【京都記念】サトノクラウン連覇!Mデムーロ騎手「自分の馬が強かった」

スポーツ報知 2/12(日) 16:16配信

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第110回京都記念・G2が12日、京都競馬場の芝2200メートル(馬場・稍重)でオープン馬10頭によって争われた。

【写真】3着に敗れ、レースリプレイを見つめるマカヒキのR.ムーア騎手

 3番人気のサトノクラウン(ミルコ・デムーロ騎手騎乗)が直線で抜け出して、後続の猛追をしのいで優勝。昨年に続く連覇を果たすとともに、香港ヴァーズ・G1に続く重賞連勝を決めた。2着は同じく香港ヴァーズ(5着)からの転戦となった7歳牝馬のスマートレイアー(岩田康誠騎手騎乗)、注目された昨年の日本ダービー馬、マカヒキ(ライアン・ムーア騎手騎乗)は直線で外から伸びたが、ゴール前で甘くなり、勝ち馬から1馬身1/4、首差の3着に終わった。

 Mデムーロ騎手(サトノクラウン=1着)「とてもうれしい。昨年と同じようにスタートを決めて、いいところを通れたし、ずっといい手応えだった。昨年は返し馬でかなりイレ込んでいたが、きょうは落ち着いていたに、トモ(後肢)もしっかりしていた。マカヒキが最後にもっと伸びてくるかと思ったが、自分の馬が強かったですね」


騎手コメント

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岩田騎手(スマートレイアー=2着)「前半少し力みましたが、いいポジションで運べました。いい瞬発力を持っていますし、よく頑張ってくれました。これからが楽しみですね」

ムーア騎手(マカヒキ=3着)「残り600メートルでは勝てると思ったが…。ペースが思っていたより速かったし、馬場も緩かったからね。いい馬だし、いいレースもしてくれた。これを使ってよくなってくる」

和田騎手(ミッキーロケット=4着)「ゲートをうまく出せませんでした。残念です。最後は一番いい脚を使ってくれてるんですが…。この相手でも頑張ってくれましたが、ゲートが今後の課題になりました」

浜中騎手(アングライフェン=5着)「乗りやすいですし、こういう馬場も合うんでしょうね。このメンバーで本当によく頑張ってくれました」

川田騎手(ガリバルディ=6着)「ワンターンのマイル戦を使ってきてたので、向こう正面で加速しようとしていました」

 池添騎手(ヤマカツライデン=7着)「自分の競馬はできましたが、やはりこのメンバーは強いですね。経験を積んで力をつけていってくれれば」

 フォーリー騎手(ウインインスパイア=8着)「直線は伸びているが、1800メートルくらいがよさそう」

 松若騎手(アクションスター=9着)「最後に甘くなったのは前半出していったぶんですかね」

 幸騎手(ショウナンバッハ=10着)「こういう緩い馬場はよくないです」


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敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い。より

2017 京都記念(GII) 京都芝外2200m稍
レース回顧・結果 

2:14.1 13.0 - 11.5 - 11.9 - 11.8 - 12.0 - 12.6 - 12.9 - 12.4 - 12.3 - 11.9 - 11.8
60.2-61.3 H^1


 全体のペースは1.1秒でややハイとなっているが離れた3番手のサトノクラウン比較で見れば61秒後半ぐらいの通貨なので、実質はややスローぐらいだろうとは思っている。そこからじわっと3~4角で詰めていく形、割とステイヤー色が強い競馬にはなっている。L1では加速ラップだがL2の段階で詰めてきているのでサトノやマカヒキ、スマートレイアー辺りはL3-2でそこそこ中間的な脚を使って11秒半ば~からのL1での11.9かなと。中弛みも少しあったし3番手以降は長距離型の競馬にはなっているとみていいと思う。


1着サトノクラウン


 6番枠からまずまずのスタート、ミルコもある程度出していくというぐらいで無理なく2列目、そこから最終的にヤマカツライデンが行く、外からガリバルディも来るので1~2角で控えて3番手、離れた位置で実質的にスローでレースをコントロールと完璧な競馬で道中を進めていく。3~4角で離れた3番手からじわっと取り付いていく、直後にマカヒキがいるが構わず仕掛けて4角では差を詰めて直線。序盤でそこからしぶとく伸びてくるが外のマカヒキの方がここでは良い脚。しかしL1で並ばれかけてから減速地点で逆に引き離し、スマートレイアー以下含めて全く差される感じのないまま完勝だった。ミルコは完璧と言って良い騎乗をしてくれたと思う。年始は調子が悪いかな?リズムが崩れているところがあったので気がかりだったけど、今日のサトノクラウンの騎乗は文句なし、ほぼイメージ通り最高の騎乗をクリーンにしてくれた。ポイントは2点で、まず1~2角、外からきたガリバルディらを行かして無理なく下げた、ここで下手についていくと後半のポテンシャルを削ぎかねない。実質スローに持ち込んでしかも有力馬の中では一番前。そしてもう一点は3~4角。マカヒキが外からプレッシャーをかけてくる中で仕掛けを待たずに自分のタイミングで動いて分散させていった。瞬間的にはマカヒキに優位に立たれた場面もあったが減速地点では一番の脚を見せているようにポテンシャルタイプのこの馬をしっかりと理解して勝負できた。もうちょっと早く仕掛けてもやれるとは思ったけど、バランス的に見ても完璧だったと思う。馬自体は去年とは若干違うけどそれでもスローからのポテンシャル戦というのは確かで、そこでL1の良さ、減速地点でばてないというポテンシャルの高さを示せたし、マカヒキがこうなった以上妥当な勝利だと思う。スマートレイアーにはそう差をつけられなかったけど、スマートも香港ヴァーズはかなりロスが多かったから。毎回思うけどこの馬はホント一度京都の長丁場を走らせてほしいんだよなあ。もちろん今回の様にしっかりと早めに動いていく意識は欲しいけどね。ステイヤー型の競馬をずっとしているし、本来は2400以上がベストだと思うからね。有馬でキタサンとの再戦も見てみたいし。


