下町ドウジョー

どのような競技なのかも正確には知らない『競馬』の、ブログ製作を、成り行きと勢いで引き受けてしまった下町の小さな町工場の2代目(タマネギ)と、好奇心程度の軽い気持ちでそれに参加した予想家たち。そんなメンバーが、競馬予想で東京オリンピック出場を、職人の意地と誇り=モノづくりの心に火をつけられ、「下町ドウジョー」と名付けられたプロジェクトとして、それぞれの持つ技術を結集して競馬予想に挑戦するドラマである。


※注意※CAUTION※注意※CAUTION※

この記事は

デイリースポーツ の写真と

競馬予想に花束をさんの丁寧な解説をセットにしたハイブリット記事です。

※注意※CAUTION※注意※CAUTION※






(弱小ブログはアフィやってなければパクリOKだと思ってる管理人より)





記者は悪く思っても書けないし、馬体診断は好調時と比較してこそですが…まぁ、G1気分盛り上げるためだけの記事なのであまり深く考えずに見ていきましょうw











エントリーNo.1

syoupann


【ショウナンパンドラ=評価A】

 昨年から言い続けているが、この馬の好調のバロメーターはトモのボリューム感。展開や斤量を踏まえれば負けて強しだった大阪杯だが、全体的な肉付きはいかにも久々と言った印象だった。いいときの八~九割程度と判断していいだろう。

 一度使ったことで目つきが鋭くなりピリッとしてきたのは好感が持てる。秋華賞勝ちはあっても本格化を示したのは昨秋。昨年の当レース時とは別馬のごとく筋肉量が増し、今や堂々とした立ち姿。1週前追い切り後の撮影でこのボリューム感は見事だ。

 マイル戦+高速馬場への対応がポイントだが、現役最強牝馬が至極順調に挑む一戦。期待は高まるばかりだ。(馬サブロー栗東・吉田順一)

 〈1週前診断〉池添を背に栗東坂路で4F54秒7-12秒6(一杯)。軽快なフットワークでジングルベルロック(3歳未勝利)に難なく2馬身先着。ひと叩きされた効果は大きそうだ。


----花束さんのコメント-----

大阪杯は今年に入ってから屈指のハイレベル戦。ショウナンパンドラは位置取りの差もあったし、56kgであれだけ走れれば十分優秀。昨秋から強い内容なのは、中距離で後半に11秒台を並べたレースで、オールカマー、ジャパンカップが該当する。ミッキークイーン以上に適性的には中距離向きなので、東京マイルで31秒台~32秒台前半の時計で走れるかは正直疑問だし、事実昨年は8着という結果。ディープ×フレンチの血統はばっちりでも、ここで負けてもらって宝塚記念で勝負ということを考えてしまう。時計はかかってほしい。ただ能力は一番。

--------------------------------



エントリーNo.2

mikky


【ミッキークイーン=評価B】

 オークスと秋華賞を制し古馬+牡馬相手に挑んだジャパンCは6キロ減の428キロ。さすがにひばらが巻き上がり後肢は寂しかった。約4カ月半の休養で英気を養って挑んだ阪神牝馬Sが4キロ増。本音はもっと増えてほしかったが、ただこのサイズでしっかりと結果を残してきたのも事実だ。

 臀部(でんぶ)の膨らみはオークス時よりも少しだけ劣るぐらいのイメージか。負荷を掛けた1週前追い切り後の撮影を踏まえれば、至極順調に来ていると判断してよさそうだが、全体的にふっくらと見せていた秋華賞時に比べると気持ち減点は必要か。(馬サブロー栗東・吉田順一)

 〈1週前診断〉浜中を背に栗東CWで83秒0-11秒6(一杯)。残り1Fでゴーサインが出ると鋭伸。サトノラーゼン(4歳OP)を一気に引き放した末脚は圧巻だった。上積み十分。


----花束さんのコメント-----

ミッキークイーンは展開、56kgを考慮すれば、スマートレイアーより上の内容。ただレースレベル自体が低いので、このレースをもってマイル適性ありとするのは早計だし、阪神マイルと東京マイルとは問われる適性にズレがある。過去の傾向からすると、ヌーヴォレコルトのように中距離タイプだと届かないこともあり、ブエナビスタ並みに抜けているかどうか。今回は叩き2走目で状態もupしているので、普通に考えれば、阪神牝馬S組に負けることは考えにくく、強力な先行馬もいないとなれば、馬券内までなら差してくるのかなという感じはある。少し重くなっての外差しがベストではあるけど、軽視はできないかな。

---------------------------------



エントリーNo.3

sumart

【スマートレイアー=評価B】

 昨年の米子SでM・デムーロJが騎乗してから快進撃が続いているが、年齢を重ねて精神面が安定してきたことが一番だ。

 カキ込みの強い走法のためか前勝ちの体形だが、トモが薄いわけでない。1週前追い切り後の撮影ということもあるのか、昨年の当レースやエリザベス女王杯などに比べてもバランス良くシャープに見せているのは強調材料だ。

