※注意※CAUTION※注意※CAUTION※
この記事は
デイリースポーツ の写真と
競馬予想に花束をさんの丁寧な解説をセットにしたハイブリット記事です。
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エントリーNo.1
【サトノダイヤモンド=評価B】
皐月賞同様に1週前の追い切り後の撮影。この時点での池江厩舎の牡馬は、皮膚を厚ぼったく見せ力感たっぷりの姿で映ることが多い。皐月賞時の当馬もボリューム満点の馬体を誇っていたが、今回は気持ちスカッとしたシルエットになっている。
これはダービーに重きを置いたローテーションで馬体を凝縮させているのか、もしくは激戦の皐月賞の反動があるのか。目つきや馬体の張りつやを考慮すれば、個人的には全体的に少ししぼんだ印象を受けている。皐月賞時はA評価だったが、今回はB評価にとどめたい。(馬サブロー栗東・吉田順一)
〈1週前診断〉栗東CWで6F81秒3-11秒9(一杯)。同じくダービーに出走するプロフェットに0秒3、エアカミュゼ(5歳1600万下)に1秒先着。先週も時計的には十分に動けていたが、反応や加速がさらに良くなった。抜け出してからもビッシリ追っており、明らかに皐月賞以上の調整過程。
----花束さんのコメント-----
サトノダイヤモンドは不利があったことを加味してもディーマジェスティ、マカヒキとは差があったことは確かでも、きさらぎ賞ステップでダービーを見据えていたとするなら3着という結果は悪くない。マカヒキ同様に適性の不安はなく、血統もディープ×ダンチヒ系。中山2000m→東京2400mは条件好転、体調もアップしてくるのでダービーへ向かうステップとしては○。あとは皐月賞の差をどう見るか。器用さがあるので、内枠を引きたい。
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エントリーNo.2
【マカヒキ=評価S】
四肢を真っ直ぐに出すきれいなフォームで、つなぎは長めで角度や柔軟性は適性。ハイレベルと言われているこの世代だが、その中でもトップクラスの素材の持ち主という評価は早い時期から変わらない。
ただ弥生賞あたりは前後のバランスがイーブンの印象だったが、皐月賞ではトモがこぢんまり映るシルエット。ハードに攻めを積んだ影響を危惧してB評価にしてしまったが、結果的には前腕のたくましさが増したことが要因だったようだ。
今回も少しだけ前が強いバランス比重だが、それでもトモのボリューム感は前走以上。1週前、2週前追い切りは栗東CWで意欲的な併せ馬を消化しているが、その効果かより皮膚の薄いシャープな質感になってきたのはプラスだ。
1週前追い切り後の撮影だが、細く見せるところはなくしっかりと馬体を維持して至極順調な様子。相変わらず頭の位置は高いが、聡明(そうめい)な目つきとキリッとした立ち居振る舞い。今回は出走馬中、最高の評価を与えても良さそうだ。(馬サブロー栗東・吉田順一)
〈1週前診断〉川田を背に栗東CWで6F82秒7-11秒6(仕掛け)。ジルダ(4歳1600万下)を0秒7追走して0秒6先着。4角ではパートナーと内外の間隔をあけて馬場の大外。フォームに全くブレがなく、ゴーサインが出たラスト1Fの伸びは圧巻だった。攻め気配は申し分ない。
----花束さんのコメント-----
マカヒキはディーマジェスティより後ろの位置取り。上がりはマカヒキのほうが速く同等の評価をしていい。弥生賞とはまた違うレース質でも強い内容なので非常に能力は高く、リオンディーズ・エアスピネルにはここ2走で完勝。適性面もどれもハイレベルで兼ね備えていて、不安は未知の重馬場適性くらい。皐月賞で届かなかったことを踏まえて川田Jがどう乗ってくるかはポイント。速い馬場だと、ワールドエースのように縦長になって差し損ねる可能性はある。ディープ×フレンチの血統もいいし、極端に馬場が悪化したり、イン伸び馬場になければ、力関係からしても信頼度は高い一頭。
