【共同通信杯】完勝スワーヴリチャード、庄野調教師「皐月賞に直行します」

スポーツ報知 2/12(日) 17:16配信

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2番人気のスワーヴリチャード(牡、父ハーツクライ、四位洋文騎手騎乗)が直線の叩き合いを制して、デビュー4戦目で重賞初制覇を果たした。

 2馬身半差の2着は、好位からしぶとく直線で伸びた6番人気のエトルディーニュ(柴山雄一騎手騎乗)。1番人気のムーヴザワールド(戸崎圭太騎手騎乗)は直線でふらつく若さを見せて、ひと伸びを欠き、2着から頭差の3着に終わった。

 庄野調教師「今までで一番理想的なレースができた。返し馬の雰囲気が良かったし、落ち着きもあった。ゲートを少し出していったけど、折り合いはついていたし、3、4コーナーでは十分に脚がたまっているなと感じていた。馬の間に入って併せる形になったのも良かった。精神的に少しずつ大人になって成長している。この馬に求めているものは大きいけど、現状では十分に走れている。ただ、まだまだ上積みはあると思っている。成長に合わせて強くしていけたら。最後は右によれたところはあったけど、変な癖を出した訳ではない。セールスポイントは瞬発力ですね。抜け出す時の速さ、一瞬のトップスピードはすごい。コース形態は東京の方がいいと思っていたけど、今日は馬群の中で競馬ができたし、思っているよりいろんな競馬場に対応してくれるのかもしれない。当歳の時からクラシックを狙ってきた馬。賞金を加算できたし、次は皐月賞に直行します。レースまで間隔があるので、1回リフレッシュした方がいいかなと思うけど、厩舎に置いておくかも含めこれから考えます」

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騎手コメント

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2馬身半差の2着は、好位からしぶとく直線で伸びた6番人気のエトルディーニュ(柴山雄一騎手騎乗)。1番人気のムーヴザワールド(戸崎圭太騎手騎乗)は直線でふらつく若さを見せて、ひと伸びを欠き、2着から頭差の3着に終わった。

  柴山騎手(エトルディーニュ=2着)「坂を上がってからひと踏ん張りして、頑張っていた。勝ち馬は強かったが、この馬もよく頑張っている。ずっと安定して走って、すごいね」

 小桧山調教師「賞金を加算できたのが良かった。次走はまだ決めていません」



1番人気のムーヴザワールド(戸崎圭太騎手騎乗)は直線でふらつく若さを見せて、ひと伸びを欠き、2着から頭差の3着に終わった。

 戸崎騎手(ムーヴザワールド=3着)「前走より道中の手応えや勢いは良く、仕上がりは良かった。直線も手応えはあったが、少しジリっぽいところはある」

 石坂調教師(同)「来そうなのに来なかった。前走と同じようになってしまった。勝ち馬は強かった」


ルメール騎手(タイセイスターリー=4着)「距離が長かった。マイルの方がいい。前でリズムよく走れたが、最後はちょっと疲れてしまった。ラスト100メートルで止まった」


田辺騎手(ディアシューター=5着)「2、3、4着の争いに加われた。重賞のメンバーでも上位から離されず、差のない競馬ができたのはよかった。頑張った」

武豊騎手(エアウィンザー=6着)「道中はついていくのが精いっぱい。最後も伸びるようで伸びなかった。攻め馬の良さが出ない。何か工夫が必要だな。残念」

田中勝騎手(ビルズトレジャー=7着)「牡馬相手に頑張った。もうワンパンチあればいいね」

 内田騎手(チャロネグロ=8着)「もともとスタートは速くない馬。平均ペースだったので、位置を下げるのはよくないと思い、この馬のリズムで動いていった。まだこれからの馬」

 石川騎手(アサギリジョー=9着)「頑張ってるんですけどね。ゲートの中で体を硬くして、緊張していた。コーナーから直線にかけては、勝ち馬の後ろでいいと思ったのですが…。もう少し力をつけて、沈み込むフォームで走れるようになれば」

 石橋騎手(エテレインミノル=10着)「しまいを生かす競馬をしたいと思い、無理をせずに自分の脚を使えるタイミングで動いた。最後はちゃんと手前を切り替え、脚を使った。いい経験になったのでは」