 6度目のG1挑戦だが、今回は先行策という新たな武器を手に入れての参戦。心身のバランスが整っている今回は、どんな立ち回りを見せてくれるか楽しみだ。(馬サブロー栗東・吉田順一)

 〈1週前診断〉栗東坂路で4F52秒4-12秒1(仕掛け)。スマートカオス(3歳未勝利)に4馬身先着。テンからスムーズに折り合い、ラスト1Fは豪快に伸びた。気配は絶好だ。


----花束さんのコメント-----

スマートレイアーはここ2走は同じような競馬でスローを逃げ切り。2つともレベルとしてはそれほど高くないものの、先行できるようになったのは成長といっていいかもしれない。今回は豊J騎乗。再度同じような作戦でくるだろうし、このメンバー構成なら天皇賞のキタサンブラックのようにマイペースでいける可能性は高い。そうなれば過去のヴィクトリアマイルよりは期待が持てると思う。ただ、ここ2走は展開に恵まれたレースではあるし、能力的にも全幅の信頼をおけるほどではない。

--------------------------------


エントリーNo.4

mazikku


【マジックタイム=評価A】

 首差しが細く、牝馬らしい薄手のタイプだが、適度な筋肉量があり、胴のつくりはしっかりとして非力な面が薄くなってきた。

 トモが流れ気味だが、ハーツクライ産駒によく見られがちな後肢を開いて歩くのが特徴。その影響もあってか3歳時は瞬時の踏ん張りの甘さに課題があったが、古馬になり腰回りがパンとしてきたことで、舞台を問わず末脚に安定感を増してきた。円熟した今の状態なら、東京のG1でも引けはとらない。(馬サブロー美浦・石堂道生)

 〈1週前診断〉美浦Wで5F66秒6-11秒8(強め)。仕掛けられると抜群の反応を示し、一瞬で併走馬を抜き去った。絶好の出来をキープ。


----花束さんのコメント-----

牡馬相手に勝ちきってきたのがマジックタイム。レベルは高めでG2の評価はしていい。ここまでの戦績を見ると、東京マイルで結果を出した条件戦は33秒台の時計で良馬場でもパワーより。当時の中山もパワータイプが台頭する馬場だったので、ハーツクライ×ブライアンズタイムからも完全な速力勝負になるとパフォーマンスを落とすはず。能力は十分足りているので、やや時計がかかりパワーよりの馬場になれば、といったところ。32秒台前半あたりになると苦しいかな。

--------------------------------


エントリーNo.5

quin


【ルージュバック=評価B】

 これまでと同様に立ち姿で突出した部分は感じられないが、走らせていいタイプの一頭。皮膚が薄く無駄な部分がなく、シャープなシルエットは3歳時と比較して変化はないが、追い切り前ということもあり、この馬としてはややフックラとしたつくりではある。

 昨年後半は予定されていた札幌記念を自重する形となってから、ローテーションが狂い、万全ではなかった。仕切り直しを図った前走の中山牝馬Sは落鉄があっての2着。長い直線、距離短縮なら持ち前の瞬発力に徹する形が取れる見立て。真価が問われる一戦になる。(馬サブロー美浦・石堂道生)

 〈1週前診断〉美浦Wで6F80秒2-12秒9(馬なり)。ヒラボクカイザー(4歳500万下)を約15馬身追走。徐々に差を詰め、直線では内からあっさりと2馬身先着した。躍動感あふれる動きで豪快に駆け抜けた。


----花束さんのコメント-----

中山牝馬Sはラップの通り特殊なレースで、レベルも測りにくいけど高くはないはず。シュンドルボンは2000m→1800mで巻き返し。条件戦からのベストは1800mで、マイルだと少し短い。1800mだと軽いレースにも対応できてはいるが、マイルだとハーツクライ×エルコンドルパサーからも少し忙しいかもしれない。ルージュバックも同じで、マイルだと速力負けする。桜花賞も凡走してオークスで巻き返したことからももう少し距離があったほうがいい。

--------------------------------


エントリーNo.6

ruu

【クイーンズリング=評価C】

 相変わらず皮膚の薄いつくりで、無駄な脂肪は付きにくいタイプ。前走の京都牝馬Sは久々で6キロ減。脚が細く立ちつなぎで渋化馬場は歓迎のクチ。しっかりと結果を残したが、その反動は大きかったのか阪神牝馬Sをパスしてここ1本に調整された。

 1週前追い切り後の撮影だが、現時点でスカッと仕上がっていることを鑑みれば、長距離輸送で馬体が寂しくならないかは心配。トモのボリューム感も昨秋に比べて少し物足りなさが残る分、C評価にとどめる。(馬サブロー栗東・吉田順一)