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エントリーNo.3
【ディーマジェスティ=評価B】
トモ、臀部(でんぶ)は、はち切れんばかりの肉付きがあり、さらに迫力を増してきたが、幾分ゆったりと見せる。
皐月賞時にもふれたが、ディープインパクト産駒にしては重厚で、ボリュームのあるシルエット。母系が色濃く出たものと捉えられるが、それを踏まえても、今回は少し緩みがあるのは否めない。
それでも1週前は5F66秒台での調教を楽々とマークし、さすがの動きを披露。週末も続けて追い切りを消化していることからも、態勢は整ってくると思われるが、B評価にとどめる。
がっちりとした体に反して短めながらも首差しがシャープ。走りに重さは一切なく、前傾が沈む柔らかさも伴い、可動域が広いフットワークが特徴。共同通信杯に続き、皐月賞も良発表でも雨の影響が残りパワーを要求される状態でのものだが、走りからは高速馬場でも問題ないだろう。(馬サブロー美浦・石堂道生)
〈1週前診断〉美浦Wで5F66秒7-13秒2(馬なり)。終始楽な手応えで、併せた僚馬を圧倒した。もう少し馬体が締まってほしいが、動きに関しては前走と遜色ない。
----花束さんのコメント-----
ディーマジェスティは大外枠からやや出負けて後ろからの競馬。3角から徐々に進出してから残り200mで外から突き抜ける。4角では外を回して距離ロスがあったことを考えると相当な内容で、共同通信杯から一気にパフォーマンスをあげてきた。一方でハマったという面もあって早め先頭に立ったリオンディーズと比べると位置取りは有利。共同通信杯も似たような展開でハイペースを差してきたので、ディープ×ブライアンズタイム×サドラーズウェルズの血統からも持続力よりの適性で、ペースは流れたほうがいいタイプ。マイラーではないだろうから距離への不安はないが、スローになって切れ味勝負になると少し分が悪いし届かない可能性もある。57秒台で走ったダメージはあるはずなので、調教過程には要注意。アンライバルドだとは思わないけど共同通信杯、皐月賞と穴をあけてからの今回人気という流れから狙いにくい場面ではある。重馬場はクリアできそうな適性。
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エントリーNo.4
【リオンディーズ=評価A】
半兄のエピファネイア同様に胴長&脚長の体形。角居厩舎は普段の運動量が豊富なためかトモが膨らまない馬が多いが、同馬もデビュー時からシルエットは変わらない。
天候の影響もあるのか黒光りした皮膚の薄い質感は見栄えがし、前走以上に研ぎ澄まされている印象を受ける。朝日杯FSや皐月賞時の立ち姿の写真と比べると聡明(そうめい)な目をしているのは好感が持て、心身のバランスが良くなってきたのは強調材料。
追い切り後の撮影でほぼ100点に近い状態になっており、あとはこの馬体を本番までしっかりとキープできるかが大きなポイントとなりそうだ。馬体重は500キロを少し切るぐらいが理想だろう。(馬サブロー栗東・吉田順一)
〈1週前診断〉M・デムーロ騎手を背に栗東CWで6F84秒7-12秒3(馬なり)。先行する2頭を見ながら、しっかり我慢を利かせる内容。トップギアに入ったゴール前100メートルからの脚勢は素晴らしかった。道中もうまくコンタクトが取れており、巻き返しへ好ムード
----花束さんのコメント-----
リオンディーズは早めに動いて最後は苦しい展開になった。なので能力面は負けたからといって評価を下げる必要はないものの、折り合い面は気になる。朝日杯での内容もよかったし、2400mだと気性は心配。キンカメ×スペシャルウィークの血統は文句なしだし、皐月賞ほどきつい展開にはならないだろうから、巻き返す余地はあっても、上手く制御して運べるかどうか。マカヒキに2戦連続で先着されているのも減点。これという条件は思い浮かばないけど、対応できるレース質は広いし、雨が降っても大丈夫なタイプだとは思う。
