【クイーンC】ミヤビ3連勝!重賞初Vで桜戦線に名乗り

スポニチアネックス 2/12(日) 7:02配信

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3歳牝馬重賞「第52回クイーンC」が11日、東京競馬場で行われ、1番人気アドマイヤミヤビが3連勝で重賞初V。直行予定の桜花賞(4月9日、阪神)へ確かな道筋を示した。ルメールは昨年のメジャーエンブレムに続く連覇となった。

 友道師にとって12年ヴィルシーナ以来のクイーンC制覇。引き揚げてくる愛馬の姿をかつての看板娘とダブらせた。「血統は違うんだけど普段おとなしいところが凄くヴィルシーナに似ている。この子は競馬でも落ち着いているけどね」。

 残り400メートル。人気を分けた東のエース格フローレスマジックと同じタイミングで入るムチ。単純な能力比べの様相となったが、ライバルを0秒5上回る33秒6(上がり3F)の末脚で一気にゴールを駆け抜けた。ルメールは「いい瞬発力だった。1600メートルはちょっと心配していたけど桜花賞でもチャンスある」と笑顔をはじけさせた。

 素質馬の宝庫・友道厩舎でもその能力は抜きんでていた。調教では厩舎の大将格マカヒキと併せ、「同じくらい動けるからね。やり過ぎないように1週前からは避けていた」と師。今日の京都記念で復帰戦を迎えるマカヒキに最高の形でバトンを渡す。

 指揮官は「桜花賞よりオークス、秋華賞というタイプ」としながらも「次を考えてマイルを使った。使ったことで次は反応が良くなると思う」と先を見据える。牝馬3冠全てで2着に泣いたヴィルシーナ。先輩の借りはきっちり返すつもりだ。

 ◆アドマイヤミヤビ 父ハーツクライ 母レディスキッパー(母の父クロフネ)牝3歳 栗東・友道厩舎所属 馬主・近藤利一氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績4戦3勝 総獲得賞金5364万円。



騎手コメント

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アドマイヤミヤビ/1着
昨年のメジャーエンブレムに続く連覇を達成したルメールが言う。「(3か月ぶりの)休み明けでも、すごく状態が良かった。最後にいい瞬発力を使った。1600メートルは少し心配したけど、パワーがある。桜花賞(4月9日、阪神)でもチャンス」。



アエロリット/2着
菊沢師は「逆手前でも我慢できていて価値ある2着。これだけ走るなら距離も大丈夫。キャリアも浅いし、無事に行ってくれれば」と、さらなる伸びしろに期待した。月末あたりまで在厩して様子を見た後、放牧を挟んで桜花賞へ直行する見通し。


フローレスマジック/3着
戸崎圭は「体は戻っていたし、テンションも上がらず落ち着いていた。いい形で頑張ってくれている」とねぎらっていた。

浜中騎手(レーヌミノル=4着)「スタートが速かったので、行く形になった。道中は息が入って、最後も反応してくれた」 

石橋騎手(ハナレイムーン=5着)「2戦目にしては落ち着いて馬場入りができた。しまいは脚を使えている。これからが楽しみ」


柴田大騎手(パフォーム=6着)「大外枠だったけど、内に入れて最後は伸びてくれました。(脚を)ためた方がいいのかも。内容は良かった」

 大野騎手(スズカゼ=7着)「スムーズに走ってくれたし、直線も反応してくれた。上がりが速かったので…」

 吉田豊騎手(モリトシラユリ=8着)「もう少し力の要る馬場の方がいい」

 柴田善騎手(トーホウアイレス=9着)「(馬体は)少し長くなったんだけど、もう少しふっくらしてこないと」

 吉原騎手(ヴィーナスアロー=10着)「初めての芝の感触は返し馬でも良かった。テンのスピードに戸惑いがあって、後ろからになった。コーナーもロスなく、伸びてきてくれた。慣れてくれば芝は合うなと思った」

 勝浦騎手(アルミューテン=11着)「悪くはないんですけどね。上位が強かった。精神的にも我慢してくれてますし、競馬も上手。また力をつけて頑張っていきたい」

 江田照騎手(コマノレジーナ=12着)「テンションが上がらないでいければいいんだろうけど、まだまだこれから」

 内田騎手(ディヴァインハイツ=13着)「流れが遅くなるのを想定して、コーナーで肩ムチを入れていった。まだまだ先のある馬だから、これから力をつけていくと思う」

 北村宏騎手(セイウンキラビヤカ=14着)「スムーズで、これならという感じだったが…」

 菅原騎手(サクセスライン=15着)「何とか折り合いをつけて行ければと思っていた。慣れない芝と(初重賞という)状況もあって、イレ込みが激しくなってしまった」

 長岡騎手(スズカグラーテ=16着)「スタートは良くて、いい位置に付けられたが、距離が長かった」





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敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い。より