 〈1週前診断〉栗東CWで6F83秒0-12秒0(一杯)。ワンソックワンダー(3歳未勝利)を0秒6追走して0秒7先着。前2週は坂路で軽快な動き。今週もゴーサインが出ると反応良く伸びた。順調そのもの


----花束さんのコメント-----

クイーンズリングは重馬場の京都牝馬Sから。このレースやフィリーズレビューなど好走したのは、ラスト1Fで減速する流れ。当時の京都は相当重い馬場だったので、12.1-12.4で対応できたかたち。東京マイルとは少しずれるし、速い時計に対応できるかは疑問。能力的には、ミッキークイーン、ショウナンパンドラ以外とは互角なので、重い外差し馬場+ハイペースの条件になれば突っ込んできてもおかしくないけど。

-------------------------------



レース展開考えてる時が楽しいのが競馬の良い所♪

さぁ…悩め悩め(笑)


ma

【NHKマイルC】これぞエンブレム、圧逃V!控えて負けた桜の雪辱

スポニチアネックス 5月9日(月)7時2分配信

雪辱の逃走劇だ!「第21回NHKマイルC」が8日に東京競馬場で行われ、C・ルメール騎乗のメジャーエンブレムが1番人気に応えて堂々と逃げ切った。牝馬の優勝は07年ピンクカメオ以来9年ぶりの快挙。断然人気を背負った桜花賞ではまさかの4着に敗れたが、リベンジを果たして昨年の阪神JFに続くG1制覇を飾った。

 歓喜の輪が広がった検量室前。笑顔で引き揚げてきたルメールの前で、田村師が万感の思いをかみ締めながら仁王立ちしている。「リベンジの一戦だった。体も絞って究極の仕上げで臨んだ」。メジャーエンブレムから飛び下りたルメールが、師の元へ駆け寄る。抱擁で喜びを爆発させる指揮官の目は真っ赤だった。

 本来のスタイルで鮮やかに勝ち切った。ルメールが「スタートから完璧だった」と振り返る通り、楽にハナを奪取。その瞬間、5万観衆の詰めかけたマンモススタンドから大歓声が湧いた。前半1000メートル57秒7のハイラップを刻み、外から競りかけるシゲルノコギリザメを振り切ったが、田村師は「メジャーの力をもってすれば、直線は止まらない。安心して見ていられた」と振り返った。追いかけた先行勢が直線坂上で後退していく。大外から追い込んだ2着ロードクエストとは3/4馬身。だが、着差以上の力を見せつける完勝だった。

 「穏やかな気持ちではなかった」。師にとっては苦汁をなめた1カ月間だった。単勝1・5倍で断然の1番人気に推された前走・桜花賞。いつものように先手を奪うことなく、中団待機策を取った。いったん抜け出したが、直線は伸びを欠いて4着。得意のスタイルを貫けなかったことが悔やまれた。「あのレースで一番落ち込んだのはルメール。僕たちはチームなので、お互いにカバーできるように、とにかく必死にやってきた」。この日午前、師はルメールを呼んだ。「もし出負けしたとしても、とにかく出していこう」と逃げを指示。“同じ轍(てつ)は踏まない”。そんな強い意志が、NHKマイルC史上初の牝馬による逃げ切りVにつながった。

 今後については「まだ何も決めていないが、牝系(血統)から距離を延ばしても大丈夫だと僕は思っている。常識的に考えれば次は、そこ(秋華賞)でしょう」と語った。父ダイワメジャー譲りの牡馬のような筋肉質の馬体、そして圧倒的なスピード。思い出されるのは父の妹で、女傑といわれたダイワスカーレットだ。桜花賞のリベンジを果たし、牡馬相手にG1制覇を飾ったメジャーエンブレムが踏み出したのは、新たな女傑への道だ。



1着メジャーエンブレム=ルメール騎手「とてもうれしい。桜花賞がダメだったので、今日はハナを切るつもりだった。道中はリラックスして自分のペースで走れた。ゴール前は後ろの馬が怖かったけど頑張ってくれた。まだまだ強くなりそうだよ」


池添は今春G1・3度目の銀メダル ロードクエスト2着

大きなため息が悔しさを物語っていた。後方から脚を伸ばしたロードクエストが2着。「末脚を生かすのが一番と思っていた。3角で前の馬に乗っかけて、つまずくアクシデントはあったけど、最後はいい脚を使っている」と池添謙一騎手。得意とする左回りのマイルで豪脚を見せたが、1頭だけかわせなかった。

 鞍上は今春、桜花賞(シンハライト)、天皇賞・春(カレンミロティック)に続く3度目のG12着。「どこにぶつければいいんですかね。また2着…。悔しいですね。もっとうまくなって勝てるようになりたい」と前を向いた