 今野騎手(サイバーエレキング=11着)「初めての芝がうれしかったのか、思ったより一生懸命に走っていた。ムキになったぶん、最後はふらふらしたが、よく頑張ってくれました」


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敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い。より


2017 共同通信杯(GIII) 東京芝1800m良
レース回顧・結果

1:47.5 12.6 - 11.6 - 11.8 - 12.3 - 12.3 - 12.2 - 11.6 - 11.4 - 11.7
48.3-46.9 S^1

 ペースは1.4秒でスロー、ただ大きな淀みはなく12秒前後の範囲では収まっていて全体的にスローという感じ。そこからの3F戦で最速ラップは11.4、L1もそれなりには落としているが、正直土曜のクイーンカップと比べるとラップや時計的に見て物足りんなあというのが感想。ん~もうちょっと高いレベルでの競馬になるかなと思っていたんだけど。やっぱり牡馬はちょっと低調かもしれんね。ポジションとれて変わってきたスワーヴリチャード以外は正直クラシック戦線は苦しい気がする。


1着スワーヴリチャード


 1番枠からやや出負け、そこからスッとリカバーしたのと、結果的にタイセイスターリーが思った以上にいいスタートで進めてくれたおかげで前にスペースがありスローでリカバーしやすく2列目のポケットと結構恵まれる形になった。道中は少し掛かり気味だが上手くポジションを取ったので焦らず下げて3列目で折り合わせて3角。3~4角でも無理せず3列目、4角で一つ外に出してエトルディーニュの直後を取って2列目。序盤で軽く反応も仕掛けを待つ、L2の坂の上りで仕掛けてスッと坂加速で出し抜く、L1では突き抜けて後続を寄せ付けずの完勝だった。東スポ杯の時にはレースラップではL3が遅かったけど、ここでムーヴとともに後方から仕掛けていたので結果的に早仕掛けだったと。そうなったのは後ろ過ぎたという点が大きい。今回もゲートはイマイチだったけど、最序盤の隊列が思ったよりスッと内の馬で決まったことで内のスペースがあった、そこを突いてじわっとリカバーできた、スローだったというのが噛み合ったし、一旦下げたけど4角で緩い地点でしっかりと2列目まで上げて本仕掛けを待てた。L2最速で仕掛けているし、坂の上りでの加速性能はムーヴと違ってこちらは非常に高いのでここで勝負あった、という感じ。個人的にはもうちょっと後ろになるかなと思っていたけど、ここまで鮮やかに勝ち切れたのは2列目でしかも動けるエトルの直後を取っていい位置で仕掛けを待てたことに尽きる。最大の持ち味であるギアチェンジを上手く引き出せたのが勝因だろうと。ただ、正直レースラップ的には平凡で、もうちょっとインパクトある突き抜けが欲しかった。瞬間的には良かったけど、クイーンCなんか相当流れた中で強烈なラップ推移を踏んでいる。それと比較すると流石に時計的にも後半のラップ的にも平凡で、相手に恵まれた感は強いかなあ。う~ん…クラシック主役級となるとちょっと違う気がするね。坂加速をスッとできるのは魅力でこれが噛み合えば面白いけど素材としてはそんなに高いレベルには無いと思う。通してみても時計は土日通してあんまり変わってないし、このペースならラストは11秒半ばで〆てほしかったけどね。最速も11.4で1馬身差、先頭に並んでいるので大体11.2前後だがそこまで特筆するほどでもないし…。現時点ではアドマイヤミヤビの方が上なのは間違いないし、アエロリットにも見劣る内容かな。適性の差はあると思うけど、このパフォーマンスを映像の見た目で鵜呑みにするのは危険な気がする。


