【アーリントンC】ペルシアンナイト、3馬身差の圧勝!Mデムーロ4週連続重賞V

スポーツ報知 2/26(日) 6:04配信


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◆第26回アーリントンC・G3(25日、芝1600メートル・阪神競馬場、良)

 第26回アーリントンC・G3が25日、阪神競馬場で行われ、1番人気のペルシアンナイトが3馬身差で圧勝し、重賞初制覇を飾った。騎乗したMデムーロは自身2度目となる4週連続の重賞V。2着は6番人気のレッドアンシェル(浜中騎乗)。今週で騎手を引退する武幸が騎乗したミラアイトーンは8着に敗れた。

 また、また、またミルコだ! 後方4番手で直線を迎えたペルシアンナイトがMデムーロを背に一気に突き抜けた。最速34秒0の脚で3馬身差をつける圧倒的なパフォーマンス。単勝1・9倍の1番人気に応えて待望の初タイトルを手にした。

 ミルコの表情が自然と緩む。「いい脚を使ってくれた。素晴らしい馬。今日みたいな走りができれば距離が延びても大丈夫」。東京新聞杯(ブラックスピネル)、京都記念(サトノクラウン)、フェブラリーS(ゴールドドリーム)に続く、自身2度目の4週連続重賞Vと勢いが止まらない。

 絶好調の鞍上に導かれ、いざクラシックへ。「さすがニキーヤ(祖母、ゴールドアリュールの母)の血。距離はもちそうなので、皐月賞、ダービーを目指したい」と池江調教師は参戦を明言。18日に急死したゴールドアリュールのおいが世代の頂上決戦へ乗り込む。

 ◆ペルシアンナイト 父ハービンジャー、母オリエントチャーム(父サンデーサイレンス)。栗東・池江泰寿厩舎所属の牡3歳。北海道安平町の追分ファームの生産。通算5戦3勝。総収得賞金は7176万2000円。重賞初勝利。馬主は(株)G1レーシング。




騎手コメント

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1着 ペルシアンナイト(M・デムーロ騎手)
「前回乗ったときは道悪で力を出せませんでしたが、今日は直線でいい脚を使いました。素晴らしい馬です。距離は2000mまでは問題ないでしょう」

2着 レッドアンシェル(浜中俊騎手)
「テンションの高い馬ですが、レースではそうした面は出さず上手に走っていました。溜めるレースをしたかったのですが、うまくレースをしてくれました。勝った馬は強かったですが、まだカッとするような面もあるし、トモ(後肢)の感じなんかも十分に成長の余地があると思います」


3着 ディバインコード(柴田善臣騎手)
「レースでは落ち着いて走れています。ただ、まだ追ってから頭が高くなる面があります。背中や腰に力がついてくればいいですね」

4着 ヴゼットジョリー(川田将雅騎手)
 川田騎手(ヴゼットジョリー=4着)「4コーナーまではスムーズな競馬ができましたが、直線では内にモタれながらになりました。ここを使って変わってくれればと思います」

6着 ナンヨーマーズ(C・ルメール騎手)
「重賞はレベルが高く、相手が強かったです。頑張りました」

7着 キョウヘイ(高倉稜騎手)
「ずっとフワフワしていました。ペースが流れていましたし、前にペルシアンナイトがいましたので、早めにくらいついて行きました。ただ、外を回るとスペースがあるので、外に逃げるところがあります」

8着 ミラアイトーン(武幸四郎騎手)
「返し馬から引っ掛かっていましたし、競馬も引っ掛かりました。走る馬ですし、将来性はあると思います」

12着 レヴァンテライオン(岩田康誠騎手)
「楽についていっているのですが、一杯になってしまいました」


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敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い。より