福永レインボーライン12番人気で波乱呼ぶ

重賞ウイナーの意地は見せた。アーリントンCの覇者ながら12番人気の低評価となったレインボーラインが3着。波乱を演出した。「大仕事をするには、ここしかないというポジションを取れた」と福永祐一騎手。

 大外枠から中団の外をスムーズに追走。直線は馬場の中央を通って末脚を伸ばした。1、2着馬とは内外で離れていたため、「併せ馬の形にしたかった」と少し残念そうだったが、「闘争心がある。最後まで頑張った」と笑顔を見せていた


11着イモータル戸崎「いい位置ではまれたと思ったが、現状まだ緩さがある。これからの馬」


16着アーバンキッド=H・ボウマン騎手「勝ち馬についていって、離されたのが現時点での力の差。スピードはいいものを持っている」


17着ティソーナ=M・デムーロ騎手「スタートで遅れたし、直線では前の馬がフラフラしてスペースがなかった。残念だった」


---------------------------------------------

敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い。より

2016 NHKマイルカップ(GI) 東京芝1600m
レース回顧・結果

1:32.8 12.3 - 10.7 - 11.3 - 11.7 - 11.7 - 11.3 - 11.5 - 12.3
46.0-46.8H

メジャーエンブレムがほぼクイーンカップと同じ入りの800mを刻んだことで当然ながらペースはタイトに。仕掛けどころもほぼ同じ感覚でまさにクイーンカップの再現をしたと言って良い。時計を落としたが今週の馬場を考えるとこれぐらいは当たり前で、むしろ後半の4Fをこれでも46秒台で締めてきているという辺りは流石だなというところ。ひとまずややハイで当然ながら基礎スピードの幅が高いレベルで要求された。その中でL1はかなり落ち込んでいて流石に食い込むだけのチャンスはあったがそれでもこの時期の3歳で、今週の馬場で33秒を切ってきたのは流石。ちなみにだがNHKマイルCの舞台で逃げて勝って33秒台を切ってきたのは多分このメジャーエンブレムだけじゃないかなと。馬場も明確に高速状態というほどでもなかった、前崩れということを考えてもレベル的にはやはり高かったのかなと。


 1着メジャーエンブレムは4番枠から好発、もちろん行く気をもってハナを取り切りレースをしっかりと作って行く。道中も前掛かりで明らかにメジャー包囲網が敷かれる中でペースを緩めることもやはりできないがむしろ望むところ。3~4角のコーナーでしっかりと息を入れる形で進めながら直線まで追いだしを待って直線。序盤で流石にクイーンCとは相手が違うがそれでもじわっと引き離し馬なりでリードを作って行く。徐々に追いだされて減速ラップに入ったL2でも後続の追撃は来ない。L1でかなり落としたところにロードクエストが強烈な末脚を披露したが、しっかりとセーフティリードを保っての勝利、人馬ともに汚名返上の競馬ができた。まあ、指示をされたから逃げたというレベルでは困るんだけど、称賛すべきなのはこれクイーンCとほとんど入り、仕掛けどころが変わらないんだよね。違うのはL1でかなり落としたことぐらいかな。ラップ見た時に驚いたのはここで、やっぱルメールやればできるがな、というような美しいラップを刻んでくれた。やればできるのは馬も一緒。この馬の良いところは桜花賞の時から言っていたけど46秒のペースを刻んで46秒の後半を引き出せるということ。それは4Fで速いラップを刻むことで3Fに集中するわけじゃないと。それと減速ラップを踏ん張るのが得意な馬なので桜花賞みたいに緩い流れで後ろから加速に脚を使うってのは本来ちょっと違う。アルテミスの負けと同じで更に下り坂加速でギアチェンジの優位性も削がれたからね。府中なら心配があまりないというのも結局この馬が自力でしっかりと加速できるというところにあるし、トップスピードの質はそこまで高くなくても46秒刻んでL3で11.3とか出されたら前の馬はついていけないし、それをしっかりと踏ん張ってL1でも12.3でまとめてくる。日曜の馬場を考えたらやっぱりこの時計は優秀ですよ。クイーンCの時より時計は遅いけど、全体のレースの傾向を見ると2段階ぐらい時計が掛かっていた感じで、予想の想定よりも一つ時計が掛かっていたかもと思っていたので(スローだと速いラップを踏んでいたが全体の時計が出にくかった印象)32秒台に入ってきたというのはかなりのインパクトかな。正直今回の馬場ではちょっとどうかな?と思うところはあった。先週の馬場ならほぼ迷いなく本命を打てたが、実際ちょっと厳しかった面もあったと思うんだがルメールがしっかりとレースを作って46秒前後をしっかりと作ることで後続の脚を削げたし、結果的にロードクエストの切れ味もL1の段階ではやはりちょっと削がれていたのもあるから粘り込めたかなと。薄氷というまでは行かないけど、このラップでしっかりと刻んできたルメールの逃げの腕はやっぱり素晴らしい。この覚悟をしっかりとモノにしてほしいかな。人気馬でも序盤取らなきゃいけないリスクは覚悟をもって取りに行く。この馬は前半のペースが全てなんだから、オーバーペースにはならないように、しかし最低限はペースを引き上げる。今日はそのバランスのなかで最高のペースを作ってくれたと思う。桜花賞の汚名返上と言っていいと思う。人馬ともに素晴らしい逃げでした。桜花賞でこれをやってればとは思うけど、ここでそれを言うのは野暮という奴かな。