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エントリーNo.5
【レッドエルディスト=評価B】
前肢は少し内向気味で後肢を気持ち回しながら走るタイプ。500キロ前後で見栄えのする馬体だが、これから良くなってくる可能性を秘めた馬と言っていいだろう。
ただキ甲は抜け気味で全体的なバランスはいいまとまりが取れている。スタートで出せず、後方からの競馬を余儀なくされているが、意外に完成度の高いシルエットで、ゼンノロブロイ産駒らしい胴長&脚長の体形だ。
1週前追い切り後の撮影だが、トモのボリューム感も上々でふっくら見せているのは好感。器用さはないがいい脚を長く使える点は東京向き。前走同様にいい状態で出走できそうだ。(馬サブロー栗東・吉田順一)
〈1週前診断〉四位を背に栗東坂路で4F53秒2-12秒8(馬なり)。テンからスムーズな脚運びで、ラストも上々の伸びを見せた。好調をがっちりキープしている。
----花束さんのコメント-----
レッドエルティストもヴァンキッシュラン同様にハイレベルな内容で例年のダービーなら馬券内の走り。上がりはこちらのほうが0.6速い。適性的には、レース内容、ゼンノロブロイ×ダルシャーン×Alzaoの血統から軽い瞬発力というよりかは体力で突っ込んでくるタイプ。希望する条件は重めの馬場で外差し。2011年オルフェーヴルまでとはいかずとも時計がかかったほうがいい。仕上がりについてはヴァンキッシュランと同じ。
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エントリーNo.6
【スマートオーディン=評価A】
スラッとした長くて細い首差しだが、それに見合う薄手で胴長のシルエット。少しひばらが切れ上がっているように見えるが、これはいつものことでトモ高の体形によるものだろう。
京都新聞杯を使って間もないこともあってか、あばらを見せて今すぐにでもレースに出走できそうな姿形。1週前追い切り前の撮影を踏まえれば仕上がり過ぎの印象すら受けるが、併せ馬の攻めを消化できたということは、陣営の思惑通りに進んでいるということ。ダービートレーナーの松田国師が、ノウハウを駆使して3度目の制覇に挑む。(馬サブロー栗東・吉田順一)
〈1週前診断〉栗東CWで6F85秒0-11秒7(馬なり)。プロクリス(5歳1600万下)を0秒6追走して0秒2先着。最後まで余力十分の手応えで、はじけるように伸びてきた。気配も申し分なく、状態はさらに上向いている。
----花束さんのコメント-----
スマートオーディンはこのブログで何度か指摘しているように強いレースはいずれも3Fの瞬発力。この京都新聞杯も見ての通り3F戦で10.8という速いラップを刻んでいる。馬場を考えるとレベルとしては思ったより低くく、キズナあたりと比較すると劣る。自身の毎日杯比較でも落としているので、距離への不安は拭いきれていない。父ダノンシャンティなので1800m前後がベストなのかも。希望としては2009年エイシンフラッシュのレース質。ただそうなっても今度は折り合い面で心配が出てくるので、毎日杯の内容なら皐月賞組にも対抗できるが、東京2400mではパフォーマンスを落とす可能性が高いかな。
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ダイヤモンド…やばいか!?
素人目にしぼんで寂しく見えるけど…。
皐月賞で負った外傷が影響??
厩舎コメント
サトノダイヤモンドはここ2週、CWコースでいつもより長めに乗るなど、意欲的な調教を積んでいる。中沢助手は「負荷のかけ方が今までと違います。皐月賞(3着)で左前と右トモ(後肢)に外傷を負いましたが、乗り出してからはいつもどおり。皐月賞のときよりも体に張りも出てきました。折り合いがつくので、距離は心配していません」
2400mなのでマイル戦のようにバッキバキに仕上げる必要はないでしょうが、不安ちゃ不安だね。