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ゴールドアクター快勝 王道一直線/オールカマー

日刊スポーツ 9月26日(月)9時17分配信

<オールカマー>◇25日=中山◇G2◇芝2200メートル◇3歳上◇出走12頭

 吉田隼人騎手(32)騎乗の1番人気ゴールドアクター(牡5、中川)が中団から抜け出し快勝した。食い下がるサトノノブレスを首差かわしてグランプリホースの貫禄を示した。勝ちタイムは2分11秒9。1番人気で12着に敗れた天皇賞・春の汚名を返上。「東の正横綱」としてジャパンC(G1、芝2400メートル、11月27日=東京)から有馬記念(G1、芝2500メートル、12月25日=中山)の王道を歩む。

 これぞ、グランプリホースだ! 抜群のスタートから道中6番手で折り合いに専念。3角から徐々に進出し、直線に入ると直後のマリアライトを一気に突き放した。ラスト1ハロン。必死に追いまくる鞍上(あんじょう)の手綱に応えてグイグイと加速。最後は内でしぶとく食い下がるサトノノブレスを首差競り落としてゴールした。吉田隼騎手は「(サトノノブレスが)ここまでしぶといとは。何とかかわしてくれて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 春の天皇賞(12着)はパドックで尻っぱねするなど異様にテンションが高く1番人気を裏切った。そこで陣営では集中力を高めるため、初めてパドックでパシュファイヤー(メンコの目の部分に網状の目隠し)を着用。その効果はてきめんで、吉田隼は「春の天皇賞より落ち着いてて、これならいいなと」と勝利を確信。中川師も「イレ込みもそれほどなかった。鞍置きから落ち着いていた」と、己との闘いに勝利し、笑みをこぼした。

 春の悪夢を払拭(ふっしょく)し主役としてジャパンC、有馬記念の王道を歩む。今年重賞3勝目の吉田隼が「このままの状態をキープできればいいチャンスだと思う」と言えば、同じく3勝目の中川師も「完成形になってきている。去年JCに行けなかったので。期待? ソコソコで」とちゃめっ気たっぷりに実りの秋を見据えていた。【山田準

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3番人気のサトノノブレスがクビ差の2着。最内枠から好位で流れに乗り、勝負どころで外に持ち出して激しい叩き合い。しぶとく勝ち馬に抵抗した。 「馬場のいいところを通らせたかったし、勝てなかった以外はイメージ通りの競馬。よし! と思ったけどね。かわされてからも、よく食い下がっていた」と福永騎手。GI馬の底力に屈したが、重賞4勝馬の持ち味を引き出して納得の表情を浮かべていた。

6番人気のツクバアズマオーがGI馬相手に見せ場を作り、3着と好走した。スタートはあおり気味に出て、中団で人気の2頭を見る形。直線はサトノノブレスの内に進路を取って猛然と追い上げ、地力強化をアピールした。 「道中は人気馬2頭を見ながら、外を回らないようにと考えていました。4コーナーでうまく内があいたし、最後もよく伸びています」と吉田豊騎手はパートナーの頑張りを称えていた。

田辺騎手(クリールカイザー=4着)「上手くいったし、この馬の競馬はできた。後ろがけん制しあっていたら残っていたかもしれないが、早めに来られてしまった」


蛯名騎手(マリアライト=5着)「敗因はスッと反応できなかったこと。スタートからずっと追っつけている感じ。直線でもエンジンがかかりきれなかった。具合が悪いとかではなく、刺激が足りないというか、おとなしくなりすぎている感じがある。次はメンコを外したりとか、何か対策を考えた方がいいかもしれない」


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敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い。より


2016 オールカマー(GII) 中山芝外2200m良
レース回顧・結果

2:11.9 12.3 - 11.2 - 11.9 - 12.0 - 12.5 - 12.1 - 12.3 - 12.2 - 12.1 - 11.3 - 12.0
59.9-59.9M


 ペースバランス的には平均ペースで流れているのだが、これは単騎で逃げたエーシンマックスのもので、離れたクリールカイザーの位置で考えると大体61秒ぐらい。1200でも73秒ちょっとだったので恐らく前後半で考えれば実質は61-59ぐらいとみていいと思う。実は明確にスローだったという感じかな。ただ3~4角でエーシンも極端に落としていない中でクリールが一気に差を詰めてきているので恐らく2番手以降は2段階加速に近い競馬かなと。