 2着ロードクエストは5番枠から出負けしたがそれよりもティソーナが出遅れるのでそこまで目立たなかった。そのあとは流石に公言していた最後方は無理なので現実的な後方待機策で外からじわっと取り付いていく形になる。3角手前でちょっと掛かり気味で我慢、3~4角も息は入るがそこまで緩まない中でできるだけ外を回さず仕掛けを待って直線。序盤でそこから大外に持ち出してL2の上り坂の地点ではまだジリジリだがL1でグングンと伸びてきて2列目を切り裂く。メジャーエンブレムとの差も決定的に詰めてくるがセーフティリードを保たれての2着惜敗だった。ん~まあ今年のGIは池添2着付けしとけばいいのか…というぐらいの2着率だよなあ。ただメジャーのルメールが完璧にレースを支配している以上、やっぱりこれより速い時計を出すしかないわけで、その中でL1の段階で前が12.3と落としている、そこで恐らく4馬身ぐらいは詰めてきた。ただそれでも上りが33.8で、恐らくL1は11.5~6といったところと判断すればこの馬自身も、L1では落としているのでその辺りを考えるとやっぱり全体的にはスピード負けをしてしまったのが敗因になるのかなと。内に我慢していたら嵌ればズドンで届いていた可能性もあると思うんだけど、あれだけ雁行状態で全馬が結構しぶとく踏ん張っていたのもあるからあれを捌くのは難しかったんじゃないかなと。結果的にだけど早い段階で外に出した分だけ脚を出し切れたともいえるかな。あとL2の坂の地点では確かにあんまり切れる感じがなかったなあとは思う。一度常連さんに指摘されたときも確かに感じる部分はあるなあとは思ったんだが、案外上り坂の影響はあるかもしれんね。まあ素材的にはこれぐらいは当然だとは思うけど、今年に限れば馬場も内目が有利な状況でもあったし、やっぱりメジャーエンブレムも強かった、ということかな。ただ逆にちょっとでも緩めばこの馬の切れ味、TS持続力が火を噴く。もちろん主導権はメジャーに握られているけどね。ちなみにこの馬自身で1000-600を59.1-33.8で走っている、L1はちょっと落としているからやっぱり1000通過を1秒詰めると甘くなるね。この辺りからもスローが合っているのは確かかな。今回は地力で来れた感じはあるし、やっぱり強い馬ではあるんだよね。


 3着レインボーラインは18番枠から五分には出たかなというぐらいでそこから徐々に下げる形で無理をしない選択。道中それでもある程度流れた中で中団の外で進めて3角。3~4角でも中団の外から正攻法で進めて中団で直線。序盤で追いだしを待たれてL2で追いだされるがまだジリジリで3列目。L1で2列目から抜け出してTS持続力を発揮するも外からロードクエストに差し込まれての3着も12番人気でヒモ穴を演出する形になった。池添じゃないが福永もGI戦線で安定して上位に入ってきているよなあ。まあ今回に関しては枠も枠だったし上手く乗ったというよりTS持続力タイプのこの馬が脚を出し切る形になったというのはあるので、単に馬を過小評価してしまったかなという感じ。まあダンツやブレイブスマッシュ辺りも面白かったから相手を絞るのが難しいレースではあったかな。アーリントンC組ではやっぱり外から勝ちに行って一番強い競馬はしていたし、NZTは脚を出し切れない不利もあった、L1は来ていたからね。これを押さえ切れなかったのは反省しないといかんかな。ただマイルのこれだけの基礎スピード戦で外々から脚を残すのも難しかった中でしっかりと最後まで踏ん張れたのはやはり高く評価しないといけないし、基礎スピード面が問われてどうか?と思っていた中でダンツプリウスを正攻法で上回ってきたのはちょっと意外だったかな。ダンツプリウスとレインボーラインとアーバンキッドは展開やコース一つで変わってきそうな気はするんだけどなあ。