2着スマートレイアー


 4番枠から好発、先行しかけてスッと下げて最終的にはサトノクラウンの後ろで内内でという形で進めていく。道中も終始4番手をキープ、サトノクラウンを相手に絞るような感じで3角に入っていく。3~4角でもしっかりとサトノクラウンを目標に直後で最内を突きながらロスを最小限にとどめて直線。序盤で中目を突くが流石にこの地点ではマカヒキの脚色が良く目立たない。しかしL1でしぶとく踏ん張るとマカヒキの前に出るような形でしっかり2着を確保、小波乱を演出した。う~ん…今年は本命は結構安定しているんだけど、取りこぼすケースが多い。まあ昔からそうなんだけど、スマートレイアーもちょっと悩んで拾えなかったのがちょっと心残り。とはいえ香港ヴァーズは最速地点と思われる3角地点で相当ロスがあったし枠も悪かった。今回は岩田が先行させて内内ジッと我慢、サトノクラウンを相手にずっと後ろをつけていた、また小頭数でマカヒキに意識が行く中でそういう競馬がしやすかったというのもあったけど、久々に岩田競馬が噛み合ったなというところ。サトノクラウンの後ろからサトノを差すのは難しいけど、それでもマカヒキに先着できたのは3~4角の立ち回りは結果的に大きかったと思うしね。ある程度タフな馬場の2200でやれたのはあるが、エリ女の食い込みもだけどやっぱり先行できるならした方が良いねこの馬。ポテンシャル地点での伸びもあるし、適性の幅が異常に広い。どこをとっても超一流にはなれないし、器用って感じはしないんだけどでも先行させて落ち着かせてのステイヤー的競馬ができているし、距離もこれなら先行させれば問題ない感じだね。この齢になってこういう競馬ができるってのもなかなかのもの。マイル~この距離で第一線でやれる牝馬なんだからどこかでGI取ってほしいんだけどね。エリ女もこういう競馬ができればワンチャンスあるかも。

3着マカヒキ

 3番枠から五分のスタート、無理をせずにそれでも下げ過ぎずに中団やや前目で進めていく理想的な展開。道中もスマートレイアーの少し後ろでそこまで掛かることなくスムーズに進めて3角。3角の上り坂の次点で既にムーアも促していて、下りでじわっとスマートレイアーの外に並びかけていく。そのまま4角ではゴーサイン、サトノクラウンを意識して直線。序盤でしっかりと伸びてサトノとの差を詰めて勝ち切るか?と思わせたのは一瞬。L1でサトノのポテンシャルがしっかりと炸裂して逆にこちらはそこで脚を使ってしまって伸びあぐねての3着完敗となった。


 馬場はともかく、レース全体の展開としてはマカヒキにはある程度追い風だった。ペースは確かに1秒のハイだがこれはヤマカツライデンが刻んだもので実質的に離れた3番手で進めていたサトノクラウン辺りでは恐らく目視で大体61秒後半ぐらいで実質はややスローぐらいかなと。その中でそこまで後ろ過ぎなかった。そして3角でヤマカツも息を入れていたし、L3の段階でも詰めていたがサトノがL2最後で先頭に立っているので恐らくサトノ辺りはL3-2は11秒半ばぐらいだろうと思う。マカヒキとしては3~4角で外から動く形にはなったけど、とはいえ極端な外ではないし馬場も内有利というわけでもない。その中でサトノを目標に競馬ができた、後ろ過ぎずにしっかりと前半は脚を残せていたはず。それでも伸び切れなかったわけなので、やっぱり馬場適性の問題だろうと思う。ムーアに関しては普通に乗ってくれたかなと思う。悪くないしバランス的にもあの位置でよかったと思う。