2017 クイーンカップ(GIII) 東京芝良1600m
レース回顧・結果

1:33.2 46.8-46.4 M
12.3 - 11.1 - 11.4 - 12.0 - 12.3 - 11.3 - 11.2 - 11.6 

 正直まさかこのレースで昨年のメジャーエンブレムのインパクトを超えてくるとは全く思わなかったな。アエロリットもさることながらアドマイヤミヤビはこの展開でまさかここまで強いとなると、怪物レベルですわ。これは評価を改めざるを得ない。今年の牝馬…というかまずアドマイヤミヤビはダービーを意識してもいいと思う。これは…なかなか凄い。まず土曜の馬場は決して高速馬場ではない。むしろ標準よりでやや高速ぐらいか?という程度。これでペースが47秒を切ってきて前後半で落とさず46.8-46.4というのは…。同日の1000万下1800m戦よりも上位は明らかに上、考えられないレベルで強かったな。


1着アドマイヤミヤビ

 15番枠から五分には出たかなという感じ、そこから追走しながらある程度ポジションを取る意識でそれでもやはり後方気味から入っていく。道中も終始促されるような感じだったが3~4角で緩む流れの中で上手く外から取り付いて中団から4角出口ではアエロリットの直後、3列目まで入ってきて直線。序盤でアエロリットの外からしっかりと追い出されるがここではまだアエロリットや逃げていたレーヌミノルが手ごわい。しかしL2の最速地点で徐々に加速、差を詰めてアエロリットとの差は半馬身ぐらいまで、L1でグンと伸びてレーヌが下がり、アエロとの一騎打ち、これを半馬身差突き抜けてきっちり捻じ伏せての完勝だった。完全に上がり切ったわけではないが、それでも46.8はかなり速くもろにマイルの競馬になった。流石に最序盤はついていけなかったし3~4角で取り付けたのは恵まれたといっても、ここまで強い競馬をしてくるのは流石に全く予想できなかった。完全に流れれば少し時計も掛かってきたけど33秒半ばぐらいは驚けん面子だなと思っていたが、まさか1:33.2を出してくるとは流石に驚くしかない。しかも息を入れて、後半のトップスピードの質、持続力も非常に高いレベルで保って、である。オークス路線はそこまで問題ないだろうが、桜花賞では基礎スピード負けする懸念があるかな、ハーツクライの仔だしと思っていたんだけど前言撤回しないといけないレベル。これはもう化物クラスまで来ていると思う。ソウルスターリングも強い競馬だったけど、厳しい流れでもこれだけやれるならトータルで見ればマイルでもこちらの方が上かも。いずれにせよ、今年の牡馬のレベルを考えると冗談抜きにダービーまで視野に入ってくるレベルかもしれない。それぐらいの衝撃を受けるほどには強かった。


2着アエロリット


 11番枠から少し出負けして後方からになった。そこからリカバーしつつ前半3F34.8の段階で少し掛かりながら好位列の外まで押し上げる。3~4角では中弛みに下手に逆らわずに馬なりで押し上げて2列目で直線に入ってくる。序盤でスッと仕掛けるとしっかりと反応、L2の地点では2番手に上がってくるがここで外からアドマイヤにじわっと差を詰められる。L1でグンと前に出られてから苦しいかと思ったが最後のひと踏ん張りが意外と素晴らしく半馬身差で踏みとどまって2着を確保した。この馬もかなり高く評価してきた一頭だけど、思っていたよりも一段上の競馬ができたなと。これはかなり期待できる。もともと中山2走がちょっと可哀想な展開だった中で勝ちに等しい内容だと思っていた、+新馬の府中で高速馬場で長くトップスピードを維持できたしギアチェンジそのものも優秀だった。だから軽い府中のマイル戦は合うだろうとは思っていたけど、馬場はそこまで高速化しなかった、出負けした、しかも中弛みでアドマイヤにも取り付かれてポジション差がなかった。その中でよく頑張ったなと思う。レーヌミノルを見ながらの位置ならもうちょっと楽だったかもしれんし逆転もあったかもしれん。それと基礎スピード的に見てもやはり中間の淀みは少し余計だった。もちろんアドマイヤミヤビが相当高いレベルのパフォーマンスを見せてきたけど、この馬の方がより基礎スピード色が強い馬だからね。もうちょっと淡々と進めていける展開ならとも思える。もちろんアドマイヤミヤビが怪物ではあるけど、この馬の今回も決していい状況ではなかった。ノリがリカバーした3~4角での立ち回りは良かったけど最序盤も掛かり気味に前34.8の流れに入っていったし、前半要素はまともなら相当高いレベルにある。この馬は恐らくNHKマイルカップが理想だとは思うけど、マイル路線のレベルも含めて普通に最上位の競馬をしてきているんじゃないかな。かなり強かったと思うし、展開と相手、2つとも恵まれなかったからね。こういう競馬で結果が出た辺りは流石で前後半の総合力の高さは世代でも屈指。牡馬相手でもやれるクロフネ産駒の中でもトップレベルになる可能性が出てきたね。