11着イモータルは8番枠から五分には出たがほとんどが良いスタートなので中団馬群の中で進める形。それでも道中は好位ぐらいまで潜り込んでリカバーしながら3角ではそこそこいい位置。3~4角では好位馬群の中目でロスも少なめ、しっかりと流れに沿って直線に入ってくる。序盤で追いだされるがシゲルがフラフラしたのもあってなかなか捌ききれずちょっと下がってしまう。最後まで伸びる気配はなく下がってしまったがちょっと辛い競馬になっての11着完敗だった。ん~まあ最初の方はシゲルも動いていたけど狭くなったところで上手く割れなかった感じはあったかな、パトロールからみる限りでは。まあ上手く進路を確保できなかったのも多少影響はあったと思うが、それでもL1で甘くなってしまっているので多少着順に変動はあったかもしれないが大勢に影響はなかったかなと感じるかな。最序盤ゲートが相対的にイマイチだったけど、序盤積極的に良い位置を取りに行った。まあこれはギャンブル的な競馬だったとは思うんだが結果的にここで脚を使ってしまったのが要所での余力の無さにはつながっているのかなと。オーバーペース気味だったかな。やっぱり共同通信杯の評価が難しいんだよなあ、今年は。ディーマジェスティは皐月賞で馬場が噛み合ったり成長で激変したと考えないといろいろしっくりこない。スマートオーディンも結局ゆったり入れる距離で良さが出てきたわけだしね。基礎スピード&ポテンシャル戦としては走破時計、ラップ内容が同日比較で平凡だったんだよなあ。まあ色々な面もあるが馬場が軽い中で厳しい流れで良さが出なかったのも確かなので、マイルでは評価を下げる必要はあるかな。


 17着ティソーナは6番枠、出遅れて後方から、内内のスペースを見て押して押してリカバーという競馬を試みて中団の最内ぐらいにはついていく。3~4角でちょっと緩んだ中で最内を立ち回りながら中団で直線。序盤でそこから追いだそうとするが進路がなく我慢。L2では手が動いてある程度伸びそうな手応え自体はあったものの最後まで進路確保でもたついて、最後は足もなくなったとは思うが17着大敗だった。出遅れってのは意外とハイペースで良さが出そうで良さが出ないんですよ。端的に言うのであれば、やはり勝ち馬が1:32.8、ほとんど淀みなく進める形になると、4馬身遅れたらスタートだけで0.8はロスがある。緩いところで取り付ければ脚も使わなくて済むが、34.3の入りのペースでそこからリカバーしていくとなると当然だけどオーバーペースになるのはやむを得ない。それでも直線で一脚を使えそうな手ごたえが残っていたところは1400よりの基礎スピードを持っているんだなというところはあったかなと。まあ完全に出遅れが響いた展開になったと思うし3~4角は完璧に立ち回ってという辺りはミルコの執念だろうけど、結局ミルコはこれがあるからね…。出遅れそうにない馬でも出遅れちゃうのがミルコで本当に厄介ですな。スピード勝負ではミルコを信頼できないってのはここにあるなあ…。まあちょっと馬には可哀想すぎる展開になったけど、ミルコは今日のドコフクカゼの捲りもだけど緩んでないところで脚を使っていっちゃったし、騎乗停止で頑張ろうとして空回りしてしまっているのかなあという感じは受けた。勘を取り戻すまでは信頼はしない方が良いかもしれんね。


+++++ポイント結果+++++

na1

na2




スポニチ記事より抜粋↓

この日午前、(田村調教)師はルメールを呼んだ。「もし出負けしたとしても、とにかく出していこう」と逃げを指示




…たしか桜花賞の時のコメントは騎手におまかせしますだったような気がする…笑









111




写真はとても感動的でした。




kyo


【京都新聞杯】ダービー見えた!オーディンV差しで重賞3勝目

スポニチアネックス 5月8日(日)7時5分配信


「第64回京都新聞杯」が7日に京都競馬場で行われ、1番人気のスマートオーディンが追い込んで重賞3勝目を挙げた。大目標であるダービー(29日、東京)へ向け、大きく視界が開けた。

 道中は後方2番手で脚をため、3~4コーナーで馬群の外を回って進出。絶好の手応えで直線に向くと、末脚勝負でキッチリ仕留めた。上がり3Fはメンバー最速の33秒8。戸崎は「道中は位置取りを気にせず、折り合いだけ気をつけました。問題はなかったし、手応え十分。いい脚を持っていますね。強い競馬をしてくれました」とパートナーを称えた。

 これまでに経験していないコーナー4つのコース形態、2F延長にいかに対応するかがテーマだった。スタートしてから1コーナーの入り、道中の折り合い、そして直線の攻防までヒヤリとするシーンは一切なし。内容の伴った完璧な勝利で弾みをつけてダービーへ向かう。松田国師は「負けた2戦(萩S2着、共同通信杯6着)を踏まえて、どれだけ修正できるか。それを心掛けながらやってきたことが、今日の勝ちにつながりました。前走の毎日杯とこの京都新聞杯がダービーに向けての試走になったと思います」と大一番を見据えた。