2017 アーリントンカップ(GIII) 阪神芝外1600m良
レース回顧・結果

1:34.1 12.3 - 11.0 - 12.0 - 11.9 - 11.9 - 11.4 - 11.3 - 12.3
47.2-46.9 M

 阪神マイルとしては比較的淡々と進んだのもやはりミラアイトーンと幸四郎がやらかしたところが大きいかなと。終始掛かっていてこの流れを誘発してしまった感じ。L2最速戦だが4角の段階でも11.4と速いラップ、L1は相当落としているように出し切りやすい競馬だった。ただ、前後半フラットなのでもちろん高いレベルで基礎スピードを要求されているし、土日の馬場を見てもこの走破時計はかなり優秀。1000万下の丹波特別が1:35.0で48.7-46.3、12.2 - 11.9 - 11.2 - 11.0 - 12.2と後半は出し切っていてそこまで差はない。上位の上がり最速が34.1なので、アーリントンカップの方が一段上の競馬だったかなと思う。GI級とまではまだ言えないけど、次ぐハイレベルにはあると思う。


1着ペルシアンナイト


 8番枠からやや出負け、前がそこそこ飛ばしていく中で無理をせずに後方からの競馬を選択。道中もジッと我慢し、後方のまま3角。3~4角でも我慢しながら内目を追走、4角で徐々に外に出しながら仕掛けを待って直線。序盤で外から追いだされると手応えが違って一気に先頭に立つ。そのままL1では大きく減速ラップを踏むものの後続もしんどく追撃できない状況、圧勝だった。これL2の11.3の地点で突き抜けたのが印象的には大きいなあと。この馬のバランスで見れば1000で60.1だからゆったり入れたのは良かったと思うがそれでも厳しい流れで自身ハロン12を刻んでから、L2で切れた。その内容が11.3で3馬身半はあったかなという差を一気に詰めた。ここは10.6-7ぐらいは使ってきている計算になる。まあ少なくとも10秒台に入ってきたのは間違いないだろうと。初めて完璧に勢いをつけきっての競馬になったがこの切れ味は凄いし下り坂で勢いをつける競馬が合っている感じはするね。それにペースがここまで上がったことで加速を問われなかったのもこの馬にしてみればよかったかな。いずれにせよかなり強いということはここで完全に証明できたし、厳しい流れの中から鋭さを引き出せたのは大きいなと。


2着レッドアンシェル


 12番枠からやや出負けして後方からの競馬となる。道中も無理をせずに後方で我慢しペルシアンナイトの直後で進めて3角。3~4角でも前のペルシアンナイトを見ながら内目で我慢、4角でペルシアンが外に出したので、その直後を通しながら直線。序盤でペルシアンの後ろから追いだされてここで伸びてくるがペルシアンのキレには見劣る。L1でも詰めるところまで行かずの2着完敗だった。この馬もなかなか強い競馬はしているんだけどね。ただペースが上がり切った中で脚を引き出せたのは一つの収穫。後ろからの競馬になった、ペルシアンマークが展開的に噛み合った面はあるにせよ、これだけの脚を引き出せたのはペルシアン以外にはいない。後半要素のトップスピードの質的な面で見ても高いレベルにあったと思う。流石にペルシアンマークでペルシアンに離されているので完敗だが、トップスピードの質も良いものを見せてきたなあという感じでマイルに目途を立てられたね。後はゲートかな。時計や上りから考えてもこの馬も1000万下レベルの競馬はできているので今後重賞戦線でも通用するレベルだと思う


3着ディバインコード


 2番枠から好発、そこからじわっと先行策だが内に閉じ込められて幸四郎へのお膳立てに巻き込まれる…のだがこれを台無しにした幸四郎ミラアイトーンが引っかかってペースを緩まず引き上げたところで逆に前のスペースががっぽり空いて3~4角も最内を立ち回って楽をして直線。序盤で少し内に寄れってそこから立て直して追い出されるとしっかりとスペースを抜けてくる。ただここまでで、L1は外差しにあっさり屈しての完敗だった。幸四郎のためにと先行勢がこの馬を潰して息を入れようとしていたのが見えたんだけど、それを壊したことで前がペースアップせざるを得ない、必然的にスペースができるので終始完璧に立ち回れた。直線入りでちょっとバランスを崩したところを除けば完璧だったと思うし、平均で流れたことでこの馬としては基礎スピードを活かせたと。ただ現状上位2頭とは後半の素材がそのまま直結しやすい阪神外回りマイル戦では力負けというところもあるかな。もうちょっと分散しやすい中山マイルならまた違うと思うけど。コース次第ではまだ逆転の可能性はあると思うけど阪神外ではどう乗っても難しい気はするね。