2着エトルディーニュ


 8番枠からまずまずのスタート、ただタイセイスターリーが我慢していたのでその外に並びかけて突いていかせる。そしてそれを見ながら番手でレースをややスローにコントロールと意外と悪くないレースの作り方。3~4角でもタイセイに並びかけて3頭雁行状態の真ん中、4角でも馬なりで抑えずにしっかりと先頭に立って直線。序盤でもじわっと仕掛ける程度、坂の手前で追い出してここでしぶとく脚を使うがギアチェンジ性能の高いスワーヴリチャードに抜け出される。それでもL1でしぶとく抵抗して2着を死守した。9割がたイメージ通りの競馬ではあったかな。柴山も前がレースを作ってくれればいいんだけどね。ペースもそこまで遅くなく、後半特化とまではいかない中でしっかりと総合力を引き出せた。ただ思っていたよりも要所の反応がイマイチで、逆にL1の踏ん張りが思ったより良かったので、田辺と柴山で馬の動かし方が違うのかなというのはあるかな。いずれにせよこのレベルなら通用するという見立ては間違っていなかったと思うし、ここまで鮮やかにスワーヴリチャードに突き抜けられたのは位置取りの問題だろうと。スワーヴに対して直線でスローで1馬身差だと流石に辛かったと思う。今回はゲートがイマイチなスワーヴが噛み合ったということが大きいし、総合的に見ても頑張った2着だといって良いかな。


3着ムーヴザワールド


 4番枠からやや出負け、枠の関係もあって前にはなかなか行けず中団馬群の中で我慢しながら。序盤はかなり引っ掛かって首が上がる。途中で折り合って進め、3~4角では好位の外から前を向いて意識しながら直線。序盤で追い出しを待っていたが地方馬に寄られて少し接触。L2の坂の地点で追い出すが反応がなくスワーヴに置かれる。L1までジリジリで3着完敗だった。特に成長していないなと。動き出しの段階で戸崎にしては珍しく外から前を向いて入ってきたし、接触の影響はあったけど坂の上りで動けなかった。まあ反応が悪い馬なんだから戸崎も早い段階で仕掛け切れよとは思うけど、どうしても坂の上りの加速で物足りなかったのは東スポ杯でも見せていた通り。坂減速ならいいんだろうけど、坂の上りで加速していくというのはこの馬にとっては合ってないんだろう。ただそれならそれでL1もうちょっと伸びろよというところで現状がこれ。ラップや時計面から判断しても正直クラシックどうこうを今の段階で言うのは難しい気がするね。というより、牝馬のレベルが異常なぐらい高いからなあ。ソウルスターリングはスピード色が問われて良さが出たのでともかく、アドマイヤミヤビやアエロリット、リスグラシューら辺りよりトップスピード戦で明確に上といえる馬が今のところ見当たらないからなあ。この分だと正直ブレスジャーニーも一段下げた方が良いかもしれんし。TS持続でもここでそんなに良さを出せず、一応物差しとなっているエトルディーニュを交わすのも苦しいようではね。まあ賞金も詰めなかったわけだし、この血統なので弥生賞辺りでポテンシャル戦でどうなるか見てみたいね。トップスピード戦では底を見せたといっていいと思う。


4着タイセイスターリー


 3番枠からまずまずのスタートを切ってハナを窺う、ただハナを嫌ってルメールが抑えてコントロールしようとしているところに外からエトルディーニュが並びかけてくるので仕方なくハナを切るという形。そこからは下手にペースを緩めすぎず、12秒前半程度で息を入れて後続もそこまで詰め寄ってこず、4角でも仕掛けを待って直線に入ってくる。序盤で一旦前に出たエトルディーニュに対して内から抵抗、L2の坂の上りでは一旦差し返して先頭に立つ脚を見せるがまとめてスワーヴに差し切られる。L1の踏ん張り合戦ではエトル、ムーヴとの戦いに最後はちょっと見劣ったが4着と結構踏ん張れた。この馬が1800でスローでここまで粘れちゃうレベルともいえる。正直ルメールがハナを取り切った時には馬場も含めて嫌な予感はしたけど、極端ではないとはいえ息を入れてくれたので後半勝負になった。その中でそこまで速いラップも問われなかったし、L1も結構踏ん張れたし悪くはなかったなと。エトルディーニュレベルではやれたのでこれは収穫。ただ結局は後半要素がちょっと甘いのは間違いないわけで、全体のレースメイクが必要だと思う。今日もハナを取り切ってからもうちょっと淡々と運んでスピード勝負に持ち込めていたら面白かったかもしれないなと。いずれにせよこの馬もエアウィンザー同様兄と比べると不器用なのでその点も踏まえて今後スピード勝負にシフト出来れば。ゲートは今回良かったし、兄に比べるとゲート、二の足が遅いからマイル以下よりもこの距離で淡々とという競馬をやってみてほしいかな。