 同じく松田厩舎に在籍していた父ダノンシャンティは10年にNHKマイルCを制したものの、日本ダービーは右後肢骨折で無念の出走取消。あれから6年、その血を受け継いだ息子が競馬の祭典へ。厩舎一丸となって02年タニノギムレット、04年キングカメハメハに続くダービー制覇を狙っていく

-----------------------------------------------

敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い。より

2016 京都新聞杯(GII) 京都芝外2200m良
レース回顧・結果

2:12.6 12.4 - 11.1 - 12.6 - 12.3 - 12.4 - 12.3 - 12.8 - 12.2 - 11.8 - 10.8 - 11.9
60.8-59.5S

レース映像を見た時はある程度流れているのかなとみていたが3角手前で若干緩んでいたことと、騎手も多分全体的に流れているとみたせいで3~4角でも12.2-11.8と緩いラップを踏んだことで直線序盤に10.8とかなりのトップスピードを要求される競馬にはなったという感じかな。L1はかなり落としているが土曜は全般的にL1でかなり落としている傾向だったので何とも言い難い。ただペースとしては極端ではない中でのスローという程度なのでその中でこの切れ味を引き出せた馬はやはり評価が必要かなというところだ。


 1着スマートオーディンは出負けして潔く最後方ぐらいで進めていくという形。道中も前がある程度では引っ張る中で好位列が凝縮して進む中で抑えながら後方集団の一つ後ろで進めて脚を残す形で3角に入る。3角手前でちょっと緩んだところで好位列が凝縮、ここではまだ仕掛けず外に持ち出す。4角でも前がそこまでペースを引き上げずに我慢しているので持ったままで直線に入ってくる。序盤でそこから追いだされると3馬身差はあった中から鋭く伸びて一気に2馬身ちょっとは縮めてくる。L1でそのまま前のアグネスフォルテをしっかりと捕えきって捻じ伏せての完勝だった。最初はあれ?ポテンシャル戦でもやれたかなと思ったんだがしっかりとレースを見ると京都新聞杯にしては珍しいトップスピード戦になったこと、3~4角の動き出しで一応加速はしているんだが12.2-11.8と平均で12.0、緩い中から一気にトップスピードに乗せるという競馬でもあってギアチェンジも要求されていたと。この辺りは機動力の高さ、トップスピードの質の高さを持つこの馬にとっては十八番と言って良い展開ではあったと思う。勝因はやはり切れ。10.8の地点で2馬身ちょっとは詰めているわけなので10秒半ばは先ず使ってきていると。ただこれまでみたいに3秒のドスローとかそういうわけではないし、ダービーを考えると最低限必要なラインである61秒を切ってきたわけなのでその中でこの鋭さを使えたというのは大きな材料だろうと思う。ダービーへ向けて一歩前進なのは間違いない。真っ直ぐ走れないところがあってその点は不器用だけどエイシンフラッシュ的な瞬時の点火力があるのはダービーで上手くスローになった時にこの馬の良さが出そうかなと。共同通信杯の敗因はまだ何とも言い難いが、色々な要素も考えうる中で馬場とペースからトップスピードを引き出す余力がなかったこと、またそのペースに掛かりながら前目で流れに入ってしまったことも考えられると。パトロールを見る限りではそこまでふらつく感じもなかったしどちらかというとトップスピードに乗せられている今回や毎日杯、東スポ杯の方が刺さり癖はきつかったかなという気はする。この辺は確かに本番でもある程度心配材料で、やはりこのキレを引き出す時に斜めに入る癖をどうするかは陣営も試行錯誤した方が良いかも。いずれにせよ距離が延びたことでゆったり運べたし、その中でペースバランス的にも基礎スピード面を詰めてきているのでダノンシャンティの仔だし不安材料だと思っていた距離延長は恐らく杞憂でむしろプラスに転じた可能性もある。ロイカバードも距離が延びた方が良かったと思うのでその点も含めてパフォーマンスを比較すれば侮れないなと。