 1着ゴールドアクターは8番枠からまずまずのスタート、馬なりで余裕を持って2列目の一角を形成、外からエーシンマックスが行き、外の各馬もある程度出していくので無理はせずに好位列でとこの馬のポジションとしてはいつもより一列後ろかなという感じ。道中もエーシンは気持ちよく逃げているが実質的にはスローでコントロールされる競馬の中でうしろ過ぎずにサトノを目標にしながら好位で我慢。3角では徐々に外から取り付いていく形で楽な手ごたえでサトノに並びかけてくる、4角で外からマリアライトが仕掛けるが直線入りでスッと出し抜きメンバー最速の脚を使って先頭に立つ。L1で抵抗するサトノノブレスを最後まで寄せ付けずクビ差での完勝だった。まあこの馬にとっては理想的な明確にスロー、恐らく段階的に加速しながらで敢えて言うなら有馬に近い競馬になったと思うんだが、有馬と違って3~4角ではサトノの外から正攻法で勝ちに行っているということも価値としては大きい。まあサトノノブレスは関東圏だと本当に安定しないから評価が難しいんだけど、マリアライト比較で見ても強い競馬をしているのは確かだし、サトノも今回は力を出し切れたんじゃないかなと。スローからの2段階加速ではやはり一枚上。ただサトノノブレスは個人的にはスローでこういった段階的な加速戦よりももうちょっと流れた方が良かったかなとも思うのでこの辺りは何ともだけどね。対サトノという比較ならもうちょっとL1で抜け出してほしかった感覚はある。ツクバアズマオーが上手く立ち回ったとはいえ1馬身差。まあ勿論こちらは58kgを背負っていたというのもあるし目標は先なので、そんな中でしっかりとこういう競馬ができたことは大きいと思う。流石は有馬記念馬というところかな。好時計で馬場は回復傾向、コース替わりで高速化しつつあると思うのでこれぐらいでは驚かないけど、58kgを背負って流石というところ。


 2着サトノノブレスは1番枠からまずまずのスタート、無理せずに下げてまずはクリールカイザーを行かせてその直後にスペースを置いて無理せず好位列。最終的には、 好位列の外で進める。道中はエーシンが飛ばすだけで実質はスローの中で2列目のクリールやカレンを見ながら進めて3角に入る。3角でカレンの手応えが悪くクリールが内からスッと出し抜く感じの中で2頭分外から動いていってゴールドアクターと併走状態で直線。序盤の最速地点では抵抗しているもののゴールドの方が若干キレで上。L1でも喰らいつくが最後も優位性は作れずジリッと差を作られての首差2着。まあ関東圏で初めてと言って良いぐらい強い競馬をしてきたので今は充実期なのかなという感じはある。もともと実力的には鳴尾記念でもステファノスクラスを撃破しているわけだし、過去の例を見ても総合力ではミトラに見劣っても基本的にはどんな展開でも強豪相手に存在感を見せていたからね。ただスローのTS持続が甘い馬なんだが、今回は恐らく2段階加速で3~4角のロンスパで脚を使ってからのもう一足、という形になったので極端なトップスピード戦にならなかったというのも良かったのかなと。もともと菊花賞でも2着しているように距離自体はある程度こなしていた馬。2200だとスローになってどうかなという部分もあったんだけど、しっかりと段階的に動いていくイメージで瞬間的なトップスピード特化戦にしなかった分だけ長く脚を使って抵抗できた感じはある。まあツクバアズマオーが3着だし、難しいところだけど結構強い競馬をしたんじゃないかなと。今日の福永の乗り方、4角で外に持って行って勢いづけながらゴールドアクターに合わせた騎乗ってのは個人的には良かったと思っている。強気の競馬だったしやっぱりちょっと変わってきているんじゃないかなあ。中山は動くタイミングとギア…上げ方の加減とそのタイミングを見るのが難しいと思うんだけど、今日は凄くいいタイミングで外に持って行って動いたと思う。


 3着ツクバアズマオーは5番枠から飛び上がる様な感じで一歩遅れて後方からの競馬になる。道中も内内で我慢しながらだがショウナンの後ろから向こう正面の段階で一つ外に出して並ぶような感じで進めていく。3~4角で徐々に加速していく流れの中で中団馬群の中でその加速に楽に対応しながらサトノノブレスの直後をじわっと押し上げて直線で上手く前のスペースを取る。そこからしぶとく伸びて前2頭に食らいつき、L1ではクリールカイザーを競り落としたが前2頭には流石に見劣り3着ヒモ穴提供までにとどまった。これを見ても思うけど、ステイゴールドの仔はホントコーナーでの加速が上手いよね。キンカメとステイゴールドの仔は中山でこういう競馬をする馬が結構多い。前の馬を目標にしながらだけどレースラップ的には見えなくても恐らく2列目以降は3角から徐々にスピードに乗って行かないといけない。この辺りの適性が非常に高い。今回は上手く間隙を突けたし前が下がった段階で進路が上手く取れて4角出口で内に切り込みながら凄くいい脚を使ってきたなと。追い切りが良かったので楽しみだなとは思っていたんだが。思っていたよりも強い競馬で完璧に運んだクリールカイザーを捕えたのは素直に評価したい。ただ結局はこういうコーナー地点での動き出しが問われるトリッキーなコースでスローから後半要素を上手く引き出せるという前提が必要ってことは確かかな。ひとまずはダコールあたりのクラスとみておく。