4着ヴゼットジョリー


 11番枠からやや出負け、そこから積極的に追走してリカバーしていって、最終的には中団馬群の中目でという競馬を選択する。3~4角でも中団の中目で好位列を見ながら仕掛けを待つ、4角でじわっと外に出しつつ追い出されながらだがイマイチ反応できないまま直線。序盤のはやい段階で一気にペルシアンナイトにキレ負けし、そこから一瞬脚を使おうとするがレッドアンシェルにも交わされる。ラストまでなだれ込むまで、4着完敗だった。ん~まあ結果的に流れている中でちょっと追いかけすぎた感はあるけど、JFぐらいは走れていると思うしとなればやっぱり相手が強かったという側面の方が強いかなと思う。少なくともこの流れについていってしまうと切れ味が削がれてしまっている感じなので、やっぱりスローの方が良いだろうね。桜花賞戦線ではちょっと難しい立ち位置になってしまったなあ。


5着ジョーストリクトリ


 五分のスタートだか内の先行各馬が速いので無理をせずに離れた中団列で我慢しながら進めていく。道中は結局下がってきたディバインコードの後ろと絶好の位置で進め、3~4角では最内でぴったりとロスなく進めて3列目で直線。序盤で少しスムーズさを欠いたが、ディバインの直後を取りながら徐々にジリジリと伸びてくる。L1までしぶとく踏ん張って掲示板を確保した。ほぼ完璧に乗って5着かな。ペース的にも楽ができるところで後方の馬が出し切れる、コーナーでも淀みなくL3の4角最速なのでここで内を立ち回れたのも良かったし、バランス的には一番と言っても良い中でイマイチだったし、まあ現状ではこれが実力かなと。重賞ではちょっと難しい感じはあるし、マイルよりはやはり1400辺りで基礎スピードを活かす形の方が良いと思う。使える脚が短い中で基礎スピード優位のディバインコードに内容的に完敗だからね。


7着キョウヘイ
 

 3番枠から出遅れて後方からという競馬。道中も最後方で進めてレッドアンシェルを見ながら3角。3~4角でも後方からレッドアンシェルの外に出して4角出口、最後方で直線に入る。序盤でのキレがなくジリジリとしか伸びない。L1での減速でも思ったほど伸び切れず、なだれ込むだけの7着完敗だった。ん~もうちょっとL1は来てほしかったなあという感じ。前半出遅れるのはここ最近はずっとだけど、レッドアンシェルも同じ様な競馬をしているからなあ。直線序盤の質的な部分、L1のTS持続どちらも見劣ったので良馬場では合わなかったかなあ。


8着ミラアイトーン


 9番枠から五分には出たという感じ、そこから少しブレーキしながら好位外でコントロールしようとしていたがガッツリと掛かってしまう。そのまま3角では前が落としたいところで一気に掛かって押し上げてしまって先頭列。息を入れられないまま3~4角でも2頭分外で掛かり放題、直線でも馬なりでというところだが追いだされて脚があるわけでもなく当然失速。まあ幸四郎らしい最後なんじゃないの、という感じ。馬自体も難しい馬だったし、競馬にならなかったなあ。前走は内枠ということもあったけど、外枠で壁を作れずコントロールできなかった。う~ん…まあもう引退する人に何を言っても仕方ないからね。ただお膳立てをぶち壊すってのはなあ。


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+++++ポイント結果+++++


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~タマネギのレース感想~


調教イマイチだと思った8枠2頭の激走ワロタwwww


競馬わけわかんね………グスン