2着アグネスフォルテは11番枠から五分のスタート、じわっと出していくような感じで積極策、番手を確保する。道中は逃げ馬を突くような形になるが実は上手くレースを支配という形でペースをスロー気味にコントロール。3角手前で緩める、3~4角でじわっと加速の中うごいているようでまだ持ったまま、直線入りで一気に仕掛けて2列目を出し抜きにかかる。しかしこれに唯一食らいついてきたスマートオーディンにL1で差し込まれたがそれでも3着争いは楽に制しての2着確保。この馬が2着ってのもちょっとイメージと違って、結果的に見間違えたというかレースを見た印象が違ったという感じ。やっぱりある程度のペースにコントロールして要所で一気に動けるという脚が魅力の馬で、これは大寒桜賞で見せていた形と一緒だと思う。大寒桜賞はもうちょっと明確にスローで61.3-59.3で2秒とかなりのスローだったこともあって後半特化という印象だったが、今回はそこまで極端ではない1.3秒のややスローの範囲でもこの出し抜く脚で鋭さを見せてきたというのは好感。2400のダービーでもこの競馬ができれば案外馬鹿にできないぞと感じた人も多いかな。中京も同じようにL2の上り坂加速が問われた中でしっかりと動けているし、後は2400で積極的に平均ぐらいの中でポジションを取って一脚を使えれば怖い。前受できる有力馬が今年はそんなにいない印象なので、その点でスローで各馬がけん制し合う形になってもギアチェンジが活きてきそうだし、ペースがある程度上がっても対応してきそうな感じはあるのでダービーに向けてちょっと面白いなと感じる一頭になったかな。特に対レッドエルディストあたりだと府中で多頭数、紛れた時には逆転は十分にあり得そう。スマートオーディンにはこれでもキレ負けしちゃったから手ごわい相手だとは思うが直線までに差があれば案外と感じるかな。いずれにせよ勢力図の中に入ってきたと思う。というかダービー向きの競馬になったという印象が強い。


 3着ロイカバードは9番枠からやや出負けして後方からの競馬になる。道中は少し掛かり気味で中団馬群の外に取り付きながら進めていく。3~4角でも外からじわっと仕掛けながら4角出口で中団外にまで押し上げるがスマートに並ばれて直線。序盤であっさりとキレ負けするとL1でももうちょっと伸びてほしかったところで伸び切れずに3着完敗となった。ん~予想よりもL1の伸び脚が微妙だった。これはブラックスピネルともども、と言っていいと思うんだけど。確かに3~4角で動いていればというラップ推移ではあるんだがまあこれはペースが読みにくかったのもあるかもしれない。キレ負けは仕方ないがL1は結構落としているのでここでもスマートオーディンに見劣ったというのはやっぱり不満かな。まあダービーには出られないと思うが、現時点では出れたとしてもちょっと苦しいと思う。サトノとスマートオーディンにもろに見劣ってしまったからなあ。もちろんL1の伸びでアグネスにも届きそうにないレベルではちょっと苦しい。


 4着ブラックスピネルは13番枠から好発、どうするかなとみていたが結局は中団外でという競馬。道中も無理なく好位の外に取り付いて3~4角でも好位外からじわっと仕掛けながら押し上げていくがペースが上がっていない中で意外と反応がイマイチで直線。序盤でそこから追いだされてキレ負けしてしまい、L1での踏ん張りもさほどでもなく4着と力負けを喫した。ロイカバードにも言えることだが、せめてこの展開ならL1でアグネスとの差を決定的に詰めてもらわんと困るし、それができなかったという時点でやはり力が足りなかったと考える必要があるかなと。まあ悩ましいところなんだけど、意外と距離が長いかもしれんなあ。U字のトップスピード戦とかの方が噛み合いそうな感じだし、この馬も安定はしていたけど2000以上の内容はやっぱりちょっと物足りないところがあったからその辺が顕在化したのかなと。少なくとも相対的に見て2歳時からパフォーマンスを落としているのは間違いない所で、他馬の成長もあるだろうがこの馬自身2000以上の適性に疑問を持った方が良いかもしれないなと。一度U字の1800辺りを使ってほしいかな。しかしこの馬が物差し馬にしかならんとは2歳時からは想像もできなかったなあ…。今年はそれぐらい新興勢力の台頭が凄まじい。こんなクラシック戦線はこのブログをやってからでも過去例がないんじゃないかなあ。


 5着エルプシャフトは7番枠から出遅れて最後方からの競馬。道中もノリのポツンが発動していたが3角の淀みで取り付くという競馬で理想的な押上げで3角に入って行く。3~4角でもスマートオーディンを目標にしつつ出来るだけ内、そこから外に持ち出す形だがここで置かれて直線。序盤でそれでもジリジリと伸びてくると、L1では2列目のブラック、ロイカに対してはジリジリとではあるが差を詰めながら5着になだれ込んだ。まあほとんど最後は伸びてなかったとは思うけど、ひとまずトップスピード面はそれなりに通用したとみていいかなと思う。まあゲートが甘かったことと中弛みで上手く取り付くノリらしい競馬をしていたし、これで伸び切れなかったなら現時点での完成度はやっぱりちょっと足りないというところかな。血統馬だし、ひとまずここでこういう競馬をしたことで夏~秋にかけてしっかりと育成していけば。素材の高さは感じさせたので後は中身がついてきてほしいかな


+++++ポイント結果+++++


ky1

ky2


たま番長会心の一撃


↑このページのトップヘ