 この馬は展望の段階でも書いてきていたがペースに関わらず速いラップを踏めるレースに強い印象で、ラップの偏差がきつい方が良いタイプではあると感じていた。ダービーもL2最速11.0のところでスッと反応して伸びてきているわけでもちろん10秒台。皐月賞はハイペースだったが後方で脚を残して自身では後傾で、恐らくL1最速11秒前半で伸びてきたというのは確かなところ。高速馬場ならハイペースで無理をしなくても脚を残せば鋭さを引き出せる、しかもL1最速なので直線最後まで待てる分鋭さで勝負になる。だけどダービーでもL2最速では良くてもL1では高いレベルでサトノダイヤモンドに見劣ってきたと。本当にいい脚は一瞬タイプではある、それが高速馬場では強烈に引き出せるというところだろう。ただ今回の淀の様に時計が掛かってどれだけ頑張っても11秒半ば程度の速度しか引き出せない、無酸素運動下でもそこまでしか引き出せないと、ポテンシャル面…有酸素運動に切り替わった時にポテンシャルの高いサトノクラウンに離されてしまうのはある程度仕方のないことだったかなと思う。スマートレイアーにも敗れているわけで、状態も9分程度だったとはいえこういう負け方をするにはそれなりの道理もあると思う。逆に言えば高速馬場ならこの鋭さを全面的に引き出せるので、この一戦と凱旋門賞の惨敗で恐らく相当人気が落ちてくると思うが、本番高速馬場なら積極的に狙って良い一頭。特にダービーなんかは後半特化の競馬で2段階加速の競馬ができているわけで、決して極端な切れ味勝負に特化した馬ではない。皐月賞でもハイペースで後方とはいえ好時計を叩きだせている。要は馬場次第。凱旋門賞のようにオーバーペースになるような超ハイ+先行策という形でなければ問題ないし、この馬の末脚を引き出す意識で進めてくれれば大阪杯では普通に狙いたい。なので、個人的にはシメシメと思っている今回の負け方だった。



4着ミッキーロケット


 9番枠から出負けして最後方からと出鼻をくじかれる形。道中も後方3番手ぐらいでそこそこは流れていてなかなかリカバーしきれずにジッと我慢、内内で3角を迎える。3~4角でも狭い内目を突く形になってマカヒキの後ろを狙いたかったがなかなかエンジンが掛からず直線。それでも序盤でジリジリとは伸びてきて流石というところは見せるが、L1では詰めきれずに最後はマカヒキ、スマートレイアーと同じような脚色になっての完敗だった。ん~後半のポテンシャルに関してはちょっと底を見せた感はあるかな。現状はこれぐらいという感じはする。ただ日経新春杯でも平均ペースを積極的についていって平均に近い形で2F戦を粘り込んできているわけだし、基礎スピードを活かせない競馬にはなったので、4着というのはやはり出遅れが響いているとみるべきかな。この感じだと正直長い距離ではちょっと苦しいかもしれないね。走るキンカメ産駒の例にもれず、2400前後が合っていると思う。2000はちょっと短い気がするし、宝塚記念でやれるレベルかどうか見てみたい。今回は恵まれなかったのはあるし、全体の競馬をしてくれれば巻き返してきても。


5着アングライフェン


 8番枠から五分に出てそこから無理はせず、中団やや後ろ目で進めていく。道中も外目でマカヒキの直後を狙いながら3角。3~4角でも終始マカヒキをマークする立場で一頭分外を回しつつ我慢、4角で徐々に手が動いてマカヒキの直後から追走しつつ直線でその外に出す。序盤で一瞬マカヒキ相手に食らいつく、サトノとの差もじわっと詰めてくる脚を見せた。しかしL1で思ったほど伸び切れずに前と同じ脚色で5着完敗だった。内容としては理想的に乗ってくれたし、馬場も展開もほぼこの馬にとっては理想的だったし、これでL1差し込めなかったならやっぱり現時点ではちょっと足りんかなと思う。使える脚がそこまで長くなかったので、今後はちょっと噛み合ってこないとというところかな。ペースが上がってもやれそうな感じはあるし、これぐらいの距離でもうちょっと前を意識してもいいかもしれない。現状後半勝負でこのレベルに来ると物足りないので、ローカル重賞ぐらいなら嵌って勝ち負けあっても一線級相手では辛い。


7着ヤマカツライデン


 2番枠から好発、注文通りの逃げを打ってレースを進めていくと、向こう正面では単騎逃げの状況に持ち込んで3角の手前で息を入れる理想的な逃げを打つ。3角の下り以降じわっと引き離して出口で追い出す入り方だが直線入りの段階で脚色見劣り苦戦、L1では失速しての7着完敗だった。今日は完敗だったけど、逃げ方としては理想的に入ってくれたかなと思うし、これでここまで崩れたなら馬の方に問題があると思う。まあ2200はちょっと短いというのは一つ気にはなったけど、でも上手く流れを作ってくれたし、ガリバルディにも先着されているからね。こうなると単純に能力的に足りなかったか、本質的に2400以下は短いか。ん~残念だけど今回はうまくバランスを取ってくれたと思うし、3~4角でも加速しながらで良い逃げ方だったと思う。




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+++++ポイント結果+++++


111


222



~タマネギのレース感想~


サトノダイヤモンドとの再戦を盛り上げる為にもここは圧勝して欲しかったですが…残念。

ダイヤモンド君の雪辱を軍団員が先に果たしちゃいましたねw



あと馬場が悪い時の岩田騎手と蛯名騎手は要注意ですね~。

乗り方があってるって誰か言ってた←