5着ディアシューター


 2番枠から好発を切ってハナを主張しようとする。底からペースをスローにコントロールしようとしていたが、エトルにつつかれたタイセイが途中でハナを奪い取ってきたので控えて2列目。3~4角でも前にスペースを置いて4角でそこを詰めながら加速し直線に入ってくる。ただ序盤でスペースが狭くなったので一旦エトルの直後でやり過ごし、そこからL2で抜け出したスワーヴリチャードの後ろを取ってそこからしぶとく2着争いの一角を演じるが最後は5着までだった。田辺的な出し抜きの競馬を狙ったんだけど、結果として前の列が仕掛けを我慢していてスペースもなくなってしまって進路を変える必要が出てきた。これが噛み合っていればもしかしたら着差からも2着はあったかもしれない。思った以上にやれたなという印象ではあるけど、レベル的にそこまで高いとは思わないので難しいところ。まあ重賞路線でも目途は立ててきたと思うし、今後もヒモとしては警戒しないといけないレベルには上がってきたかなと。


6着エアウィンザー


 5番枠からまずまずのスタートを切って、そこからじわっと無理せずに好位列の中。ただ最終的に凝縮する好位列の中を嫌って下げるような形で中団と有力馬の中では一番後ろでの競馬になる。3~4角の段階でも仕掛けを我慢して中団の中目で直線。序盤で前が少し不利があってごちゃついたので、それを我慢してからの追い出し、L2以降はスペースもがっぽりあいていて追い出してしっかりと反応、ジリッとは伸びる。ただL1まで伸びる脚はなく最後は2着争いからは1馬身劣っての完敗だった。ん~まあ良い騎乗とは言えんね。ゲートが良かったのはこれまでから比べると意外だったというのはあると思うけど、幾らなんでも下げ過ぎた。後半勝負で末脚で足りないのは前走で見せているんだから、早い段階で前を取っちゃわないとどうにもならん。特にチャンスがあるとすれば瞬間的なトップスピード面ではムーヴより上だったという点。ただこれを結局後ろから取り付くのに使ってしまうとTS持続は明らかに足りないので最後は伸びあぐねている。だからこういう馬は前で進めて末脚の絶対量をあまり問われない競馬をすべきなんだろうと。そういう競馬にならなかったので掲示板を逃しても何の驚きもない。まあ枠の並び的には難しい面もあったし、本来スタートが良いという馬でもないので、かえってポジショニングは難しかったかも、という面はあるし、まあ難しいところだけど敗因として言えばポジションが悪かったのは一番。使える脚は知れてるんだから、前に言ってペースを引き上げてどこまでやれるかを見てみないとだね。流れてダメならちょっと厳しいけど。


8着チャロネグロ


 9番枠から出負けして後方からの競馬になってしまう。道中も後方から取り付きつつ3角入りで外から動くような感じでポジションを押し上げていく。3~4角は地味に少し落ち着いた流れになっていて、そこで外から中団ぐらいまで押し上げてムーヴを目標に直線に入ってくる。序盤で不利の煽りを受けて少し減速、L2で坂の上りで今度は外からビルズトレジャーも来ていて窮屈、挟まれてからL1外に出したが9着までだった。ちょっと可哀想な競馬にはなったかなと。少なくとも最初の不利を受けて減速して坂の上りに入ってきたこと、坂の上りのL2の地点で今度は外からビルズに来られてしまったことで本来の末脚を引き出し切れなかった可能性は十分にあると思う。特に中山2走を見ていてもエンジンの掛かりが遅そうな感じだったから、府中適性が微妙で過剰人気気味ではあるなとは思っていたが、それでももうちょっと不利が無ければやれるかなとは思うし、レベル的にもチャンスはあったかもだからね。もうちょっと様子を見たいのと、スローからじわっと上げていける競馬になれば警戒は必要かなというところ。今回はちょっと可哀想な競馬だったから、これが実力ではないと思う。






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+++++ポイント結果+++++


111


無題





~タマネギのレース感想~


怒涛の回顧記事更新ちゅかれた……


牡馬にも強い馬がいましたねぇ!それにしても相馬眼さん凄ぇわ!!


ダービーでも楽しみだね。




ランキングはyahoo!勢が堅い守りでTop、2位を磐石なものとす。


3.4.5位を道場戦士が追走するがもうヒト伸び足らず…。


戦いは続く……to be continued