3着フローレスマジック


 6番枠から五分に出てじわっと下げながら中団でというところ。道中はそこそこ流れている中で馬群の中でジッとする選択。ただ3~4角で緩んでという中でどうしてもスペースを意識できない競馬になって我慢しながら3列目で直線。序盤で進路どりに苦労、L2の段階で外に出すが一気にアドマイヤが外から勢いづいていて、アエロリットにも少し寄られて苦しくなる。ただ進路確保しきったL1でも思ったほど伸びずに3着に屈した。難しいところで、ペースがそこそこ速かった中で脚を使わされた可能性を考える必要はある。無理はしていないんだけど、じゃあ要所で動けたかってなると動く余裕はなかった。ギアチェンジがそこまで優秀というわけでもないし外からじわっと動いてあげたい馬ではある、枠も良くなかったしペースが速かった割には団子で外に出せなかったのもある。それでもアエロリットにも最後詰め寄れそうな足もなかったからね。L1の伸びがもうちょっと欲しかった。ただレーヌミノルを物差しにすれば悪くはないし、スムーズさが欲しい馬という気はするからね。オークス路線でやれる可能性はあるけど、現状マイルだと基礎スピードを問われたり窮屈になると下げる必要があるし完成度という点ではちょっと見劣るかも。上位2頭が強すぎた感じもあるけど。


4着レーヌミノル


 8番枠から好発を切ってそのまま潔くハナを主張、そこから下手に緩めることなくしっかりとペースを作っていく。3~4角で少し息を入れる形になるがここで後続に取り付かれてリードを少し縮めて直線。序盤で追い出されるとスッと出し抜いて2列目勢からはアエロリットが食らいつく。L2でも先頭を保っていたが外から更にアドマイヤミヤビが伸びてきてL1で苦戦、最後は下がって4着までだった。途中まではうまく乗ったと思うけど、結局3~4角で緩めたのが結果的に仇となったと。もちろんそこで外から動いてきたノリやルメールが嗅覚を持っていて優秀だったというのはあるから勝負の綾ともいえるけど、結果として緩めたら外から動かれてリードがなくなったのでこの馬としては仕掛けを早めざるを得なくなった。だから一足を使えたけど坂の上りまで、L1では伸びを欠いたという形かな。まあ非常に難しい匙加減ではあると思うんだけど、外の各馬が中弛みと感じ取ってしまうぐらい緩めてしまうと流石にむずかしかったかなと思う。まあそれでも悪くない競馬ができているし、正直上位2頭が強かったとは思うからね。この馬としては一度マイルでも淡々と緩めない基礎スピード勝負に持ち込んでどこまでやれるか見てみたいね。その点ではまだチャンスはあるかなと思う。


5着ハナレイムーン


 3番枠から五分に出てそこからじわっと追走もポジショニングは結局中団ぐらいでとなる。道中も中団の内内で前にスペースを置きつつ脚を残しながら3角に入っていく。3~4角の中弛み地点で徐々に進路を外に誘導、上手く進路を作りながら中団で直線。序盤でそこから追い出されるとすぐに反応できていたがそれでも上位が強い。L1までジリジリとは伸びてきているものの決定的な違いを作れないままなだれ込んでの5着完敗だった。ちょっと可哀想な流れにはなったかなと思う。最序盤が速くて3~4角の緩み。ただ石橋脩はそんな中で展開に上手く合う進路の取り方をしていたし、内で拘ってギアチェンジを一気に要求されるよりは外に進路をしっかりと取りつつ減速しないで良い、アドマイヤミヤビの直後を目標にしっかりと直線に入っているからかなり上手く乗ったなと思う。ただその目標にした2頭が前に行ってからの仕掛けにならざるを得ないから、前があそこまで伸びるとあの競馬では勝負の舞台には立てないと。今回は枠も難しかったから仕方ないかな。最後まで伸びてきているし上位が強かったからそういう面では差はあるけどこの馬自身はメンツ次第で重賞でも勝負になるレベルではあるはず。今回は相当ハイレベルだったからね。





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+++++ポイント結果+++++

111

222





~タマネギのレース感想~

牝馬レベル高くないっすか??

この世代が4歳、5歳になる年の予想めちゃくちゃ難しそう…笑