 4着クリールカイザーは2番枠からまずまずのスタート、押して楽にハナを取り切るが、そこから無理にはいかずに外のエーシンマックスが主張していったので自身はスローのままコントロールして離れた番手と理想的な入り方。道中も平均ペースを離れた位置で進めて大体61秒ペースと極端なドスローではないが明確にスローとこの馬にとっては最高のペースで入って行く。3角以降で流石にじわっと取り付いていく形になるが、後続がそれを目標にして一気に動いてくるので4角で一気に仕掛けて直線。序盤で外から来る2頭に勢いで見劣って並ばれる。坂の上りでも抵抗していたが流石に苦しく最後は4着完敗だった。まあ負けはしたけどこれは動いた1,2着の騎手の判断力を褒めるしかないかな。クリールカイザーとしては最高の展開に前半は完璧に持って行ってくれた。この辺りの田辺のレースメイクには敬服する。レースラップでは読めないけど恐らく段階的にコーナーで引き上げて有力差し馬をここで脚を使わせることはある程度できていると思うし、それでも強気に仕掛けて攻めてきた2頭が強かったかな。そして間隙を突かれたツクバもパフォーマンスを上げてきたし、この4着は納得の4着かな。3角の地点では勝てるかな~と思って色気を持って見ていたんだが一気に仕掛けられちゃった辺りは後ろも意識して乗ってたんだなと思う。騎手の心理に雨の影響があったと思ったのでもうちょっと遅れていたら面白かったけどね。まあ騎乗は結果が出なかったことを除けばパーフェクトだったと思う。オールカマーは基本的に上位はみんな良い判断、良い騎乗をしているから締まったレースになったし競馬の面白さが詰まっていたかな。


 5着マリアライトは7番枠からまずまずのスタート、そこからある程度押して押しての感じだったがそれでも中団ぐらいまでだった。道中はそれでも上手くゴールドアクターの直後を取って進めていく。3角で2列目以降の各馬が徐々にペースを引き上げていく中でゴールドアクターの更に外から一気に仕掛ける競馬に持って行く。ただ4角出口でもう一段階ペースが上がったところで少し置かれて直線。序盤の最速地点でキレ負けし、L1では最後までジリッと伸びて4着クリールカイザーには迫るも及ばずの5着までだった。まあ前哨戦だしこんなもんでしょ、って感じの5着だったかな。後半のTS持続ではゴールドアクターよりも下だし、2200でポジショニングもゴールドの後ろになったことでこの時点で勝ち負けはちょっと難しくなったかなと。この辺を見ても去年のオールカマーでもそうだけど後半特化ではやっぱりちょっと足りん。ペースが上がった方が良いタイプではあると思うね。とはいえL1は詰めてきていたし、そんなに悲観するほど悪くない。外から動いていって要所で鋭さがなかったのは休み明けの影響が大きいと思うし、目標はかなり先になると思うから。馬券的には残念な人も多いかもしれないけど、蛯名的にはこれしかできなかったと思うし仕方ないかな。


 7着ワンアンドオンリーは11番枠からやや出負けしたかなという感じ、そこから無理せず後方で進めていく。道中も後方で進めていたが縦長の展開でなかなか動くタイミングを見いだせないまま結局捲らずに流れに乗って3角。3~4角で徐々に各馬がペースを上げていく中でこの馬も外々から鞭が入って何とか食らいつく。序盤で底から伸びてくるかなと一瞬思ったんだがそこからの伸びがイマイチで最後はマリアライトに食らいつくまでに終わった。ん~結局捲らなかったね、という感じ。まあ中山2200ってホント難しいコースなんだろうなとは思う。恐らく流れていたと錯覚してしまったんだろうし、そこから向こう正面~3角の緩やかなカーブで動いていくってのはリスキーなんだろうと。シップがダメなのも中山2200の外回りのコースがいかに騎手にとって難しかったのかがあるんだと思う。今回は実質はスローからの2段階加速ぐらいの競馬になっていると思っているんだが、その中であの仕掛けでは当然だけど遅いしTS持続を活かすにしてもあの位置では厳しいし。リスクを覚悟で捲って行かないと何も得られないよなあという感じ。L1は手応え以上にしぶといよね、ってのは最近のワンアンドはずっと見せているんだから、じゃあそこを担保にもっと積極的に動くなり、前目で逃げ粘る競馬なり。アイデアが必要で今回の競馬では結局今まで通りのズブクなったダービー馬、というだけで終わったんじゃないかなと。あんまり得られるものはなかったかな。まあ過度に期待するのは酷だと思っているけど、それでも見込みのあるL1の踏ん張りを活かせるような競馬をしてほしいかな。難しいとは思うんだけどね。


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+++++ポイント結果+++++


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マリアライト5着…

教授的には[馬場の回復]と[馬の不調]がこたえたとの事。。。

ゴールドアクターも前走のようなイレ込みがあるし、生き物レースならではの難しさですね。