭差の2着に惜敗したのち、日米のオークスを制覇。故障のため、6戦5勝2着1回という成績で現役を退いた。第3仔のエピファネイア(父シンボリクリスエス)は、2013年の菊花賞、翌'14年のジャパンカップなどを制している。

 エアスピネルの母エアメサイアは、桜花賞4着、オークス2着と、ともにシーザリオに先着されたが、同年の秋華賞を優勝。翌'06年のヴィクトリアマイルで2着に惜敗したのを最後に引退した。繁殖牝馬としてこれまで目立った活躍馬は出しておらず、第4仔であるこのエアスピネルがダントツの出世頭だ。

 リオンディーズの父も、エアスピネルの父もキングカメハメハである。血統というのはそんなに単純なものではないのかもしれないが、父が同じなら、母同士の能力や適性、性格などの違いが、そのまま息子たちに色濃く出てくるのではないか。

 そんなことを考えていると、自然と10年前のオークスの記憶が蘇り、翌週のディープインパクトのダービーのゴールシーンまで浮かんできて、――そういえば、今年の朝日杯にはディープ産駒は一頭も出ていなかったな。と、また今の競馬に思考のベクトルが戻ったりしている。

 こういうのも競馬ならではの面白さだな、とつくづく思わされた週末であった。




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